因業探偵: 新藤礼都の事件簿 (光文社文庫 こ 37-5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334774677

感想・レビュー・書評

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  • ある意味ではお仕事小説。もしくは勝手に潜入捜査という感じ。ちょっと変わった探偵小説。結構ブラックユーモアが効いています。

  • 抜群の頭脳を活かし、探偵事務所を開くことを思いついた新藤礼都。まずは開業資金を稼がなくてはならないと、さまざまなバイトをするのだが…

    叙述トリックの一種になるのだろうか。面白くなくはない…かもしれない…けれど、粘りつくようなどす黒いブラックさ。
    主人公の礼都は、相手を不愉快にさせるキャラクターのランキングを作ったら上位に食い込むこと間違いなし。
    連作短編集なので、あっという間に読めたけれど…
    早く何か、違う物語を読みたい。


    ジャケ買い的に「アリス殺し」を読んでみたいと登録しながら、図書館で出会わず…たまたま、連作短編なら読みやすいだろうと手に取った本作が、小林泰三さんの初読となった。

    うむむ、相性が合わないかも…
    少なくとも、この先続編があったとしても、礼都と付き合いたいとは思えない。
    他の作品では、違うのだろうか。

  • '21年6月23日、読了。小林泰三さんの作品、2作目。久しぶりに、大きな期待を持って読みました。

    新藤礼都の「鬼女」度合いが、最初に読んだ「大きな森の小さな密室」の短編よりも、増していると思えました。反面、「バカは嫌い」的な、傍若無人ぶりは、少し減っているような…丸くなった訳ではなく、そういうセリフがあまり出てこない、的な…そこは残念。

    全体としては、とても面白かった!ですが、「家庭教師」は、僕にはイマイチ、というか正直、ハズレでした。「何これ?」って感じ。でも、礼都の「ビッチ(失礼!)感」は出てたかな。

    「散歩代行」は…語るとネタバレになってしまうと思うので、ビックリ!&笑えた!とだけ…。
    「後妻」、これって、もはや探偵でなく、ただの悪魔!ハハハ!

    「保育士」、「剪定」など、相変わらずの礼都キャラもの(?)もあり、短編集としては、とても楽しめました。

    続編はまだゲットしていないので…次はいよいよ人気の「アリス殺し」、行ってみようかな。

  • 性悪探偵と変人たち

  • いい感じに狂ってて面白かった。

  • グロテスクな事件たちと探偵。

  • 小林泰三さんの作品。

    新藤礼都はドロシィ殺しに出てきた人か。(あれは別の世界線だと思うけど)

    主人公は切れ者で冷たい(キツイ)超現実主義者というのは独特かな。

    小林泰三さんらしく思い違いという手法を使ったりしているが、いかんせん短編集なのでライトノベルのような感じで軽く物足りなかった。

  • ヤバい。
    人間の思い込みってやつを死ぬほど味わわされた。
    当たり前の様に感じていた事が最後にガラッとひっくり返される。
    特に『後妻』は圧巻で、思わずお見事と呟いてしまった。
    流石は小林泰三、発想が柔軟でしなやかな作者の力量を思い知らされる傑作。

  • 図書館で。
    なんだかモラルの無い人がたくさん出てきて、読んでいてつらくなったので断念しました。

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著者プロフィール

1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2014年『アリス殺し』で啓文堂文芸書大賞受賞。その他、『大きな森の小さな密室』『密室・殺人』『肉食屋敷』『ウルトラマンF』『失われた過去と未来の犯罪』『人外サーカス』など著書多数。

「2023年 『人獣細工』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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