覚悟の紅: 御広敷用人 大奥記録(十二) (光文社文庫 う 16-25 光文社時代小説文庫 御広敷用人大奥記録 1)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334774912

感想・レビュー・書評

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  • 大筋はこんな感じか。伊賀や尾張はどうなった?
    京都や天英院、藤川はこのままで良いのか?
    これも次への布石か?モヤモヤいっぱい。

  • 「呪詛の文」を読んで、竹姫と吉宗が、どうなるのだろうか?、、、続きを読んでみた。

    嫡男の長福丸は、命はあっても、言葉をしゃべることの出来ない状態になってしまった。
    それ以上に、回復の兆しが、見えない身体になってしまったのに、張本人を処罰できない苛立ちをどう沈めたらいいのか?

    戦乱の世では、忍者の活躍もあったのだろうが、伊賀、甲賀、お庭番など、、、活躍すべき所が狭まり、やはり、勢力争いの狭間に確執が、生まれている。
    上杉の軒猿、前田の白山修験、島津の捨てかまり、伊達の黒はばき、尾張の土居下、紀州の根来、、、
    沢山の忍者たちは、力を失っていった。

    未だ、大奥には、忍びが居て、そのやり取りも気を張らないといけない、竹姫も可哀相であるが、知的である。

    まざまざと、天英院の大叔母と姪孫の関係を中御門天皇に知れてしまい、吉宗は、竹姫を側室する夢は破れた。

    題名の「覚悟の紅」は、最初「紅」が、くれないでなく、「べに」であるのに?であったが、、、
    竹姫の一夜妻の口元に差した、紅の事かと、納得がいった。

    このシリーズでは、吉宗の改革を表しているのだと、、、享保の改革迄と将軍の恋物語が、描かれている。

    大奥も、自分自身の為に、女たちが、争っただけでなく、実家やエリートの奥女中が、政治にまで、かいにゅ出来る事を考えると、巨大な官僚機構と、言って良いのでは、、、と、思ってしまった。

    これからの御広敷用人 水城聡四郎シリーズを楽しみにしよう。

  • 2018.8.31.たまたま1巻を手に入れる機会があり、面白くて2巻、3巻購入した。その後チラッと見てみると同じ内容の繰り返しのようで思い切って途中の7巻、そして11巻12巻を読んだがほぼ話が繋がってしまったのは作家さんの親切心かどうなのか…。天英院、月光院と吉宗の攻防にとても興味があったのでその部分は面白かったが忍びのところは命が軽々しく消費されていく様子が虚しかった。
    敵方の、忍びとは思われないようなお粗末な事態は実際に江戸に住むようになって鈍ったのか味方に肩入れする作者のせいなのか、そこも興ざめなところがあった。

  • 第十二弾、第二シリーズ最終巻
    天英院の策謀に対し反撃に出た吉宗だが、最終的には京を含めた反撃により、竹姫(歳の離れた大叔母)との一夜の契りの後の別れ、舘林藩とはけりはついたが、後は伊賀忍者の位一部、闇の組織との問題は未解決で役目解放

  • 悲恋ですね。水城聡四郎の続シリーズを楽しみにしてます。

  • 最終巻。
    悲しい気持ちになる。
    でも、ここから先の水城の活躍に期待したい。

  • 竹姫の願い届かず
    戦いは新たな戦場へ

  • 終わってしまった 大奥て凄いところ
    老中よりも強い だから篤姫が出てくるのか

  • お広敷シリーズの最終話。
    吉宗が将軍としての覚悟を決めるまでの話になっている。新シリーズは、金、女と来たのでモノかヒトになるんだろうか。それはそれで、楽しみ。

  • 90

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著者プロフィール

上田秀人
一九五九年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。九七年小説CLUB新人賞佳作。二〇〇一年作家デビュー。歴史・時代小説を中心に活躍。主な文庫シリーズに「闕所物奉行 裏帳合」(中公文庫)、「禁裏付雅帳」(徳間文庫)、「聡四郎巡検譚」「惣目付臨検仕る」(光文社文庫)、「奥右筆秘帳」(講談社文庫)、「町奉行内与力奮闘記」(幻冬舎時代小説文庫)、「表御番医師診療禄」「高家表裏譚」(角川文庫)、「日雇い浪人生活録」(ハルキ文庫)、「辻番奮闘記」(集英社文庫)、「勘定侍 柳生真剣勝負」(小学館文庫)など。一〇年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞。二二年「百万石の留守居役」
シリーズ(講談社文庫)で第七回吉川英治文庫賞を受賞。『翻弄 盛親と秀忠』(中公文庫)など著書多数。

「2023年 『夢幻(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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