神さまたちの遊ぶ庭 (光文社文庫)

  • 297人登録
  • 4.48評価
    • (28)
    • (21)
    • (3)
    • (0)
    • (0)
  • 28レビュー
著者 : 宮下奈都
  • 光文社 (2017年7月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334775056

神さまたちの遊ぶ庭 (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 単行本のときから読みたいなーと思っていたんだけど文庫になったのでさっそく。(わりに文章は少ない印象なので文庫で買ってよかったかも。ケチで申しわけない。内容はとてもよかったけど)
    宮下奈都さん一家が、1年間、北海道のものすごい山奥で暮らしたのを日記風に書いたエッセイ。楽しく読んだ。なんか癒されたような気すらする。
    エッセイマンガを読むような感じ。文章は短くてざっくりした感じで、オチというか笑いがあってすべてが楽しく思えるからか。
    こんな楽しい生活って夢のようじゃないか、と夢のように読んだ。もしかしたら楽しくなかったこともあったのかもしれないけど、そういうのをまったく感じさせないというか、心して楽しいことだけ選んで書いたのかも。あるいは、本心からすべて楽しかったのかも。ほかの作品を読んでいつも思っているんだけど、宮下さんて本当に心がきれいな人って感じがするから。お子さんたちもそろって心がきれいそう。宮下さんに育てられた素直で個性的で楽しいお子さんたちがいるからっていうのも大きいだろうな。
    あるいは、楽しもうって決めて楽しんだのかも。見習いたいなと思う。
    それにしても、1年経って家族が北海道をあとにするときは泣けた。

  •  2013年4月、小説家・宮下奈都が1年間限定の北海道家族移住での経験と生活を綴ったエッセイ。場所は十勝・大雪山国立公園にあるトムラウシ。周囲を囲む美しい景観は「カムイミンタラ」と呼ばれ、アイヌの言葉で「神々の遊ぶ庭」を意味する。山奥の特別豪雪地帯、小中併置校の生徒は全校生徒10名。夫の突然の提案で、山村留学制度を利用した1年間の移住生活。現地の人々との触れ合い、壮大な自然、子どもたちの成長、母としての自身の成長、そして逞しく優しい人々との出会いと別れなど、トムラウシで実際に生活することでしか経験できない、気付けない、味わえないことが優しいユーモアを交えながら丹念に綴られてゆく。素敵な家族の素敵な人々とのフィクションでない出会いと生活、空や緑を見つめ「ほっ」と一息つきたくなる心温まる一冊。

     実際に移住生活を送りながら雑誌「小説宝石」に連載していたこともあり、トムラウシへの移住の話が出た1月、そして実際に引っ越して生活が始まった4月から丸一年間、月ごとに章立てされた日記形式に綴られていく。
     たぶん大変な事や辛いことも多くあったと思う。なのに宮下さんの言葉で語られるとそれが何とも素敵で愛おしい生活として感じられるのがすごい。下手な小説よりよっぽど登場人物の個性が際立っていて、読んでいて全く飽きない。
     エッセイの端々に宮下さんの考え方やものの見方が語られる。本当に大切なものは何か、世間一般の常識に囚われず自由な息を吸う。こんな風に生きられたらなぁと思ってしまう。
     大自然の中で生きることへの憧れが強くなる、そして人に少し優しくなれる、そんなエッセイだった。

  • 宮下奈都さんの「神さまたちの遊ぶ庭」読了。宮下家の北海道滞在エッセイ。カムイミンタラ、アイヌ語で「神々の遊ぶ庭」と呼ばれる自然豊かな土地で過ごした一年間が綴られる。宮下家の長男、次男、娘ちゃんが北海道の小中学に通い、地元の方とふれあった日々が、なんとも心をほっこりさせる作品でした。そして個性豊かな宮下家の面々が面白く、とても楽しく読めました。解説にある「残り1/3で面白くて読み進めたいけど、読み終わりたくない」状態になった。ここ北海道での生活が活かされた本屋大賞作品「羊と鋼の森」も是非、読みたい♪

