虚ろな十字架 (光文社文庫)

  • 908人登録
  • 3.66評価
    • (41)
    • (111)
    • (87)
    • (18)
    • (2)
  • 100レビュー
著者 : 東野圭吾
  • 光文社 (2017年5月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334774660

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東野 圭吾
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印

虚ろな十字架 (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 東野圭吾はコンスタントに本を出し続ける超人気作家で、当然ながらその文章も大変読みやすい。それでいて、犯罪の被害者、被害者遺族、加害者と加害者親族などの問題を抉ってくる作品が多い。本書もその一つで、しかも被害者側と加害者側の両方を描いている。その上、罪と罰の定義、法の限界といった問題提起まである。よくこんなにも重いテーマを持った考えさせられる話にちゃんと驚きを用意し、一気読みさせるエンターテインメント作品に仕上げるものだ。全てが明らかになって初めて意味がわかる、タイトルと装丁も良い。

  • 誰が一番悪いかについて読者投票とかしてほしい内容。
    命を奪った人は少なくとも法で罰する事ができるけど、心を壊した人を法で罰する事は必ずしもできない。
    多分、命を救うよりもずっと、心を救うのは難しいのだと思いました。

  • 綺麗に回収されていく伏線が気になり、一気に読んだ。
    ただ、読まなければよかった、とも思った。
    事件は解決しても釈然としない。
    重い気持ちだけが残った。
    興味深く読めたけれど、読後の爽やかさはゼロなので、星は3つ。

  • 「死刑」は虚ろな十字架か。是非は読者に委ねられたのだろうか。そもそも、この作品の3つの殺人は同じ次元で考えてよいのか。愛娘を殺された小夜子や万引き依存症の沙織のヒステリックさと、主人公の中原や仁科の達観した言動に読後感も虚ろである。

  • 予約済み:品川区図書館

  • 死刑制度の是非を問う作品。結論的なものはなく、いくつかの視点から死刑に対する考え方がバランスよく描かれている。難しい問題だと思う。
    小夜子のような暴走するタイプはキツイ。いくら過去の出来事があったとはいえ、自分の考えが正義とばかりに他人を批判し、追い詰める行為はどうかと思う。義父もそんな昔の未成年の行った罪に対し、現在の娘婿の地位を心配して殺人まで犯すのはどうかと思う。そもそも身体が未発達な中学生が知識もなく出産できるのかという点もどうかと思う。
    突っ込みどころはところどころあるけれど、重いテーマなのに先を読ませる展開と、読後に人を殺したら死刑になるべきか、罪の償い方は死刑だけなのか等々を読者に考えさせる話の方向性がさすが東野さんだなと思う。
    愛する家族が殺されたとしたら・・・考えたくないが、やはり犯人の死刑を望むと思う。それで失われた命が元に戻るわけでもないが、心情的にはそうなると思う。

  • 夢中。そうくるか。そうきたか。の連続。夜中に読み始めて止まらなくなり朝3時から眠れなくしてくれちゃう一冊です。

    さすがの東野圭吾。感動とかそういうのはないのにこんなにも引き込むなんて。。内容も子供殺しからはじまり子供殺しで終わるので、若干重々しいし被害者家族の心中を語る記述に関しては、自分のことのように考えると息苦しくなるほど、、、、

    こんな理不尽な世の中、あるんだよね。あるところにはあるんだ。

    と、普段何気なく見ているニュース、事件の裏側の悲痛な叫びをすくい上げるような一冊でした。。。

  • 帯文:”罪は贖えるのか!?東野圭吾最大の問題作” ”我が子が殺されたらあなたは犯人に何を望みますか――” ”死刑は無力だ”

  • 刑罰について考えさせられた。
    どうすれば罪を償えるのか。
    償う気のない人に、どうやって反省させるのか。

  • 贖罪について考えさせられる作品がまた一作・・・
    最後小夜子さんの押し付けに辟易させられるところがうまいです。
    傷も人それぞれなら癒され方も人それぞれ。
    模範解答はない。
    でもその人それぞれの解答すらそうそう見つかるものでもないんでしょうね。
    タイトルが素晴らしいと思います。

