ボルケイノ・ホテル (光文社文庫 た 38-2)

著者 :
  • 光文社
2.88
  • (0)
  • (2)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 24
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334774691

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 7つの短編集。‘哀しいよ’‘Fountain’‘ボルケイノホテル’が印象的でした。年齢を重ねていくとすぐに決断できることよりも、揺れ動いたり踏みとどまってしまうことの方が多くなったりもするけれど、それぞれに折り合いをつけたり半歩でも踏み出してみようか、そんな気になれました。

  • 恋に悩み、愛に戸惑う女性の姿がある時は切なく又ある時は哀しく静穏なタッチで描かれています。

    10代~20代に掛けての若い時代の熱情の恋も良いけれど、この短編集はある程度年齢と経験を重ねた大人の女性ならではの愛が描かれていて心に染み渡ります。

    「哀しいよ」ではドキドキしたり「あの海の前で」では心の通じ合えない旦那さんにもどかしくなったり「ボルケイノ・ホテル」では希望を持てるラストにほっとしてみたりそれぞれのストーリーに感情移入しながら読みました。

    大人の女性にオススメ出来るしっとりとした作品です。

  • 短編すべてがたんたんとした感じ。
    でしゃばることなく、今を受け入れ、ハッピーエンドでなくとも、前に進んで行こうとしている。強いということ?!

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1962年北海道生まれ。北海道大学農学部卒。’90年『結婚しないかもしれない症候群』で鮮烈なデビュー後、’91年に処女小説『アクアリウムの鯨』を刊行する。自然、旅、性などの題材をモチーフに数々の長編・短編小説を執筆。紀行、エッセイ、訳書なども手掛ける。2003年『海猫』で第十回島清恋愛文学賞を受賞。

「2021年 『半逆光』 で使われていた紹介文から引用しています。」

谷村志穂の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×