本屋さんのアンソロジー (光文社文庫)

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著者 : 大崎梢
  • 光文社 (2014年8月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334767860

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本屋さんのアンソロジー (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 本好きで本屋さん好き。
    ということで、【本屋さんのアンソロジー】なんて魅力的なタイトルの本を見つけたら、それはもう手に取るしかないでしょう~(笑)

    有栖川有栖 【本と謎の日々】
    坂木司   【国会図書館のボルト】
    門井慶喜  【夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話】
    乾ルカ   【モブ君】
    吉野万理子 【ロバのサイン会】
    誉田哲也  【彼女のいたカフェ】
    大崎梢   【ショップ to ショップ】
    似鳥鶏   【7冊で海を越えられる】
    宮下奈都  【なつかしいひと】
    飛鳥井千砂 【空の上、空の下】

    10編の短編、楽しめました。
    誉田哲也さんの【彼女のいたカフェ】を読み始めてすぐ、「あれ?これ読んだことある」
    「でも、この本は初めてだし…。展開が違うのか?」と読み進めると、やっぱり~、だってあの人がでてくるんだもん、間違いない!
    で、どこで読んだかしばし考える。
    そうそう、【インデックス】でした!

    宮下奈都さんの【なつかしいひと】には私の大好きなあの作家さんの本が登場して~
    胸が熱くなりました。

    実は有栖川さん、門井さん、吉野さん、似鳥さん、飛鳥井さんは初めましての作家さん。
    これを機に、この5人の作家さんの本も読んでみよう!

  • 本と本屋の好きな読者にはたまらない、本と本屋に纏わるミステリータッチのアンソロジー10編。
    『本と謎の日々』の店長は、ホームズ気取り?
    『彼女のいたカフェ』は、なんと著者の人気シリーズの「彼女」が登場。
    『7冊で海を越えられる』は、本を使ったアナグラム。
    いろいろ趣向があって、それぞれに楽しめる。

  • ずるい、タイトルだけでワクワクしてしまう。10人の作家による本屋さんにまつわる10のお話。
    本を読まない店長が、書店内の小さな謎を鮮やかに解いていったり、エッチな本にビールをかけない小さな書店に集まる老若男達の友情と活躍など、どれも楽しい!
    中学生男子が亡くした母の故郷の書店で不思議な少女に面白い本を薦めてもらう『なつかしいひと』や
    人気小説の「上」と「上」を売ってしまった店員さんに起こる心温まるストーリー『空の上、空の下』も良かった。
    実在の書名や出版社も出てくるし、書店員さんの心の裏側や、POPの話も面白かった。

  • 主人公は、本屋さんに関わる人・・・ヤギもいるか(^^;
    本を介しての、友情、恋愛、ちょっと切ない話・・・等、
    各作者の持ち味で描かれています。
    本屋さんの内情が窺えるのも面白い。
    本の並び方での謎解きはなるほど~と感心しましたね。

  • 乾さん、吉野さん、似鳥さんは初読み。『ロバのサイン会』動物ものに弱い私は身構えて読んでしまいましたが、ハッピーで良かった。『7冊で海を~』はユーモラスで似鳥さんの他の本も読んでみたくなった。『なつかしいひと』宮下さんらしい胸に沁みる短編、江國さんの『デューク』を思い出した。『空の上、空の下』飛鳥井さんらしい、拗らせ女子がめんどくせーと思いながらも面白かった。大崎さんと、坂木さんは安定感抜群で、死体の出ない有栖川さんの作品を読んだのは初めてかも。そして『彼女のいたカフェ』では、誉田さんのシリーズ作品でお馴染のあの『彼女』が登場。あの人にもこんな時代があったのね、少し百合風味を感じたのは私だけかな。門井さんの作品は私の好きな短歌がキーポイントに使われていたので、あのヒントですぐに答えが判っちゃった。

  •  外れなし! どれも各作家の個性が出ていて、かつ、どれも読後感が爽やかな、軽快で読み心地の良いアンソロジーでした。日常推理物の割合が高い気はしますが、面白いのでまぁ良し(笑)
     以下、特に印象に残ったものを数作ピックアップ。

