洋食セーヌ軒 (光文社文庫)

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著者 : 神吉拓郎
  • 光文社 (2016年2月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334772444

洋食セーヌ軒 (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 食べ物にまつわる短編集。
    美味しい料理を絡めた素敵な大人達のお話。
    どの話も風情豊かで、人生を積み重ねてきた大人の気取りのない格好良さが垣間見える。
    気兼ねなく楽しめる行きつけのお鮨屋さんがあったり、紹介したくなるような天ぷら屋さんがあったり、何年経ってもその味が忘れられない洋食屋さんがあったり。
    年齢を積み重ねるが故に見える景色には、きっと味わい深い世界が広かっているのだろう。

  • 主題はのり弁やオムライス、そして上海蟹やフレンチなど多種多様な食材と料理。そこに男女の機微や洒落た人生模様が織り交ざった味わい深い短文集。おまけに「お職」なんていう言葉に出会えるのも嬉しい。

  • 短く、美味しく、読んでいてホッとする短編集でした。会話の感じの古くささがまた良い雰囲気で。

  • 上品な味わいの短編集。
    派手なドラマもブラックなオチも無いのに次が待ち遠しくなるそんな作品。

  • 17編からなる、料理または料理を出す店にまつわるエッセイ集。

    登場する男女ともに、慎ましやかで、大人である。
    失われた、良き時代というかんじで、このような作品が、読みやすい文庫で復刻されたことはとても嬉しい。


    文章も美しく、本当に一編が短いのだが、読み終えたあと、しみじみとした満足感がある。
    食べ物の描写も、上品で、おおげさな書き方をしていないのだけど、つばがわいてくる。

    連れ合いを失った人物が多いきがする。
    失った時代を懐かしむ話も多い。
    そんな、ちょっとした、ほろほろとくずれるようなもの悲しさがただよっているようなところも魅力だ。

    いろいろと、ほどよい。

    解説が、私の感じたことをぴったりと言い当てている。
    私も、向田邦子、思いだしたわ〜
    五郎さん、思い出したわ〜

  • 食い物は舌が覚えている

  • 表紙買いで
    こんなにも上質の短編集に出会えると
    自分の感性を褒めたくなります。

    それはそれは美味しそうなものばかり。
    アルミの弁当箱にぎゅうぎゅうに
    詰められ 米粒がつぶれた白飯までが
    神吉さんのペンにかかると
    もう一度食べたくなる珠玉のごちそうに。

    今はなき鎌倉書房がかつて出していた
    季刊雑誌「四季の味」に
    掲載されていたものをまとめて
    新潮社から出されたのが1987年。

    光文社さん
    よくぞ文庫にしてくださった。

    上質な言葉が品よく
    落ち着いて並んでいる。
    大人であることの
    優越感を味わわせてくれる。

    こんな心地よい一冊に出会えたことは
    幸せの一語に尽きる。
    ひとつひとつの物語を読み終えるたびに
    ひとりの部屋でため息ついたり
    快哉を声に出したり
    忙しい読書になりました。

    お料理のひとつひとつの新鮮な輝きが
    まったく失われていないことに驚嘆。
    少しも古ぼけていない。
    過去の流行でも歴史の遺物ではなく
    今も誰かの舌を唸らせているはずだと
    確信できる。

    美味しいものにも 普遍性は
    内包されているのだと知りました。

    それからもうひとつ心惹かれたのは
    物語の中で美しい立ち居振る舞いと
    質の高い会話を魅せてくれる大人の
    男女たちが ほとんど
    連れ合いをなくした独り身であること。

    それなりの年月を
    気の合った連れ合いと過ごし
    子供や孫にも恵まれ
    再び独り身になった大人。

    その暮らしの
    なんと満ち足りていること。
    その描き方にこそ万雷の拍手を送ろう。

    この本は是非とも
    50代の大人たちに読んでほしい。

    今年一番の 心弾む一冊だ。

  • 落ち着いているところが心地よい。

  • 浅学にて神吉拓郎は初読だが、なんと豊かな短編世界。なんの事件も起きることなく、ただひとつの季節のひとつのシーンがそっと切り取られて差し出されるのみ。筆力がないとできないですなー。
    昭和のなかごろには、こんなにかっこうのいい男とっくに女がいたのね。
    食べ物の描写は見事のひとこと!

  • it like a gourmet essay. anyway, it was lost El Liloron in Yokohama.

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