狐武者 (光文社時代小説文庫)

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著者 : 岡本綺堂
  • 光文社 (2016年8月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334773427

狐武者 (光文社時代小説文庫)の感想・レビュー・書評

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  • すべて文庫未収載作品。
    素人探偵物、世話物、怪異物と、綺堂氏の得意分野からそれぞれ集められています。
    「姉妹」という作品がなんだか解釈がいくらでも出来そうで、ドラマにでもしたら演出次第で、全く違う印象(結末)を与えると思います。

  • 全7編収録の短編集。現代物4編と歴史に題材を取ったもの3編。現代物といっても発表が大正時代ですから、今とは違いますけど。それに探偵物というよりは、ややミステリーの趣向があるといった雰囲気です。
    歴史物の方がよかったですね。「勇士伝」と「狐武者」どちらも憑く話ですが、対照的な終わり方が面白いです。
    岡本綺堂さんはやっぱり文章が上手いです。情緒豊かです。文庫初収録って書かれると、今まで収録から漏れた寄せ集めっぽい印象を受けますけど、そんなことはありません。これまでの短編集と比べて遜色ないですね。

  • 岡本綺堂の短編集は中公文庫から出てた山本タカト表紙絵のシリーズを揃えていたので、若干内容かぶりのある光文社文庫のほうは手を出してなかったんだけど、これは「全部文庫初収録」というアオリだったので購入。初収録にこだわったせいかジャンルは意外とバラバラだったけど、逆にそれがバラエティに富んでて良かった。

    お気に入りは後半の時代もの3作。河童との相撲に勝って河童の守護で出世した男の末路「勇士伝」、狐に化かされた親子を助けたのち明智光秀に仕えた武士の「明智左馬助」、父親の元カノが狐だったおかげで狐の加護を得た若侍の「狐武者」。いずれも河童とか狸とか狐とかの力を借りて一旦は出世する武士の話だけれど、仕返し要素の強いシニカルな「勇士伝」もいいし、義理堅く恩返しする狐のやさしさがありがたい「狐武者」もそれぞれいい。

    前半はミステリー系の短編だったけど、最初の「うす雪」だけは無駄に長いわりにつまらなくて辟易。親に交際を反対された男女が登場するのだけど、この女性がどうもヒステリックで苦手だし(当時の29歳独身女性って相当年増扱いだったのだろうな。年下男への執着が怖い)、相手の男も煮えきらなくてイライラするし、探偵役は行き違い擦れ違いばかりでこれまたイライラしてしまう。他の短編は面白かった。とくに女の嫉妬が怖い「姉妹」が良かったけど、タイトルと内容は関係なかったですね(姉妹の葛藤ものではない)

    ※収録作品
    「うす雪」「最後の舞台」「姉妹(きょうだい)」「眼科病院の話」「勇士伝」「明智左馬助」「狐武者」

  • 語彙や言葉遣いにほっとする。
    中身はあんまり面白くないのも多かった。

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