     推理物の中で最も謎解きに無理が少なく、巧みだと感じたのは、有栖川有栖「本と謎の日々」。さすがの本格推理作家の貫録ですね。
     坂木司「国会図書館のボルト」。このアンソロの中で一番しょーもない話ですが、そこが良かったです。終盤の連係プレーにはニヤリとさせられます。
     門井慶喜「夫のお弁当箱に~」は、斎藤緑雨の警語が登場した瞬間に、パッと俵万智の詩が浮かんでしまったので、展開をあまり楽しめなくて残念。
     似鳥鶏「7冊で海を越えられる」。まず題名が良いですね! 店長と青井君のコンビも良い味が出ていて、このままシリーズ化して欲しいくらいです。そしてやっぱり、筆者の注釈が好き過ぎて堪りません(笑)専門職のあるあるネタを「ありそう!」と思われる書きっぷりに関しては、この作家さんの右に出る方はいない気がします。

  • 本屋さんをテーマ、舞台とした7作のアンソロジー。
    どれも作家さんの個性が出ていて、ハズレのない楽しい作品集でした。

    「本と謎の日々」
    本屋さんで見つかる小さな謎(なくなっちゃうPOPとか、汚れた装丁をありがたがるお客さんとか)を、店長が推理や推論で謎解いていく物語。
    大掛かりな謎や暗号、トリックや出来事はないですが、本屋さんアンソロジーと聞いて私が一番期待した、書店の優しい雰囲気を纏った作品だったように思います。

    「国会図書館のボルト」
    さっくり読めるのがいい。
    グラビア写真集が縁で繋がったゆるい人の絆と、万引き犯を撃退するお話。
    一瞬しか出てこない人が多いですが、みんなキャラが立ってて面白かった。

    「夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話」
    失言で奥さんを怒らせてしまった男性が、奥さんからの謎かけに試される。
    正直答えは早々にわかってしまったのですが、そんなこと関係なく、優しく素敵な雰囲気の作品でした。
    寒い夜が好きになれる、あの歌、私も好きです。

    あと、「空の上、空の下」
    私も空港が好きで本が好きなので、とっても共感して読めました。
    いつもの空間から一歩出ると急に空港なあの感じ、わかります!
    そして、これも人が素敵でした。
    空の上と空の下はなんだかくすぐったくて素敵だし、最後の下りも、とっても魅力的だった!
    人は誰も、みんな何かに愛を抱いて生きている。
    なぜかたまに忘れそうになる真理ですが、とっても素敵だと思います。

  • どの収録作品も軽く肩に力を入れなくて読めた。
    多くの作品にうっすらと本屋の生存への翳りが感じられた。
    日本の本屋の窮状は深刻なものなのだと改めて思う。
    「7冊で海を越えられる」「本と謎の日々」がお気に入り。
    いくつかは連作短編として続けて欲しい作品もあり、このアンソロジー自体も第2弾、3弾と続けて、もう少し濃いめの作家陣にも登場してもらいたい。

    読めば本屋通いが楽しくなる1冊。

  • 書店巡りの魅力を言葉で説明するのは難しい。大型書店、商店街にひっそりとある書店、スーパーやモールにある書店、いろいろな書店があります。どこも置いている本の種類は同じようなものです。でもお店によって、書店員さんによって、驚くほどその陳列には差が出ます。
    このアンソロジーは、言ってみれば書店巡りを疑似体験するような本です。いろいろな書店や書店員さんが登場します。とても楽しかったです。

  • 「和菓子のアンソロジー」からの流れで。もちろん大崎梢さんのファンでもあって。

    ほんっと、つくづく私は本が好きだったんだと。
    どの短編にも惹きつけられて、一気に読んだのは、やはり本屋がモチーフだったからに違いないのだ。

    私の引っ込み思案でおとなしい子供時代、世界は本から広がったのだった。同い年の男の子たちの遊びは私は苦手で、いつも同じ社宅の清水さんのところのかずおみくんの子守りをしながら、清水さんのところにたくさんあった本を読ませてもらっていた。本を読んでいることが私にとっては当たり前の暮らしだった。

    こんなことを、しかも50年近く前のことを、実名入りで思い出してしまった。私は本を読むことで、私をつくってきたのだと、あらためて感じた。

    どれも本当に佳作ばかりのこの本から、私のお勧めを3つ挙げてレビューに代えたいと思う。

    「ロバのサイン会」吉野万理子
    こんな幸せな話、たまらなく好きです。
    「本と謎の日々」有栖川有栖
    書店ミステリーの王道…というか、一瞬、大崎作品かと錯覚しました。失礼!
    「7冊で海を越えられる」似鳥鶏
    店長、たまりません。

