不忠: 鬼役(二十一) (光文社文庫 さ 26-26 光文社時代小説文庫)

著者 :
  • 光文社
3.59
  • (3)
  • (6)
  • (7)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 67
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334774608

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 鬼役
    まだ先は長い
    これから何が起こるか、楽しみだ

  • まさかまさかの21巻で桜木兵庫の良さが分かった。
    いつも読んでてダメなおっさんよな~と思ってたけど
    娘思いのいいお父さんじゃないか!となんだか泣ける。
    あと妻・幸恵の叔父を殺さなくてはいけない、何とも言えない心境
    もうどうしょうもない家斉をいよいよ殺るのかというタイミングで
    まさかの死去とは何とも言えない虚しい気持ち…
    はぁ~鬼役面白い!!!

  • 第二十一弾
    相番桜木の娘の危機に、そして水野と鳥居の影が

  • 鬼役の相番を務める桜木兵庫の娘に縁談が、、、
    しかし、上役の美濃部播磨守よりの勧めで、乙山弥左衛門の息子 弥一郎。
    でも、その弥一郎は悪評が、、、
    油漆奉行の公金着服の罪を、志村清三郎は着せられ、残虐な死を、、、それを手紙に託し持っていた母親から、手にした蔵人介の剣の裁き。
    そして相番の桜木は、娘を思い上役からの縁談を断る。

    母の日に読んだのだが、、、正義を正そうとする者が、殺害され、残された母親の思いは、、、と、小説なのに、、、無念に思う。

    そして、大御所の家斉公の奇行によって、死に追いやられた文吾の父 狭間三郎兵衛を、蔵人介は、戦わなければならない。
    そして、最後は、介錯迄、、、、
    何と、悲惨な事・・・
    もし、狭間氏の敵が、家斉公で、なかったら、、、死ぬことは無かったのに、、、と、考えてしまった。
    そして蔵人介も、斬らねばならない理由も聞かされないで、相手の素姓もわからないまま、ただ感心であることを信じるのみで、暗殺御用を引き受けなければならないことの葛藤。

    そして、無念腹であった山田周一郎の子 周平も、、、水野忠邦を敵として、討たれてしまう。
    残った周平の祖母 およしへ、上様より下賜の陣羽織を蔵人介よりもたされるが、、、
    孫が、生きていれば、悲しさも、喜びへと変わると思うのに、武士社会の非情さが、、、、なにか切ない。

    未だ22巻を読むべきか、、、と、思いながら、、、きっと、数日後には、22巻を読んでいる事だろう。

  • 理不尽な密命に従わざるを得ない辛さ。

  • 2017年4月光文社文庫刊。シリーズ21作目。書下ろし。3つの連作短編。鬼役のすざましい剣技に感心してしまう。やはり鬼役は、短編が良い。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

坂岡真
一九六一年、新潟県生まれ。十一年の会社勤めを経て文筆の世界へ入る。江戸の情緒と人情の機微、そして花鳥風月を醸し出す筆致で、多くの読者を魅了している。主なシリーズに「鬼役」「鬼役伝」「帳尻屋始末」「帳尻屋仕置」「照れ降れ長屋風聞帖」「はぐれ又兵衛例繰控」「死ぬがよく候」「人情江戸飛脚」などがある。

「2023年 『うぽっぽ同心終活指南(一)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

坂岡真の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×