居酒屋ぶたぶた (光文社文庫 や 24-20)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334773946

感想・レビュー・書評

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  • 大好きなぶたぶたさんの、今回の舞台は居酒屋。
    バー、おでんや、ワインバーなどバラエティーに富んでいます。

    一番美味しそうだったのが、#居酒屋やまざき♪
    再就職先が見つからない男性、家のローンに追われ、育児疲れの妻のことも気がかり…
    そんな疲れた心をぶたぶたさんが癒してくれます。
    もうね、この竜田揚げが美味しそうで、ほんとにお腹が鳴りました(笑)。

    本好きブロガーが日替わりでマスターをする、
    曜日ごとにジャンルが違う本棚があるお店も登場。
    なんと、ぶたぶたさん誘拐監禁の巻があったりして!

    何かに悩んだ時、答は自分で出さないと後で後悔したり、答えてくれた人のせいにしちゃったりする。
    それなら一人だって同じこと。
    いや、それは違う。
    一人なら壁に向かって話すのと同じになる。うんうん。
    それを誰かに聞いてもらえるだけですっきりする。
    たとえその相手がぬいぐるみであったとしても…(笑)

    ちなみに、作者の矢崎存美さん
    アルコール分解酵素を持たない体質で、お酒が飲めないそうです。(お仲間~)
    残念なのが飲んでいい気分になるということができない。
    そうなんですよね。
    すごく嫌なことがあった時でも、お酒を飲んでパーッと忘れるとか、
    ほろ酔い加減?というのかな、ほんのり桜色のしあわせそうな様子とか、
    すごく羨ましかったりします。
    その代りといってはなんですが、
    傍らでおつまみを味わうのが、なにより楽しみ。

    今回も楽しく美味しくいただきました。
    ごちそうさまでした~♪

  • ぶたぶたさんがいろんなタイプの飲み屋さんでお客さんに心からのおもてなし!ほっこり具合はそのままに背中がひんやりと感じるお話がほんのりとあります。
    山崎ぶたぶたならぬ稲川ぶたぶた(!)の語る怪談もまた怖し…しゃべれるゆえにあんなことになってしまうなんて!
    「忘れたい夜」で、もしぶたぶたさんのバーではなくもう一つのビルのバーに行ってしまってたら…と思うと現実味のある怖さを感じました。「悩み事の聞き方」で人に話すことでどのように心が落ち着いていくのかを知ることができ、目から鱗でした。これは大いに参考になるなあ。

  • 今まででも、ぶたぶたさんの料理は美味しそうだな~と、いつも思って来ましたが、これほど『行きたい!』と思ったのは、このおでん屋さんが一番!!

    他人から見たらささやかだったり、贅沢なな悩みかもしれないけれど、本人にすれば胸にチクっと刺さったとげは意外とつらい…
    そんな、ちょっぴり憂い顔の人たちがスッキリ笑顔になれる、ぶたぶたさんの「お酒を出すお店」の短篇集。
    タイトルは「居酒屋」と入っているけれど、バーもおでんやもあります!


    『居酒屋やまざき』
    そうそう、子育てのストレスは、24時間絶え間ないっていうこと。
    このご主人は優しいじゃないですか!
    ぶたぶたさんのお惣菜、私も買って帰りたい。

    『忘れたい夜』
    セクハラ上司め!
    ぶたぶたさんの大きさでカクテルのシェーカーを振るのって大変ですね!
    人間だと、米俵を振るようなもの?

    『悩み事の聞き方』
    おでんの具が美味しそうすぎて…

    『珊瑚色の思い出』
    結局幸せすぎて退屈だったんじゃないでしょうか?
    旧友と二人で、ぶたぶたさんのワインバーで乾杯。
    やはり「聞いてくれる人」は大切。

    『僕の友だち』
    「ぶたぶたジョーク」…妙にツボに入りました。
    そうそう、下戸でも、ソフトドリンクで楽しく飲めばいいのです。

  • 相変わらずの抜け感で読みやすい!
    漫画のような小説です。相変わらず行間の詰め方や表現がもう一つで時々場面の中で見失うところがあるものの、面白いです。ぶたぶたに会いたい。

    ラストの本好きがあつまるバーは是非実際にあったら行ってみたい。

    古いミステリーの曜日とか、海外ミステリとか月一のでもいいから行ってみたいです!!!
    それにぶたぶたがいたら最高なんだけども。。。

    読書バーもまだ未経験なんで、是非近々実現したい夢の一つ。

  • 居酒屋やまざき、忘れたい夜、悩み事の聞き方、珊瑚色の思い出、僕の友だちの5作品。

    居酒屋さん、バー、立ち飲みおでん屋さん、今回のぶたぶたは美味しいお酒を提供してくれます。

    んー、こんなお店があったら通うなぁと思うお店ばかり。
    読んでいたら飲みに出かけたくなります!

    ラストはまさかのホラー。びっくり。

  • おでんが食べたくなりました

  • ■書名

    書名:居酒屋ぶたぶた
    著者:矢崎 存美 (著)

    ■感想

    ぶたぶたシリーズです。
    最近の「小説読みたい欲」の流れで、買いだめしていたぶたぶたさんに手を
    出しました。
    ぶたぶたさんがあまりに特徴的で異質なため、どうしても物語の流れは同じ感じ
    になってしまいますが、それでも、ほっとした気分で読むことが出来ます。
    登場人物に少しズキっとしたり、ぶたぶたさんにほわっとしたり。
    短編連作みたいな感じなので、読みやすいですし、小説としても読みやすいと
    思います。

  • いろんなタイプの飲み屋さんで働くぶたぶたさんが読めます!
    この話を読むとお気に入りの居酒屋さん作りたいなぁと思っちゃいます!
    おでん食べたくなっちゃうなぁ〜

  • 20190824
    悩みを抱えていたり、抱えていなかったり、人々がついつい足を向けてしまう居酒屋やbar。見た目はぬいぐるみ、中身は中年男性の山崎ぶたぶたに癒される。
    ぶたぶたシリーズ初読。短編集で、主役もぶたぶたのお店もそれぞれ異なる。でも、どのお店もなんだか、またいきたくなるような雰囲気。ちょっと疲れたなぁというときに、ホッと一息つける本。癒されたかも。

  • 今回も美味しそうでした。本好きのためのバーはあったら行ってみたい!作中作が結構好きだったなぁ ブタのぬいぐるみの大変さを感じました(笑)

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著者プロフィール

一九六四年、埼玉県生まれ。八五年、矢崎麗夜名義で星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞し、八九年『ありのままなら純情ボーイ』で作家デビュー。主な著書に「ぶたぶた」シリーズ、「食堂つばめ」シリーズ、「NNNからの使者」シリーズ、『あなたのための時空のはざま』など。

「2022年 『おいしい旅 想い出編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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