屋上のテロリスト (光文社文庫)

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著者 : 知念実希人
  • 光文社 (2017年4月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334774653

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屋上のテロリスト (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 知念実希人『屋上のテロリスト』光文社文庫。

    一種の歴史改変小説であろう。1945年、ポツダム宣言を受け入れず、東西に分裂した70年後の日本を舞台に繰り広げられるサスペンス。

    学校の屋上から飛び降り自殺を図ろうとしていた彰人の前に現れたのは壮大なテロを仕組む美少女の沙希だった…

    最初からハッピーエンドが見えており、広げた風呂敷をどう畳むのかという興味だけが残るストーリーで、最終的には巧くまとめたという感じだった。

    自分が知念実希人を読み始めたのは、デビュー作の『誰がための刃』というハードなサスペンス小説が面白く、その将来性に期待したことからだ。しかし、以来ハードな小説は皆無で、少し残念な気持ちになっている。

  • ポツダム宣言を受諾せず、日本が東西に分裂している2017年が舞台。
    死を特別視できず寧ろ憧れて自殺を企てる少年が主人公。
    そんな彼に拳銃を突きつけ、終わったら殺してあげるからバイトしない?と持ちかける少女がヒロイン。

    西の大統領、東の書記長、東の軍、そして少女が率いるテロリスト。
    彼らがどう絡んでいくのか…。

    因みに他の歴史は概ね正史通り。
    ベルリンの壁は壊れているし、ソ連は解体されてるし、東日本大震災で東日本は大打撃を受けている。

    という感じ。


    基本的に東日本の軍以外は国民も含めて全員東西の統一を願っている。
    そしてまぁ結論も自然に行くところに行く感じである。

    びっくり!というよりはわちゃわちゃしているのを楽しめれば良いと思う。

  • 読ませる文章なのだけれど,読ませる内容,ではない….主義主張もなく,陳腐.できれば本道である医療ミステリィに腰を落ち着けて頂きたい.

  • 知念氏の小説は初めてだったが、想像以上に文体が軽くて驚いた。キャラとかシーンの作り方は、ラノベやマンガ、映画だなぁと。漫画化したら3冊組くらいでよさげなものになりそう。軽く読めていい息抜きになった。

  • 伏線がわかりやすく提示されているので、これはこうなるんだろうな…と予想させるものがそれぞれあり、帯に煽られているように「騙された!」とは思わなかった。
    夏休みに上映するちょっと古風な青春映画……と言った感じのお話。

    あと、自分の出身のせいか、個人的に作中に描かれている核兵器へのイメージや扱いに、他県の人にはこんな感じなのかという関心が働いてしまっておりました。←なにか良い悪いがあると言うわけではないのですが。

  • もし日本が東西に分離統治されていたら。
    東西ドイツのように、統一出来ただろうか。そんなエンタメな小説。

  • 戦前に日本のポツダム宣言の受け入れが遅れて、日本が東西に別れてしまった架空の世界。

    高校生で西日本最大の財閥グループの総帥で、テロリストの紗希。死にたがりの平凡な高校生の彰人。東西日本の大統領と書記長と登場人物たち。こういう世界観の人物たちを見ていると個性がないと言うことはある意味、平和の象徴みたいなものに思えてしまう。

    東西の日本に別れてというのはアニメでも小説でも良くある話だけど、どうしても朝鮮半島の世界観になってしまう。仮面病棟の方が騙され感があるかな。それでも日本の行方も気になりましたし紗希と彰人の関係がどうなっていくのかも気になったり。

  • うーん 設定は面白くなる感じだったんだけど、なかなか感情移入できず。
    100回騙されるっていうのもなんでこんな煽り文句つけたんだ逆にがっかりしちゃうじゃないか、と思いました。普通に青春小説でいいのに。

    流れが想像できすぎるので、驚きはなかったものの、さらっと読めてちょっと感動。

    長岡と言えばあれだよねー。

  • 途中からハッピーエンドになりそうな感じが読み取れた。

  • 終戦が3カ月遅れた架空の日本の物語。朝鮮半島を彷彿とさせる東西分裂の日本で、一人の少女が立ち上がります。正直リアリティに欠けるエンターテイメント作品で、シリアスな展開も「そんなバカな」と思う部分も多々。でも少女の目論見がパズルを解くように次々に嵌っていく過程は気持ちが良く、ラストも気持ちのよい物でした。実際はこんなに巧く行くはずのない夢物語。でもだからこそ、いい夢見させてもらいました。

  • 少し甘い評価かもしれないが面白く読めたので星4です。
    この作家の以前に読んだ作品でも感じた事だが各事柄の深さが違っていて、成る程と思う場面とそれはないと苦笑してしまう場面がある。
    途中からハピーエンドが予想されてしまうが、何処かミスがあって残念な結果になってしまう所があった方が話しに面白みが出ると思う。
    ストーリーの設定は興味深いが流れがサラサラと行ってしまっている感じがした。
    それと読者は皆「?」と思うP326は誤植ですね。

  • いつもより薄っぺらい。医療系の話が無いからなのか。東西分裂の世界観も死にたがりの設定も読んでて馴染まない。それでも面白いし、粋なストーリーには感動したんですけどね!