  • 満点のエッセイです。
    十勝に越してきて2年が過ぎました。宮下さん一家が暮らしたトムラウシという山村をこの本で初めて知りました。十勝を知った気になっていた自分を恥ずかしいと思ったのと同時に、もっと知れて嬉しい。もっともっと十勝を味わいたいと奮起しました。
    何よりご家族がユーモア溢れていて、あっという間に読めました。

    書くことはあっても話すことはないという言葉の潔さがかっこいい。

  • すごいなぁ、トムラウシ。すごいなぁ、宮下一家。

  • 「神さまたちの遊ぶ庭」
    アイヌ語で言うと「カムイミンタラ」
    東京の家に飾りたかったけれど大きくて持って行けなかった絵がある。
    タイトルは「カムイミンタラ」
    いつでも北海道を感じられるいい絵です。

    一年間の期間限定で、家族5人で北海道に山村留学した宮下家の日々。
    十勝の山奥、新得町のトムラウシ。
    過疎の集落で、大自然と人情に囲まれて暮らす。

    日記のように書かれた日常生活は、とにかく愉快。
    楽しむことに貪欲で、アクティブで、熱い人々と、連日のように繰り広げられる学校行事、地域の行事、ご近所づきあい。
    小中合わせて15人の小さな学校で、濃密な人間関係を築いていく。
    大人の本気って格好いいことを知る。

    人数が少ないから、誰もが何らかの役割を持っている。
    人数が少ないから、生徒一人一人の理解度に応じた授業ができる。
    人数が少ないから、隣の中学校と合同で修学旅行に行く。

    肉牛農家の家で食べるバーベキューはさぞ美味しかったことでしょう。

    一番好きなエピソードは、福井の公立高校を受験した長男が結果報告に学校に行ったとき、担任の先生と校長室に行こうとしたら、校長室は立ち入り禁止になっていたこと。
    ドアにあるすりガラスの部分から覗いたら、校長先生がくす玉を天井に吊るそうと苦心していた、と。

    作家の書く日記は、たった2行でもくすりと笑えたりする。

    北海道の生活を気に入って、心から楽しんでくれたのは大変うれしい。
    だがそれは、期間限定のせいも多分にあるだろう。
    北海道の冬は寒い。
    コンタクトレンズだって凍るほどの寒さを、日常と受け入れるのは道民だって難しい。

    それでも、北海道を気に入ってくれてありがとう。
    本に書いてくれてありがとう。
    神さまたちが遊ぶ、愉快な場所を紹介してくれてありがとう。

  • この本を読んでいるときにたまたま天気予報を見て、日本は雪が降らない場所のほうが少ないのかもと思った。雪が多い場所には住めないなぁと思っていたけれど、住んだら住んだで意外となじんでしまうのかも、と思った(その予定はないけれど)。

  • 2017年12月長野さん借りる

  • 著者の宮下氏が一家(ご主人と三人のお子さん)と
    北海道トムラウシに移住した1年間の生活のエッセイ。

    ハードなことが書いてあるわりにサラッと流されてていたり
    クスッとできるオチがついていたりしてとても読みやすかった。
    自然の描写については淡々としすぎてるかなという
    部分もありましたが…このサラッと感がこの作家さん
    の特色なのかな。
    子どもって面白いなぁと再認識しました。

    ドラマにしたら面白そうだなー。。

  • エッセイは基本的になんとなく手をつけられないタイプなのですが、これはかわいい表紙とビレバンのポップに惹かれて購入。
    一家で北海道に一年だけ移住するお話で、とにかく子供達がかわいい、、、!!発言がいちいち面白いです。笑

    自然の描写もとても優しくてきれいです。
    笑って泣けるハートフルエッセイという感じで、エッセイに対する考え方を見直しました。大人になるとこういうのが好きになるのかも、、

    辛くなった時とかほっこりしたいときに読み返したい。

全28件中 1 - 10件を表示

神さまたちの遊ぶ庭 (光文社文庫)のその他の作品

宮下奈都の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

神さまたちの遊ぶ庭 (光文社文庫)はこんな本です

神さまたちの遊ぶ庭 (光文社文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

神さまたちの遊ぶ庭 (光文社文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

神さまたちの遊ぶ庭 (光文社文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする