- Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334772253
感想・レビュー・書評
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大石圭 著「地獄行きでもかまわない」、2016.1発行、一息に読了しました。好きな美人女性白井夕紀を自分の方に向かせるため、「売れている覆面作家の野々村ケン」と嘘をついた南里遼太郎の物語。浪費癖の夕紀を満足させるための金の工面と嘘がばれないようにするため嘘の上塗りを。金が底をつく、嘘がばれる、ひやひやしながらの日々が。獣医師若林奈々との時間だけが安らぎの時間だったのか・・・。
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読んでいると次どうなるのか?いつバレるのか?とハラハラして先が気になり、どんどん読みたくなります。
ただ、冷静に振り返ると、主人公が超ラッキーで自己中なだけだとだんだん感じてきました。 -
平凡な男の南里遼太郎は美女の夕紀に恋して人気作家だと嘘をつき、歓心を誘い、後戻りできない境地に自らを追い込み、罪を重ねる。普通の冴えない男が凶悪犯に陥る可能性を示唆している小説。
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あり得ないクソヤロー物語
4/10/12 -
只々おぞましい小説。
気分が悪くて、早く読み終えたいと言う一心で読み終わった。読後感は最悪。 -
2016年読了
ジャン=クロード・ロマンの人生に触発されて書いたもの(公式Hp) -
合コンで知り合った女性を手にいれるために、一つの嘘をついた男。
まぁ、お決まりに転落していくのだけど、これがなかなかしぶとい。
ダメだ、ってなってくると、何かの助けがはいる。いい意味でも悪い意味でも。で、どんどん自ら首をしめていくことになるのだが…。
周りにはとんでもない迷惑男なんだけど、本人はいたって幸せそうなのである。
一応、苦悩とかあるけどね。
が、基本、お気楽で幸せそうなのだ。
うむ。
大石圭、なんか心境の変化でもあったのか??
って思わせられた。
女性のステレオタイプは相変わらずです。と、裏の宣伝文句は、ちょっとあおりすぎww
ともあれ、ん、変わった?って印象が強かった。 -
なんの取り柄もない素朴な男性が、高嶺の花の女性に恋をし小さな嘘が膨れ上がっていくお話。
男性は嘘を守るために、人を殺し人を騙し生きてゆく。
胃がキリキリするお話だった。疲れた。 -
たった一つの嘘が、主人公の人生を虚飾と血に塗れた地獄に向かう道へと変えてしまう。創作と知りながらも、現実に有り得そうなストーリーにドキドキしながら読み終えた。
主人公の南里遼太郎は合コンで知り合った夕紀に一目惚れし、彼女を手に入れるために自分が覆面作家の野々村ケンと嘘をつくが…
最近の大石圭の作品とは異なり、珍しくサスペンス色の濃い作品だった。しかし、エピローグで明かされる覆面作家・野々村ケンの背徳と邪婬に塗れた過去は、いつもの大石圭に戻り、蛇足のような気がした。