屍蘭 新装版: 新宿鮫3 (光文社文庫)

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著者 : 大沢在昌
  • 光文社 (2014年4月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (508ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334767341

屍蘭 新装版: 新宿鮫3 (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 新宿鮫シリーズの第3作。1994年。
    今回は、

    「不法に赤ちゃんを堕胎させ、その赤ちゃんの死体を臓器売買などで海外に不法に輸出して暴利を得ている一味」

    が、敵役です。

    その一味と言うのは、ボスが美容クリニック経営者の美女。そして、その手先である元刑事、無免許医師、そして看護師のおばちゃんです。

    魅力は、なんといっても看護師のおばちゃん。
    このおばちゃんが、地味なおばちゃんなんだけど、非情で凄腕の殺し屋、という設定。

    そしてこのおばちゃんは、私利私欲が無い。美容クリニック経営者の美女のことを、「娘」のように愛していて、そのためならなんでもする、というキャラクター。

    第1作ではヤクザやホモのプロ犯罪者。第2作では、国家に鍛えられた殺しのプロ。
    という流れから一気に目新しいカタキヤクです。流石。

    前半、まだ敵の全貌が分からず、振り回されながら主人公が徐々に敵を知っていくあたりが、面白かったですね。
    その辺りで、主人公の恋人さんもちょこっと事件に巻き込まれます。
    そういったやり口も、ほどほどで面白い。

    後半は、ちょこっとバタバタしますかね。
    といっても、このシリーズを楽しむのであれば、多少のご都合を批判するのは的外れ、なんですけどね。

    金田一耕助シリーズもそうなんですが、だいたいにおいて最大の殺人者、最大のドラマを背負った犯罪者が、最期に追い詰められつつも、自殺しちゃうんですよね。
    そのあたり、パターンと言えばパターンで、微笑ましい限りです...。

  • J様追いかけ第3弾
    普通のおばちゃんがさくさく人を殺してしまう。
    大事な人のためだからまったく悪いと思っていない。
    大事な人が恋愛対象ではないところがさらにぐっとくる。
    この二人が出会ったことがほんとに運命なのかなと思う。
    で、やはり女のほうがこのくらいやってのけそうだと思えるから怖い。

    ああでもほんとに読みながら映像を見ているような感覚になりました。
    第3シリーズまで来て、また次も読みたいと思わせるのは凄いですね。

  • はまり小説の第三段!謝った価値観は時として恐怖に変わる、恋(愛)は時として人を盲目にしますが、ここまで来るとちょっと背筋が凍りそうです。まぁ、Gooでしょう。

  • 前作と比較すると地味な話ではあるが、鮫島的にはかなりの大ピンチだった。必殺仕事人のような敵キャラは魅力的だが、そこまでに至る背景をもう少し掘り下げてもよかったかも。

  • シリーズものだからしょうがないのかもしれないけれど、犯人側の背景が少なくて残念

  • 前作の「毒猿」では、台湾やくざと台湾の刑事が、プロとして自分の仕事を全うしながらも互いを信頼していたけれども、この「屍蘭」は犯罪の素人の女たちが、鮫島を追いつめていく話。
    彼女たち・綾香とふみ枝は、決して誰にも知られてはならない秘密で繋がっていて、しかし必ずしも互いを信頼しているわけではない。
    全く対照的な「毒猿」と「屍蘭」ではあるけれど、途中で読むのをやめられないのはどちらも同じ。

    ただ、最後まで読んでみてもふみ枝という女がよくわからない。
    なぜ綾香のためにそこまで献身的になれるのか。
    自分は見捨てられるのではないかという不安を感じながら、綾香を守るために自分の手を汚し続けるふみ枝。
    彼女はベテランの看護師で、命を守る人だったはず。
    看護師であり、サイコパスだったってこと?

    鮫島が組織の中で追い詰められていきながらも、彼女たちを追いつめていく様は圧巻。
    王手飛車取りからの逆転。
    これが癖になるんだよね。

  • ふみ枝はなぜあんなに綾香を愛していたのか?ふみ枝にはある種の正義感や常識がありそれを正そうというところがある。ただそれは独りよがりな部分が大きく物事を広く捉えることは出来ない。それが片寄った愛情となり、想像を越える結果をもたらした。鮫島は容疑者に鋭く食らいつき抉っていく。信念を持った正しい生き方は誤った行いでのさばって行こうとする奴等に負けないで欲しい。

  • 新宿鮫シリーズでも異彩を放ってる本シリーズ。最後の最後までクールだった鮫島が綾香に訴えかけるラストシーンは熱くなった。「復讐」これを糧に生きること少なからず誰もがしてることかもしれないけどここまでの物語は怖くなるしでも読み応えあった。少しづつ謎が繋がるおもしろさはやっぱり大沢在昌ワールド!!

  • やっぱり新宿鮫シリーズは小気味がいいっすね~。
    本作はちょっと哀しいものがありましたが、犯人たちの気持ちとかにリンクすることはできませんでした。
    切ないといえば切ないのではありますが。
    興味深かったのは、警察の内部構造の説明や国税局の査察官の説明ですね。
    世の中にはまだまだ知らないことがあるんだなっと思いました。
    ま~単に私が無知なだけなのかもしれませんが。
    このシリーズ、2作目「毒猿」があまりによかったせいか、イマイチに思えました。
    一匹狼、いや鮫の鮫島に唯一生意気な口がきける晶もあまり出てこなかったし(私は晶が嫌いなので、うれしかったことでもあるんですけど・・・ウヒヒ)。
    でも、これまた表向きあまりパっとしない鮫島の上司の桃井が、鮫島をバックアップする姿がどんどん出てきてうれしかったであります。

  • 何故か三作目だけ頂いたので、初めての新宿鮫シリーズをここから。
    ケレンミたっぷりのアメリカンドラマみたいな警察もの、というこの世界観に慣れるまで、ちょっと時間がかかりましたよと。面白いし、読めるんだけど、「あ、"未知の毒物"出てきた(笑)」とか頭の隅で思ってしまいます。
    でも全体的にエンターテイメント作品としての仕立て上がりは圧巻。普遍的なものを確かな筆致でとらえて静かに叙述しているとでも言いましょうか、力量を感じました。意外と英語で読んだほうが面白いかもしれない。

    ちょっとだけ引っかかったのは、あの出来事の後、綾香が中学高校と育ってくる間は何も描かれてないけどどんなだったのかということですかね。働き出して資金作ってのし上がってきてから、突然ふみ枝が「そこまでしてくれる」ようになったの?というのが。
    あと、犯罪に関して綾香の対応が幼く思えてしまうのも少しマイナスかなぁ。女王が道化に依存していてもいいけど、鮫島に会ったり光塚に頼ったりしないでほしかったかも。
    あ、あと、滝沢さん、可哀想なんじゃ?

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