舟を編む (光文社文庫)

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著者 : 三浦しをん
  • 光文社 (2015年3月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334768805

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舟を編む (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 辞書の裏側にある想いや、長い歳月をかけて編んでいる人がいることを知りました。今まででそんなこと考えたこともなかった。言葉がいかに大切か、面白いか、また、深くて、無限大に広がるものなのかということ気づかせてもらった。用がなくても久々に辞書を1からめくってみようかなと思いました。

  • 良いなぁ。みんな、一生懸命で。
    編む。揃えるし集めるし収録するんだけど、それを、編む。
    目はそろっているか?穴はないか?弱いところは?実用的か?新しいものは抜けなく、旧いものは精査して。
    そんな一つ一つが込められている言葉だ。編む。
    日本語、好きだなぁ。

    子供向けのキャラクター事典を丁寧に作る描写に、実は強く惹き付けられていて。

  • 一冊の辞書を世に送り出すまで、長い年月を費やすんだな。言葉の広さと深さを知った。本棚にある辞書を開いてみよう。

  • 辞書は学生時代に少し触れただけ。電子辞書が普及した今、紙の辞書なんて魅力ないと思っていました。そもそも電子辞書すらひく習慣がないわたしでも、辞書を開きたい衝動に駆られます。
    それほど、辞書作りに携わる人物が魅力的で真剣なのです。

    個人的には西岡に共感します。わたしは器用でもありませんが。仕事で活躍できない劣等感はものすごくわかります。さ。わたしも仕事で活躍出来るよう頑張ろう!!

  • 「言葉の海は広く深い」
    愛がいっぱいの本だった。

  • アニメを1話のみ見た状態で読んだ。
    そのためキャラのイメージはアニメの雰囲気で読んでいたが、西岡だけは小説版がすごくチャラく別人のようであった。
    一冊の辞書を作るために奮闘する各々の姿を描いた作品だが、あくまでそれは題材で辞書作りを中心に恋に仕事に一生懸命となる人の姿を描いており読んで幸せになれる作品だった。
    特に途中の西岡と馬締の西行さんに関するシーンは二人の関係性と辞書作りがリンクして非常に素晴らしい場面である。

  •  主人公は朴念仁かつ職人タイプの辞書編集者。支店は彼の同僚や後輩にも入れ替わり、多くの人の情熱が互いを支え合い辞書を編んでゆく過程が描かれる。

     とりわけ主人公「馬締」とその同僚「西岡」の、タイプとしては対照的な二人の関係が面白い。お互いを時として羨み、いつしか敬いあう。円熟した男の友情ってやつだろうか。
     (馬締と西岡を見ると、自分はどっちに属するのかな?と考えたくもなるけど、あまりに(悪い意味でなく)典型的にキャラクタが描かれているからから、「自分はどちらの長所も持っていないな」とか要らぬことを考えてしまう。もちろん、どちらかが理想であったりゴールであったりするわけでもなく、そこで自分を否定する必要もないのだが。)

     小説の魅力としては、やはり辞書作りにただただ力を注ぎ続ける主人公のひた向きさなのかなと思う。ジブリの『風立ちぬ』とか、そんな感じ。それでいて、周囲を取り巻く多様な人のを通じて主人公を見ることができ、お仕事小説としてもすんなり受け入れることができるようになっているのかな、と思う。

  • 軽いタッチで、読みやすい。
    もっとズッシリしたもの想像していたので当初は少し物足りないような気がしたけれど、ただでさえ地味で堅くとらえられがちな辞書の世界、こういう描かれ方であれば、ハードルを低くして、やわらく身近に感じてもらえそうである。

    「言葉を『正しさ』の枠に押し込めるよりも、もっと自由に言葉を使うために使ってほしい」という、実際に辞書作り携わられた平木さんの言葉にも、直接的ではないけれど、つながる気がした。(解説より)

  • とてつもなく面白かった。三浦しをん作品は初めてで、慣れるまでの最初の数十ページはちょっとライトすぎるかなーと感じていたが、全然苦にならなかった。むしろ心地よく引き込まれるリズムの良い綺麗な文章だと感じるようになった。この本がきっかけで辞書に興味を持つようになった人が大勢いたことがよく分かる。素晴らしい文化貢献だと思う。誰もが、自分も辞書を編んでみたくなるだろう。

  • 最後まで面白かった!

