ハピネス (光文社文庫)

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著者 : 桐野夏生
  • 光文社 (2016年2月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334772345

ハピネス (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 高級タワーマンションに暮らす岩見有紗は窒息寸前だ。ままならぬ子育て、しがらみに満ちたママ友たちとの付き合い、海外出張中の夫・俊平からの離婚申し出、そして誰にも明かせない彼女自身の過去。軋んでいく人間関係を通じて、徐々に明らかとなるそれぞれの秘密。華やかな幸せの裏側に潜む悪意と空虚を暴き出す。人気女性誌「VERY」連載時から話題沸騰の衝撃作!

  • タワーマンションを巡っての主婦一人一人の描写がリアルで、キャラが際立っているのもあり、ストーリーの抑揚も大きく、とにかく面白い!なんて言うか、ぼけーっと見ていたドラマが面白くてつい全編見てしまうような吸引力がある。

  • 個人的な話になりますが、会社の仕事の関係で本作の舞台であろう場所、江東区豊洲の近くで以前暮らしていました。作中で描写されているように、運河に囲まれた場所に綺麗な高層タワーマンションや大企業のビルが立ち並び、ららぽーとに代表される複合施設や公園が配置されています。近隣には深川や門前仲町といった下町の風情が残る地域がありますが、豊洲ではそういった雰囲気はほとんど感じません。仕事が変わり最近は訪れていないのですが、本作を読んで何だか懐かしくなりました。綺麗ではあるけれどもどことなく無機質なこの街を舞台に、5人の母親が織りなすかりそめのママ友模様が本作では描かれています。
    桐野さんの作品は『OUT』『グロテスク』をはじめ、非日常の異世界でカルタシスが爆発する類のものが多々ありますが、本作はそういった趣とはやや異なり、主婦の日常の中にあるリアリティが描かれています。具体的には格上のマンションに住むママ友に対する劣等感であったり、理不尽な夫に対する怒りであったり、自分自身に対する空虚感であったりといった負の感情で、プチセレブではない普通の母親であっても共感できるところが多くあるのではないでしょうか。主人公の有紗はこの息が詰まる世界からの脱出を試みるわけですが、そこはいつもの桐野さんの筆致が冴えています。
    重量級か軽量級かといわれると軽量級の部類にあたる作品だと思いますが、その分普段小説を読まないような人にも楽しめる内容に仕上がっていると思います。いつもの桐野作品の烈しさを求める読者にとっては物足りないかもしれませんが。

  • 男の子のママですが、前から女の子のママ同士のグループって一種独特の雰囲気が出ていて苦手。この小説にもそんなところがリアルに出ています。正直、有紗にも
    美雨ママにもほかのママにも共感はできないですね。

  • 自分もこの時期同じこと考えていた!狭い世界が全てだったと思い出して苦笑。VERYで連載していたけど、ドンピシャの世代で評判になったのがよくわかる。けれど私なら身につまされて読めなかったかもしれない。リアルだなぁ。

  • ただたんにママ友ネタの本が好きなんだな。考えずにサラッと読めた。

  • 自分には絶対縁のない世界だから、客観的に怖いって思う。「子どもの名前+ママ」で呼び合う関係って、子供の存在でしか関係性を維持できないのかなと。あと旦那のステータスや住んでるところとか。

  • 夫婦の形は、自分で作るという話。
    幸せの形も

  • 都会のタワーマンションに住むママ友たちの格差社会。仲間内での不倫あり、DV離婚あり、意地悪な隣人がいたり、ドラマ仕立て。不倫やDVは現実には身近にはないけど、砂場で子供を遊ばせていた頃を苦い気持ちで思い出した。ママ友っていないと寂しいけど、毎日顔を合わせていると疲れるもの。やはり有紗と同じように、どこまで本音なのか、心の内を探り合いながら、付き合っていくものなのだと思う。

  • 有紗は憧れのタワーマンションに住んでいる。そのお洒落なママ友たちの仲間に入れて嬉しいのだが…

    自分は賃貸であること、ホントは地方出身であること、実は夫とは上手くいってないこと、たくさんの引け目を感じてママ友達と付き合っている。

    ママ友って、自分だけの問題じゃないから付き合いは大変だけど、こんなにも疲れるママ友付き合いはキツイだろうな〜

    桐野さんの作品なので、もっとドロドロした感じを期待していたのでちょっと残念だけど、おもしろく読めました。



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