    3つ選んでみたけれど…大崎作品を選ばなかった自分にびっくり。

    本を作る人も、売る人も、読む人も、みんな好き。

    装丁や帯に惹かれて何気なく手にした本が、素敵なストーリーやメッセージで輝いていた時の喜びは、それを選んだ自分を自分で褒めてあげたいと思わせてくれる。自分が好きになる瞬間。

    書店で本を選ぶって、その行為そのものが自分へのご褒美になってるような気が、今の私はしているのでした。

    あー幸せ!

  • 秀作ぞろい。
    だって、後に作家さんになる人にとって、幼少時から本屋さんはきっと特別な場所だったはず。それぞれが特別に腕をふるって下さったのでしょう。

    そんな特別な場所の本屋さんの敵は、万引き。とりわけ近年では、転売目的の万引きにより深刻な打撃をうけている現実は、ただただ気がふさぎます。

    そこをテーマにした作品として、「国会図書館のボルト」(坂木司さん)は出色、っというか、こういう切り口もあり!?って感じ。街角の本屋さんへのエールになりますように。

    ライトミステリーの匂いがする作品が多めのように思えたけど、なぞかけなら「夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話」(門井慶喜さん)。答えはこれじゃないかな・・・と思ったのが珍しく正解だったのは、私も奥さんだからかな。とりあえず、ごちそうさま。

    それから、心がほっこりする作品、多めです。

  • 「本屋さん」をモチーフに、短編を一作書いていただけませんか?書店をこよなく愛する作家・大崎梢が、同じくらい書店が好きにちがいない人気作家たちに執筆を依頼。商店街、空港、駅近、雑居ビル。場所は違えど、多種多様な人が集まる書店には、宝石のようなドラマが生まれる。読めば笑えて、泣けて、心がふっと軽くなる、そんな素敵な物語十編。

  • タイトルそのまま本屋さん(新刊限定)のアンソロジー。

    本好きが楽しめないわけがない。
    本屋さんでいろんな物語が生まれる素晴らしさ。
    ほぼ初めましての作家さんでしたが、とても楽しめた一冊でした。

    門井さんのだけ謎が解けてしまったのが残念。
    黒誉田さんファンは是非読んでいただきたい。
    飛鳥井千砂さんの『空の上、空の下』が、ラストにふさわしい爽やかな読後感でした。

  • 書店モチーフということで期待もあり、作家の個性も楽しめたから全体としてはまずまずの内容だった。アンソロジーは気軽に読めて作家の出会いもあるか好みだ。

  • アンソロジーは未体験の著者との出会いを与えてくれる
    ありがたぁ~い本である。
    今回は、書店限定のアンソロジーでしたが
    気にいったのは、「本と謎の日々」、「ロバのサイン会」
    「7冊で海を越えられる」でした。
    似鳥鶏さんと吉野万理子さんは、他の作品も
    読んでみたいなぁ~

    ただ、今回はちょっと物足りないような気がしました。
    すんません(^◇^;)

  • 「本屋さん」をモチーフに、短編を一作書いていただけませんか? 書店をこよなく愛する作家・大崎梢が、同じくらい書店が好きにちがいない人気作家たちに執筆を依頼。商店街、空港、駅近、雑居ビル。場所は違えど、多種多様な人が集まる書店には、宝石のようなドラマが生まれる。読めば笑えて、泣けて、心がふっと軽くなる、そんな素敵な物語が十編、集まりました。

  • 本屋さんがテーマのアンソロジーとは何とも本好きの心をくすぐる企画ではないか!

    今回は新刊書店しばりで執筆を依頼されたそうで、古書店や図書館の出てくる小説とは空気感が違う。なんとなく活き活きした感じというのか。

    新刊書店と言っても、さすがに名だたる作家たち、いろんなタイプの本屋が取り上げられている。
    駅前の店、おじいさんが店番の街の小さな本屋、カフェ併設の店、空港の書店…などなど。

    ストーリーもさまざまだ。
    引っ越し先の町の書店での不思議な出会い、ケンカした恋人から突然謎の7冊の本が送られてきた話、オタクで小デブなのに万引きグループを追いかけてボルトのごとく疾走することになった話、はたまたロバのサイン会?!