    辞書を作るために人生を捧げた人たちの話。

    一つのことに熱中する人ってかっこいい。
    素直でまっすぐって最強だな。

    こんなに熱中するのは難しいと思うけど、
    仕事頑張ろう!って前向きになれた。

  • 日本語って、日本の辞書ってすばらしいんだなってことを改めて感じた小説でした。
    小説でそんなことを感じるのが信じられないけれども、小説の舞台が日本語辞典を作る編集部を舞台としていて、新しい辞書を作るために関わる人たちの思いがひしひしと伝わってきました。

    こう書くと何だか難しそうな本かなと受け取られてしまうかもしれないけれども、全くそんなことはなくて、プッと笑える要素も多く取り入れられて、すごく面白く読みました。

    とくに、言葉をそのまま受け取るマジメさんに電車の中で笑いそうになってしまいました。w

    最後の恋文も面白かったですし、登場人物のキャラクターもよかったです。一人のキャラクターの視点ではなく、辞書に接する人それぞれの立場から一つのものを作り上げていく、その感情の変化や思いにどっぷりとつかってしまいました。

    また、日本語辞書を主題としているからか、使われている日本語もとても新鮮で、小説の中に出てくる言葉、一つ一つがまた日本語の面白さを教えてくれたような気がします。

    この本に出会って、日本語辞典に対する見方が少し変わったような気がします。

  • もっと真面目なストーリーかと思っていた。
    こんなにコメディタッチだとは。
    確かに辞書というものは、情報量や厚さなどからも、本として高価なものだと改めて認識できた。
    それなのに、購入するのが当たり前なものだから、それほど価格に見合った扱いをしていなかったな。
    今後、もし子どもに買い与える機会があったら、それぞれの辞書の特色を添えて、いくつか選択できるようにリストアップしてほしいな。
    ま、授業などで使うとしたら、統一させた方が楽だから、指定されるんだろうけど。

  • 至高の辞書づくりに人生を捧げる人々の熱く美しい、そんでもってハートフルな物語。
    感動です。登場人物が皆いい。松本先生幸せだったろうな。

  • うーん。読みきりましたが、、やはり弱い。
    まぁまぁです。シリアスさはとくにないです。ほのぼの、まったり。

  • 4.0 辞書編纂に情熱をかける人たちの話し。言葉を題材にしている点では『悲嘆の門』と同じなんだけど全く違う話しになるところが著者の個性でしょうか。

  • 内容的にはとーっても面白かったし、所々きらめく表現にヤられたのですが、何せ他の「舞台裏小説」「実はこうだった小説」「マニアック小説」でいいものにたくさん触れているので、ちょっと詰めが甘いかな?と思う部分がありまして星5つはあげられないかなと。

    しかし私もこの頃辞書にはまっていまして、それにかける情熱とか、あと学問ネチネチ人間なのでもうそこも共感したりとか…(言葉の運用ができません)うん、グッときたよ!それだけは言えます!

  • 辞書編纂のあれこれも人間模様も、面白かった。
    どの人も一癖あるとはいえ「こんな人どこかにいそうだなぁ」と思えるのに、かぐやさんだけは馬締のために都合よく作られたキャラという感じがしてしまって残念。
    西岡は嫌いなキャラだなぁと思っていたのに、読み進めていく内に一番好きなキャラになっていて、良い意味で裏切られる感じがとても良かったです。

  • 読みたいと思いつつ、やっと読みました。

    辞書という、まったく目をつけることもなかった分野の、言葉にかける熱い思いがダイレクトに伝わって、不覚にも電車の中で涙しました。

    最初に思ったのは、仕事に向き合うことも同じだなということ。

    言葉という、当たり前にあるものに対して、なんとなく流れ作業的になってしまう。

    真剣に集中して取り組めていない。

    一つのものを完成させるのに、まさか何十年もかかるとは思っていなかったけど、その分、辞書を編集することのリアルな世界を見ることができたと思う。

    言葉を客観的に説明し、カテゴライズすることはやりがいはあるだろうけど、私からすると途方もないことに思えてしまう。世の中のすべての単語が、極端に言うと、意味として掲載されるわけだから。

    不覚にも、松本先生のくだりでは、泣いてしまった。
    それだけこの話に没頭し、感情移入をしていたという意味でもあるし、松本先生が深くかかわってきた、命を賭して関わってきたこれまでのことが、なんだか圧倒的すぎて、泣けてしまった。

    なんであれ、最後を見届けられないことは、あると思う。もちろん、見届けられるに越したことはないけど、その過程が素晴らしいものなら、結果はおのずとわかってしまうものだよね。

    大満足の一冊でした。

  • 最初から最後まで、ずっと面白かった。
    登場人物がみんな良い。
    変わった人ばかりなんだけど、それぞれ愛嬌があって憎めない。
    辞書の編纂って、本当に大変なんだと改めて驚く。
    最近は辞書を引くことも少なくなったけど、思わず家にあるのを触って、紙の手触りを確認したり。
    頭の中からマジメさんと編集部の様子が離れない…

  • 馬締さん…(泣笑)
    辞書の編纂って難しいんだな、そして熱いんだな。少し変わった人たちばっかり出てくるけれど、どの人も魅力的で、素晴らしい。
    仕事に関する考えた方とか、なにか大切なものに向ける想いだとか、そういう部分にも惹かれる。
    今、我が家には辞書がないけれど、国語辞典一冊買ってきたくなった。

  • 主人公目線だけかと思いきや、西岡さんや岸部さんなど、編集部のメンバー目線の話もあるのね。
    辞書作りという仕事を知れるのが純粋に楽しい一冊。
    この本を読むと、手持ちの辞書を引っぱりだしてきて、めくりたくなる。
    私の持っている辞書は、なめるようにページがめくれるかな?

