手練 鬼役(十五) (光文社文庫 さ 26-19 光文社時代小説文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334769307

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  • 鬼役15巻目。
    息子の鐵太郎は修行で実家を出てからの話。
    やはり矢背家おもしれー
    前にあったお砂糖対決でまたも
    因縁の人たちが出てくるし
    あと今回は金さん(ご存知、遠山の)も
    いつもより出番多めな気がした。
    そして金さんが蔵人介を頼りにしてるのも垣間見えたので
    それもとても良い。
    人足寄せ場もやはり悪の根源かーという感じ。
    お役目あれど敵か味方か分からぬ女は
    怖いと思う。

  • 「密命破り」では、公人朝夕人の土田伝右衛門が粋な一言。 この人時として良い一面を見せるのは、やはり蔵人介の言う通り苦労人だからか。

    ずっとシリーズ読んでいくうちに、とっつきにくい人物にも親しみとまではいかないが、嫌な感じがなくなるから不思議。

  • 読み終わった15巻
    蔵人最大の危機だったのかな

  • 今回、主な登場人物のページの前に、江戸城周辺地図(石川島)。それに大広間、石川島人足寄せ場図が、掲載されている。

    蔵人介が、暗殺の相手は、吟味物調役の真壁八郎左衛門。
    阿漕な仏具商から、寺の須弥壇一式から、木魚迄を納入させて、見返りを貰っていたとの事を聞くのだが、実際は、全然違っていたのであった。
    橘右近の無理筋を蔵人介は、どう切り抜けるのか?
    上からの命令に背くことは、死を覚悟せねばならない。
    大検使の岩室軍兵衛と太和屋、安楽寺の生臭住職、、、をやっつけて、そして、真壁と対決!
    あー、目の不自由な娘沙希は、、、
    毎回、悲惨な終り方が、今回は、何と、心憎い采配である。
    土田伝右衛門も、袈裟懸けの見事な一刀と、応じて、密命を果たしたことに、、、、

    「雪白対決」では、一時、記憶喪失となった、三芳寛一郎は、蔵人介が密命で、裁いた父親の息子であった。
    10年もの前の出来事、砂糖問屋の雪白対決で、讃岐の砂糖に毒を混ぜ込むという姑息な手段を防ぐ為にしたことが、恨みを買ってしまう。
    寛一郎が、死なないと、いつまでも、蔵人介は、後悔して、この思いを残すからであろうか?
    しかし、次席家老も切腹、そして土佐守は、おきねの命を奪った火箸で、蔵人介の手にかかる。
    何か、必殺仕事人の姿が、思い出される。

    「鎌鼬の女」では、蔵人介が、少し、女性に興味を持ったことが、凶と出る。
    主人公だけあって、、釘を踏みつけたり、ぼこぼこに殴られたり、ヒビが入っても、剣の凄さが、炸裂!
    最初のページの石川島人足寄せ場の図が、ここの話で、必要になって来る。

    14話で、鐵太郎が、大阪に行ってしまって、話に出てこないのか?と、思っていたのだが、しっかりと、最後に手紙が、届く。
    そして、志乃から鐵太郎へ手渡された「国綱」も、鐵太郎の意志で戻され、元の仏間の長押に掛けられていた。
    蔵人介も幸恵も、父母の顔になっている所が、凄く良い。

  • 第十五弾
    同様な展開、今回は主人公が捕らわれるのがメイン?
    三話形式は読みやすい?

  • 鐵太郎が無事に大坂の地を踏んだことも解って良かった。

  • 2015年6月刊。文庫書下ろし。シリーズ15作め。3編の連作短編。3編ともストレートな悪を切る路線だけの話で、マンネリ気味。前巻での鐵太郎から卯三郎へ交代劇のその後を楽しみにしていたのに。次巻に期待。

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著者プロフィール

坂岡真
一九六一年、新潟県生まれ。十一年の会社勤めを経て文筆の世界へ入る。江戸の情緒と人情の機微、そして花鳥風月を醸し出す筆致で、多くの読者を魅了している。主なシリーズに「鬼役」「鬼役伝」「帳尻屋始末」「帳尻屋仕置」「照れ降れ長屋風聞帖」「はぐれ又兵衛例繰控」「死ぬがよく候」「人情江戸飛脚」などがある。

「2023年 『うぽっぽ同心終活指南(一)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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