    全体的には謎解き系が多かったかな。
    世の中はこんなにもミステリーにみちているのかしら?
    そう思って周りを見渡せば何だか平凡な日常も違って見えてくるから楽しい。

    ちなみに、アンソロジーは知らない作家がたくさん入っている方が実はアタリだったりする。漠然と「何か面白い本ないかなぁ…」と思っている人にオススメだ。

    図書館スタッフ(東生駒):ノビコ

    ----------
    帝塚山大学図書館OPAC
    http://opac.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=1&category-mgz=1&materialid=1100394656

  • 2016.6読了。
    夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話

    なつかしいひと
    が好きかな。

    でも彼女のいたカフェが最後一番衝撃を受けた

  • 「本屋」好きな場所。安心して読める1冊でした。

  • 2014年8月8日購入。

  • 『本と謎の日々』
    悪意(やそれに類するもの)を混ぜ込まないと書けないのか。悪趣味、かと思ったが、明らかに紹介する本の質がいい以上、これは単に腕が足りないだけだろう。

    『国会図書館のボルト』
    どこかバカで、それでも一生懸命。かっこいいな。

    『夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話』
    さすがに本屋の店員が何日も探してわからないなんてことはないだろう。もう1つの解答が正解でした、ぐらいのひねりがあれば面白かったけど。

    『モブ君』
    このアンソロジーにおけるモブ。

    『ロバのサイン会』
    一点だけ外してあとは常識的、ある意味テンプレ通りではある。後味はよい。

    『彼女のいたカフェ』
    バランスがいい。爽快感のある成長譚。

    『ショップtoショップ』
    どうしても、もやもやのほうが大きい。

    『7冊で海を越えられる』
    このアンソロジーの中の謎解きものとしてはベスト。そして安定の脚注。

    『なつかしいひと』
    ありがちだれど、静かで前向き。こういう安心感のある物語が1つあるとほっとする。

    『空の上、空の下』
    ベタである。ベッタベタである。だからこそいいのだ。本屋のアンソロジーという枠内で1番輝いていると思う。

  • 「本屋さん」をテーマにしたアンソロジー。好きな作家・大崎梢さんがテーマをリクエストして、色々な作家さんに短編を書いて貰いまとまった1冊。
    本屋がテーマというのは珍しい。どれもあったかくなる話ばかりで、ハズレが無かった。
    「本と謎の日々」有栖川先生がこういった話を書かれたのが意外というか。謎解き要素を含みつつ「自分が好きなものにさえ金を払いたくない人間がいるんだよ。本人がよっぽど安い人間なんだろうな」には全力同意。
    「国会図書館のボルト」坂木司先生の話は初めて。他の話も読んでみたい。と思うほど、好みだった。あだ名に爆笑、最後はほろっと。
    「夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話」おなじみ本のミステリといえば門井先生。本屋さんは初めてだったのかそういえば… 謎解きは結構簡単に解けるけども、そこに至るまでの過程が秀逸。
    「モブ君」暖かいながらも切ない。乾ルカ先生はこういうテイストのお話しがとても上手い印象。
    「ロバのサイン会」吉野先生の話も初。そしてこれもとても好み。ロバ目線という珍しさと、ご都合主義だろうが何だろうがハッピーエンドが素晴らしい。
    「彼女のいたカフェ」こうきたか誉田先生というw これ、本編のファンの方はとてもドキドキするのでは。ほんのり百合が好き。
    「ショップtoショップ」満を持して主催者、大崎先生。本屋に対する気持ちが随所で感じられて、本当に本屋が好きなんだろうなあと。良かった。
    「7冊で海を越えられる」謎解きはそうきたかとw 文中に行きつけの本屋の名前が出てきてドキッとした。
    「なつかしいひと」ほろほろ泣いた。哀しみから暖かさがじんわり感じられる話。宮下先生の他作品も読んでみたい。
    「空の上、空の下」ここにも確かに本屋があった。普段は気にしていなかった視点が新鮮だった。どこにでも、希望はあるなと。
    どの作品も、本屋が好きという思いが溢れていて、全然泣ける場面では無いのに、もうなくなってしまった本屋のこと・昔通った本屋のことを思い出して泣けてくる1冊だった。本屋が好きだなあ。

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