東京すみっこごはん (光文社文庫 な 41-1)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 298
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334769505

感想・レビュー・書評

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  • 安心して読み進めることが出来る作品です。
    それぞれ問題を抱えている登場人物
    ちょとしたアドバイスで前向きに
    勇気をもらえる一冊です

  • それぞれの人生や悩みが交錯し、最後は繋がる、心温まる本。
    こんな場所あったら素敵やなあ。

  • 完璧な味じゃなくても、それぞれ自分の中で最上級の味が出せるように生きていけばいい。心がほっこりする作品。それでいて最後の最後に全てが繋がる作品の大きさにびっくり。

  • 【美味しい小説】
    共同台所という設定が新鮮で面白い。
    口うるさいおじさんや世話好きなおばさん、プロの和食屋さん等、登場人物に魅力があるから、ゴハン作り自体がとても面白い部分として読み進められます。
    出てくる料理も家庭料理でシンプルなのにすごく美味しそう!!ナポリタンにちょいマヨするのは、これを読んでからの私の定番です

  • 本屋で例によってジャケ買いした本ですがあっと言う間に読了しました。一話一話の登場人物はみなが心に曇り空。自分とは違う境遇だけどなんとなく感情移入してしまうあたりに自分も曇り空なんだな~、と感じすみっこごはんに行きたくなりました。ラストストーリーは結末がわかっていても涙がにじむ一冊。勇気や元気、というより安心感をもらえる本でした。ありがとうございました

  • 商店街の脇道に佇む古ぼけた一軒屋は、年齢も職業も異なる人々が集い、手作りの料理を共に食べる“共同台所”だった。イジメに悩む女子高生、婚活に励むOL、人生を見失ったタイ人、妻への秘密を抱えたアラ還。ワケありの人々が巻き起こすドラマを通して明らかになる“すみっこごはん”の秘密とは!?美味しい家庭料理と人々の温かな交流が心をときほぐす連作小説!

    常連さんも、その成り立ちを知らない“すみっこごはん”。
    だが、そこには優しい過去と未来があった。
    他人と一緒にごはんを食べるだけの場所だが、孤独に悩みや秘密を抱える人たちが、自分の気持ちと向き合って、前を向いて生きていけるようになる。
    あったかいごはんを食べた後のように、読んだ後にはほっこりと胸が温かく、お腹が満たされたような気持ちになるお話だった。
    次回作もぜひ読みたい。

  •  東京すみっこごはんシリーズの第一作。

     東京の片隅、商店街の脇道に共同台所「すみっこごはん」がある。そこは、さまざまな人々が集まり、くじで当たった人がその日の料理をする共同台所であった。
     何かの縁で「すみっこごはん」にやってきた高校生、OL、タイ人、アラ還おやじ、それぞれの物語が書かれた連作小説。

     短編のそれぞれの物語にも、食を通じてほっこりするし、この「すみっこごはん」ができた理由が分かる。

     それぞれの辛さを抱えながら「すみっこごはん」の人々との触れ合いで癒されているように感じた。心にも栄養をもらって新しい一日を生きていくんだなあ、本当に「すみっこごはん」があったらいいのになあと感じた。

  • 7/4

    図書館で借りたもの。
    商店街の脇道に佇む古ぼけた一軒屋は、年齢も職業も異なる人々が集い、手作りの料理を共に食べる“共同台所”だった。
    ワケありの人々が巻き起こすドラマを通して明らかになる“すみっこごはん”の秘密とは!?

    ほんわかした感じかなーっと思ってたら、いじめや婚活など現実をぐさりと突いてくる。

    レシピノートのことはなんとなく予想ついてたけど、、泣いてしまった。
    娘を遺して逝かなければいけないなんて、どんなにか苦しかっただろう。

    続編も気になるな~。

  • 食べることで立ち直っていく人々|文庫で読む 食べ物をめぐる物語|BOOKS|日刊ゲンダイDIGITAL
    https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/222289

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    商店街の脇道に佇む古ぼけた一軒屋は、年齢も職業も異なる人々が集い、手作りの料理を共に食べる“共同台所”だった。イジメに悩む女子高生、婚活に励むOL、人生を見失ったタイ人、妻への秘密を抱えたアラ還。ワケありの人々が巻き起こすドラマを通して明らかになる“すみっこごはん”の秘密とは!? 美味しい家庭料理と人々の温かな交流が心をときほぐす連作小説!
    https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334769505

  • 鮮やかな山吹色の表紙と「すみっこごはん」というタイトルに惹かれて読む。
    どの話も大団円とまでいかずとも、次への一歩を踏み出す終わり方だ。だからどの話も続きが気になる。
    様々な世代が出てきて、その世代なりの悩みを抱えているのも、胸に来るものがある。が、面白い。
    一話目から話に表立って出ては来ていないが話題になる「東京すみっこごはん」の成り立ちが、最終話に繋がっていくのが素晴らしい。
    「お母さん」という言葉がここまで刺さる話も、中々ないだろう。

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著者プロフィール

1975年青森県生まれ。東京外国語大学卒業。『月だけが、私のしていることを見おろしていた。』で電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞し作家デビュー。シリーズに『東京すみっこごはん』『今日は心のおそうじ日和』がある。著書に『ベンチウォーマーズ』『ハレのヒ食堂の朝ごはん』『坊さんのくるぶし 鎌倉三光寺の諸行無常な日常』『世はすべて美しい織物』『時かけラジオ 鎌倉なみおとFMの奇跡』『いつかみんなGを殺す』などがある。

「2023年 『月はまた昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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