  • 日本がドイツや朝鮮みたいに分断されたという斬新な場面設定と、話を動かしていたのが女子高生ということで引き込まれた。知念実希人、やはりおもしろい。

  • ‪ミステリーの印象が強い著者だが本作はジェットコースター的展開のエンタメ小説。ポツダム宣言を受け入れず東西分断した日本という壮大な思考実験がまず面白い。一度は死を受け入れたはずの登場人物たちが再び生きようとするラストや伝染病・特攻作戦といったキーワードから裏テーマに命の尊さを見た。‬

  • 爽やかでした。国際情勢を1つの場所に詰め込みすぎな感じもあったけど、最初の方だけで、中盤から終盤の疾走感はすごく気持ちよかった。

  • もし日本がポツダム宣言を受け入れなかったら、の世界。
    ドイツのように分割された日本で、テロを企てる女子高生沙希と巻き込まれる同級生の彰人。
    上手くいきすぎてた感はあるけど、大胆すぎる計画ひな案外騙されちゃうのかもなぁ。
    危ういところを救ったのは沙希の情熱に動かされた大人たち。それも計画のうちなのが。
    二階堂と曽根の駆け引き面白かったな。

  • 記録

    沙希と彰人、いい関係だな。
    誰かの判断一つで今、この本みたいに
    日本が分断してたかもしれないと思わずには
    いられなかった。
    1人だけじゃ出来ることは限られるけれど
    みんな出来る範囲で力を出し合えば
    どんな事でも出来るんだね。

  • この作者の作品は初めて読みましたが、結論は結構楽しめました。ポツダム宣言を受託せず3個目の核を落とされ東西に分断されてしまった日本が舞台。予期できぬ展開も数多くあり読み応えはありますね。

  • 太平洋戦争後、二つに分断された日本。
    朝鮮半島やドイツを彷彿させる重めの設定と、キャラの軽さが良い。
    正直、リアリティは薄いけど、むしろそれが現実逃避になって楽しく読めた。
    展開はまぁ予想通りではあったものの、ハラハラドキドキもあり、伏線もきれいに回収。
    宣伝文句のような「騙された感」はなかったけど、楽しめました。
    別の作品も読んでみたい。

  • 1945年8月15日、ポツダム宣言を受諾しなかった日本はその後、東西に分断された――そして七十数年後の今。

    「バイトする気ない?」学校の屋上で出会った不思議な少女・沙希の誘いに応え契約を結んだ彰人は、 少女の仕組んだ壮大なテロ計画に巻き込まれていく!

    鮮やかな展開、待ち受ける衝撃と感動のラスト。
    世界をひっくり返す、超傑作エンターテインメント!?

    なにが一番おどろいたかって・・・「医療小説じゃない!」ってことで、あれ?誰の書いた小説読んでるんだっけ??と途中で3度くらい表紙の著者名を確認しちゃいましたwww

    奇想天外すぎるけど、まぁこれはこれでよし!みたいなー?w

  • 東西2つの国家に分断された日本を舞台にしたサスペンス?
    分断国家・日本という設定は、朝鮮半島を連想させてなかなか面白い。ただ、特段驚く結末が待っているわけでもなく、尻すぼみな感じがした。主人公の死にたい衝動も、個人的にはしっくりこなかった。もったいないな。

  • エンタメとして素晴らしいと思います。深さ、のようなものはありませんが、グイグイ引き込まれて一気に読みました。終わりも良かったし、粋な大人たちも良かったです。

  • もし日本がポツダム宣言を受け入れずソ連が侵攻して日本が分断されていたら…荒唐無稽、でもパラレルワールドを見ているようで面白かった

  • ポツダム宣言を受諾せず戦争を続けた結果、東西に分断された日本を舞台に、少年少女、特に少女の方の活躍で物語は進む。

    人物の描写が薄く、キャラクターに魅力を感じるところはなかったが、この先どうなるのだろうという楽しみを持ちながら読むことができた。

  • 最初から3ヶ月おかしいじゃんと思って読み始め、あれよあれよという間に読み終えた。あの仙台のおじいさんが、とか後でわかることも多く楽しく読めた。映画化とかアニメ化されても全く不思議ではないし、それらも見てみたい。

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