こちら弁天通りラッキーロード商店街 (光文社文庫 い 46-5)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334773939

感想・レビュー・書評

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  • 地元の大好きだった商店街も同じような感じなので(どこも似たようなものか)、面白おかしくも切実な感じが伝わってくる。なんだかんだ言っても、働いていたいんだよね...。そこに人と関わるきっかけがあるのだから...。

  • 五十嵐貴久『こちら弁天通りラッキーロード商店街』光文社文庫。

    読み終えた時の爽快感が心地よく、元気と勇気をもらえるエンターテイメント小説。非常に面白かった。無論フィクションであるがゆえ、出来過ぎたストーリーではあるのだが、決して夢物語とは思えない。本書の中には地方のシャッター通り商店街が復活するためのヒントが秘められているのではなかろうか。

    多額の借金を抱えて見知らぬ町に逃げ込んだ印刷屋の笠井は、町の住民から新しく来た住職と勘違いされる。シャッター通りと化した老人ばかりの町の住民は笠井にポックリ逝かせてくれと請い願う。笠井が何気なく口にした一言が寂れた町の復活につながっていく。

  • 軽いタッチのエンタテインメント作品ですが、シャッター通りを蘇らせる過程の記述は現代社会の問題点や人間の心理を上手く捉えられており、その視点の確かさに感心した。

  • 借金に追われ、見知らぬ町に逃げ込んだ笠井武。無人の寺に泊まり迎えた翌朝、やって来た老人たちはなぜか彼を新しい住職と勘違い。寂れた商店街で夢も希望もなく生きる町の住民は、誰しもがポックリ逝かせてくれと請い願う。戸惑う笠井だったが、彼らと生活を共にするなかで、何気なく口にした思いつきが波紋を呼び…。

  • 借金に追われ逃げ込んだ町で住職に勘違いされた印刷所経営の笠井。寂れた商店街の老人店主たちの願いに戸惑う笠井の思いつきの一言が波紋を呼ぶ。
    日本各地に存在するシャッター商店街。地方の少子高齢化や地域格差の象徴であり、現在では珍しくもなんともない、当たり前の風景になった。それでも、底まで落ちたからこそのアイデアと決断がある。苦しむ多くの地方の町に一石を投げる一冊。

  • シャッター通り商店街を立て直す話は別の作品も読んだけど、これは立て直そうとしたわけではなく、でも発想の転換が立て直しになったという。なんとなく、え、そんなのアリ?というちっぴょうしのなさがありながら、変わっていく様子についつい引き込まれてさくさく読みました。

  • 商店街に行きたくなった

  • 色々な方法で商店街を立て直すのかと思いきや、出てくるアイディアは100円にする1種類だけでちょっと残念だったけど、話のテンポが良く何だかんだ楽しく一気に読めました!

    結果的に必要だったけど、主人公追われてるのにテレビに出ちゃうのもなんだかな〜と思いました笑

  • 面白かったー!
    一気読みッス。そもそもの設定が面白いし、テンポが良く、続きが気になってあっとゆーまに読了。

  • 新喜劇にもにたほのぼの痛快なお話でほっこりしました。2日で読めるなんて自分でも吃驚。近所のシャッター商店街を思うとちょっと切なくなりました。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌02年デビュー。以来、警察小説・青春小説・サスペンス・時代小説等、ジャンルにとらわれずに活躍中。

「2023年 『交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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