  • このタイトルは、ずっと本屋で気になっていたんだけど
    小説じゃないものを読みたいブームがあって
    ひとまず棚上げになっていたんですよね。

    で、久しぶりに小説を読みたいブームがやってきて
    そやそや、コレ読みたかってん。と。買いました。

    アニメになるんですって?
    うーん、この本の面白さを、アニメでどう表現するのかなぁ?
    ちょっと興味ありますね、とか言いながら見ないだろうけど(笑)


    とある出版社で辞書をつくるお話です。
    非常に地味で年月のかかる仕事を、愚直ともいえる姿勢で淡々とやり続ける主人公。
    地味な辞書作り部署から華やかな部署へ配置換えになり
    自分の存在価値を否定されたように感じる先輩。
    逆に華やかなファッション関連部署からの配置換えで
    都落ちしたかのように感じてしまう後輩。
    定年になっても、相談員のような形であっても
    夢見た辞書をつくるために協力を惜しまない前任者。
    これ以外に脇を固める人々も、みんないい味だしてます。

    仕事とは何か、評価とはなにか、生きがいとは何か、
    そんなことを考えさせられました。

    十数年をかけて、ようやく完成する新しい辞書。
    何故かワタシまで清々しい「やりきった感」を感じました。

    「舟を編む」このタイトルに込められた理念が素敵。

    ※ 最後におまけの主人公の恋文。
    ニヤニヤ読んでたけど、途中で爆笑。
    他社に思いを伝えることって、なかなか難しいものです。
    語彙があればいいってもんでもない。いやホントに。(笑)

  • 純粋に言葉ってすごいな、ということを小説から学べる。大袈裟ながら、どんなに解説の濃い国語の教科書よりも言葉の大切さがダイレクトに伝わるんじゃないかと思うぐらいには得られるものが多かった。

  • 誰もが一度は手に取ったことがあるだろう辞書という書籍。
    けれど、どうやって辞書が作られていくのかを知る人は意外に少ないような気もする。
    「舟を編む」は、馬締というひとりの編集者が辞書の編纂の仕事に係わる過程を通して、周囲の人たちとの関わりや恋愛も含めての成長物語にもなっている。
    言葉というのは簡単なようで難しい。
    同じ言葉でも使う場面によって大きく印象を変えてしまう。
    だからこそ、言葉の真意を正しく捉え、その言葉に込められた思いを汲み取らなければならない。
    何も言わなくても通じ合う間柄。
    そんなふうに表現されることも多いけれど、どんなに親しくても言葉にしなければ伝わらないことだってあると思う。
    思いを言葉にのせて相手に届ける。
    もっともふさわしいと感じられる言葉を選ぶセンスは、もしかしたら個人差があるかもしれない。
    それでも、言葉を理解しようとする意志さえあれば、きっと言葉は思いを届けてくれる。
    そんな気がする。
    ひとつの辞書にかける情熱を、長年にわたって持ち続ける編集者たち。
    日本語の美しさと素晴らしさをあらためて考えさせられた物語だった。
    興味深いテーマだっただけにもう少し掘り下げた内容でもよかったのでは?との思いもある。
    強烈な個性を持つ主人公のキャラだけが走りすぎているように感じた場面もあった。
    本屋大賞受賞作ということで、多くの人がこの物語を読んだだろう。
    「言葉」に対する認識をあらたにする・・・といった面では、読みやすさもあり楽しめる1冊だと感じた。

  • 最初の方の、主人公・馬締の章がおわって、この段階からイチャイチャがはじまると読む気なくなるなと思いつつページを繰ると次は西岡の章で、これが馬締の章に負けず、いやそれ以上によかった。擦れたヤツの内面が、いやらしくなくわかる感じというか。ある意味、人間臭いんだよね、西岡。西岡の章が挟まることで、だいぶ作品としての幅が広がりました。小説とか文学とかに適合しやすい人物ばかりで話が進むと枠にはまった作品になっちゃうんだろう。そこを、この作品では特に西岡が枠を破って面白みさえ生みだしている。つづく、岸辺さんの章も、作品の都合上、この辞書編集部にマッチした人材という登場ではなくて、やはりそこに違和感を感じるような、現代的な人物なわけでした。それが仕事をしっかりしていくうちに、辞書編集部に適合するようになってくる。大きな筋は、辞書を作ることなんだけれども、副次的なテーマとして、ひととひとの間の距離や亀裂が、受容や理解などによってうまっていく話でもありますね。それがひとの成長としても描かれている。

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