  • 少しダラダラした感じがした。

  • やはり、本としては上手いなぁ。

    読後はうーーーん

  • 被害者、加害者の両者に感情移入できるように構成されていて、

    その上での問題定義。

    さすがだな。。

  • 重い重い話で、なかなか読みすまなかった。
    まるで嫌いな食べ物を噛み締めていて飲み込むのに時間がかかる、みたいな感覚。

    初めはバラバラだったひとつひとつの事実が、だんだんと繋がっていって一気に紐解ける時は非常に爽快だったが、読了後もこの重すぎるテーマが頭から離れず、全くスッキリしなかった。

  • 過去の過ちは簡単には消せない。

  • 死刑制度を題材にした,久々に重い社会派の話かと思って期待して読み進めていたのだが,最後になって焦点がぼやけて,不完全燃焼と言った感じ。ちょっと残念。

  • この作者が死刑制度を描くとこうなるか!と。死刑制度に関して、ますます正解がわからなくなった。死刑判決で救われる人は本当にいるのだろうか、と考えさせられた。
    ストーリーの中心にいる人物、中原は、過去に自身の娘を殺された経験がある。そのときの犯人は死刑となったが、妻とはその後、離婚をすることとなった。
    そこから数年たち、今度は元妻が殺人事件に巻き込まれ、命を落とした。
    彼女が残したものや知人からの情報により、彼女が死刑制度について思考を重ね、様々行動を起こしていたことを知る。と同時に、彼女の殺害に大きく関わる事実に気付き、自ら明らかにしていく。この殺人事件の犯人は、果たして死刑になるべきなのだろうか。
    最初の若いカップルの話が、ここにつながってくるのか!そしてこのカップルの行動が、後にこんな事件を巻き起こすことにつながるのか!と、その伏線が、まさに東野ワールドであった。

  • 難しいテーマをさらりと作品に盛り込むのは流石だなあと感嘆します。
    殺人という行為にも多種多様な背景があり、それは人によって捉え方が違う。
    文章にクセがないのでサクサク読み進められる反面、ちょっと小綺麗にまとまり過ぎているような印象を受けました。
    主人公の中原さんが何となく淡々としているからだろうか。

  • いろいろ考えさせられました。
    「死刑は無力」がひびきました。

  • 若干、不自然さを感じる…。そこまで過剰な反応になるのか…。当事者でなければわからないこともあるのか。
    安心して読ませる内容だ。

  • ベタだけど難しいテーマだ。
    東野作品にしてはちょっと物足りなかった。中盤とか、最終ページとか。

  • 人の死、罪、人生、こんな形で表現出来るとは。

  • 出産のところが怖かった。
    最後の方に出てきた、「そういえばドアノブに首を吊って亡くなったミュージシャンがいた……」っていうのはhideのことか?

  • 罪というものについて、どのようにそれを償うのかというテーマで書かれています。幼い娘を殺され、その犯人に死刑判決を求める。そしてその判決が下されたとき、まったく解決していない現状を知ることになります。被害者はどのように判決が出れば救われるのか。加害者はどのようにしたら罪を償うことが出来るのか。判決というものはそれを解決できない。虚ろな十字架というタイトルが響きます。そのテーマに対して向き合う登場人物たちのそれぞれの向き合い方。全員が関係者という結末には驚きました。ここまで出来過ぎた話は無いだろうと思いながらも、小説のもつストーリーの組み立てという力と、それを駆使する著者の力技に感心しました。

全100件中 1 - 25件を表示

虚ろな十字架 (光文社文庫)を本棚に登録しているひと

虚ろな十字架 (光文社文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

虚ろな十字架 (光文社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

虚ろな十字架 (光文社文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

虚ろな十字架 (光文社文庫)はこんな本です

ツイートする