学校のぶたぶた (光文社文庫 や 24-17)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334769321

感想・レビュー・書評

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  • 久々ぶりにぶたぶたさんらしい話を読んだと思った。
    教師のたかりに、いじめ等々、でもぶたぶたさんの言葉に導かれて答えを見つけていく人物たち。

    なんだか読んでいてほっとする。

    ぶたぶたさんシリーズを読んでいて一番いいなというのは、そのまんまの自分でいいんだよ、と肯定されるような気持になれることかな。

  • 今回はスクールカウンセラーのぶたぶたさん。
    ピンクのバレーボール大のぬいぐるみで点目、渋い中年男性の声、美味しそうなお弁当持参なところはいつもの通り。
    こんなカウンセラーさんがいたら私も会ってみたい。癒されました。

  • スクールカウンセラーだなんて、これまたぴったりのお仕事。
    中学生という微妙な時期に、親にも友達にも話せないことを聞いてくれるぬいぐるみ。想像するだけで温かい気持ちになる。
    なかなか相談ってし難いものだけれど、中庭でお弁当食べながら、とか、お土産に紛れ込んで部屋まで来てくれる、とか、堅苦しくない雰囲気で雑談するだけでも癒されそう。
    子供たちだけじゃなく、親や周りの先生たちも、ぶたぶたの存在が心強いに違いない。
    やっぱり身近にいて欲しい。

  • 数年前に親友に初めて借りて読んでからハマってます。
    コロナでなかなか会えないので

  • 今作も面白かったです!
    カウンセラーの人に相談って、敷居が高く感じるけど、庭のベンチでさりげなく話せて、なおかつ相手がぶたぶたさんなら、自然と話せちゃいそうだなぁ

  • 今回のぶたぶたは中学のスクールカウンセラー。これは癒されるなー。生徒だけでなく保護者や教師まで、ぶたぶたの癒しオーラに包まれる。毎回ベンチに持ってくるお弁当の中身も気になるし。ぶたのぬいぐるみってだけで、魔法を使えるわけでもない。ただ人の話をちゃんと聞いて、ちゃんと答えて、答えがなくても寄り添ってくれる。特別なことは何も起こらないけれど、少し良い方向へと目を向けさせてくれる。私も悩みとかじゃなくもお話したい・・・。

  • シリーズ21作目。
    「大いなるマンネリ」と思いつつも手に取ってしまうシリーズ。
    本作では、職人芸が優れたり、家族が出てきたりといった、ここ最近のパターンとは違って原点に近くなった気がしますね。
    ぶたぶたと最初に遭遇して、驚くけれど結構すんなり馴染んでしまう人が多いのが気になったのが、本作ではパニックで逃げ出す人とか居たりするのが昔のぶたぶたを彷彿とさせました。

  • 読了 2021年 10月24日
    #ぶたぶた #ブクログ

    ぶたぶたさんと 触れ合い
    出会うことで
    悩んだり不安になっていた気持ちが、
    だんだんと ほぐれていく。。

    コロナのせいで疲れた心も
    そっと寄り添ってくれる
    そんな小説(*´ω`*)


    もし、ぶたぶたさんが
    この世に いるのなら
    きっと優しく平和な世界に
    なる のにな。。

    と読み続けて思ったシリーズで す(><)

    この本に出会えて良かったなと

    思います!

    ぶたぶたさん。。

    色んなことをされているので
    飽きないです(˶'ᵕ'˶ )‪︎フフ


    各々の表紙も
    とても かわいいです!!オススメ!

    ぶたぶたさん…会いたいな。。

    123 「話さなきゃいけない時ちゃんと話せば、いいと思うんだ。話しても話さなくても失敗はするよ。でも、取り返しのつかないこと以外は、何度失敗してもなんとかなる。そうやって話していくうちに、口数に関係なく、伝えなきゃいけないことを伝えられる人になるから」

    うんうん(´nωn`)刺さる。。
    グッと来ますね…他の言葉も

    私も勇気湧いてくるとか。。
    元気になるというか…

    フレーズ登録し続けていくと
    情景がふと思い出すのが不思議…(笑)

  • ちょっと肩の力みを解してくれる本

  • 目次
    ・プロローグ
    ・誰にも知られず
    ・重い口
    ・弱い人
    ・好奇心
    ・エピローグ

    実際に、命にかかわるようないじめに対して、スクールカウンセリングがどれだけ効果があるのかはわからないけれど、親や学校の先生ではない大人が話を聞いてくれるっていうのは、確かに心の中の緩衝材になると思っている。
    だから保健室登校なんていうのもあるのだろうし。

    今作の中でいじめに関する話は2つ。
    父親が中学生の頃、クラスの女子をいじめていたことを、酔ったうえとはいえ笑い話で話したことにショックを受けた昴。(重い口)
    それがきっかけで、最低限の会話しかできなくなった。
    だって、自分は父親に似ているんだもの。
    無頓着に人を傷つけるくらいなら、最初から人としゃべらないほうがまし。

    いや、こんなに繊細な心を持っている子は、いじめをしないよ。
    ぶたぶたさんにも、似ているからって同じではないと言われたしね。
    ちゃんと父親にも自分の気持ちを伝えたので、あとは時間が解決っていうか、父親が自分の鈍さに気づけばOKだろう。
    父親に失望したのであって、嫌いと言ってるわけではないので。

    もう一つは、仲が良かったはずの女の子同士が、いつの間にかいじめる側といじめられる側になってしまった(弱い人)。
    これは最初からいじめていることの母親に問題があった。
    娘が中学生の時、いじめたりお金をまきあげられたりしたけど、その首謀者の子の母親がまさにこんな感じだったなあ。

    この作品では、いつも友達の真保と比べられてプレッシャーがきつくて、真保さえいなければこんなことにならないのに!と思いつめたうえでのいじめだったけど、我が家の場合は、「お母さんがわたしは悪くないって言ってるから、悪くないもん」って言ってたので、お父さんの方から指導してもらいましたが。
    どう接すればいいのか、ほんと難しいです。

    笑っちゃったのが、まだまだ小学生気分のたっぷり残った息子・信が、突然スクールカウンセラーに相談したと聞いて、あわあわしちゃうお母さんの話。(好奇心)
    もう、真面目なのかバカなの変わらない息子と、かわいいと思ったりバカなの?って思ったり忙しいお母さんの気持ちが、次男中学生の時と重なって、わかるなんてもんじゃない。
    斜め45度上を行く発想に振り回されるしんどさは、時がたてば笑い話になります。

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著者プロフィール

一九六四年、埼玉県生まれ。八五年、矢崎麗夜名義で星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞し、八九年『ありのままなら純情ボーイ』で作家デビュー。主な著書に「ぶたぶた」シリーズ、「食堂つばめ」シリーズ、「NNNからの使者」シリーズ、『あなたのための時空のはざま』など。

「2022年 『おいしい旅 想い出編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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