- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334774929
感想・レビュー・書評
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9月になってしまった。
海の家も、今年はもう片付けられてしまっただろう。
まぶしい夏の日を思い出しながら読むことにしよう。
夏はどの季節に思い出してもキラキラしてるもの…
それが!
あながち間違ってもいなかった!
なんとも懐かしい思い出がたくさんつまったお話で、ぶたぶたさんの海の家は昭和レトロな外見…
そして、秋になってからかき氷が中心のカフェを出すつもりなのだという。
全体的にやさしい絵本テイスト。
少しさびしい子供が出てくるお話がいくつか。
ギラギラ感はないのでサングラス不要である。
「内田、また出た!」という笑いどころもあり。
『海の家うみねこ』
榎本扶美野(えのもと ふみの)、高校生。父が海外赴任で、母と弟の三人暮らし。
バイトをしたいのは母の支配から逃れたいのもある。
面接に行ったら店長さんに、保護者の同意が必要と言われてしまった。
『きっと、ぬいぐるみのせい』
戸叶尊(とがのう みこと)一緒に海水浴にやってきたのに、彼女はへそを曲げて帰ってしまった。
ショックで倒れそう~
おまけに「海水浴場に一人でいる人にインタビューしてるんです」なんて、失礼な取材を申し込まれて…
『こぶたの家』
滝尋也(たき じんや)小学校四年生。
夏休みに海なし県から引越ししてきた。
宿題がないのはいいが、友達と別れてしまいさびしい。
海まで歩いて10分、お母さんは嬉しいらしい。
『思い出のない夏』
船尾忠和(ふなお ただかず)は、実家の遺品整理を兼ね、小学校二年の息子を連れて里帰り。
子供の頃、両親が海の家をやっていたため、夏休みは特に放って置かれてさびしかった。
両親の店に良く似た海の家を見つけ、愕然とする。
『合コン前夜』
久保田朝(くぼた あさ)28歳。
合コンの幹事をやりまくっている。
友達のリクエストにより、夏の海水浴場で合コンをセッティングすることとなって、下見に。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
安定の読みやすさ。
さらっとつるっと一時間くらいで読みきれちゃうような手軽さの中に、ホワホワのぶたぶたワールドが閉じ込められていて、一瞬にしてホワンとした気分になれます。
毎度毎度!
今回はかき氷メインで、あまりかき氷を食べたいと思わない私なので、脇役の焼きそばや味噌焼きそば?に注目してつい食べたくなりました!美味しそう、、、、
担々麺の汁なしのような麺らしい。
食べたい、想像しただけで食べたい。ブタが作ってなくてもいいから食べてみたい一品でした。
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今回のぶたぶたは、カフェをオープンする間に海の家を開いている設定です。
少々季節はずれな時期に読んでしまいましたが、今回も楽しく読めました。
「海の家うみねこ」は、バイトをしてみたい女子高生と母親の確執の行方が書かれてます。
「こぶたの家」は、引っ越しをしてきた小学生が新天地になじむまで。
このふたつは、どちらもあったかくて良いお話でした。 -
自家製シロップいいですねぇ。それぞれ別のお話しかと思ったら最後は最初の話題と少し繋がるのかと。それにしてもどんどん作中人物の名前が複雑になっているような・・・作品数が増えて重ならないように苦心しているのか!?