お母さんという女 (知恵の森文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 971
感想 : 105
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  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334783297

感想・レビュー・書評

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  • 益田ミリさんがお母さんについて語ったエッセイ。
    大阪のおばちゃんならでは(というと失礼かもしれないが)のユーモアと奔放さを持ち合わせながら、家族のために尽くしているお母さんにほっこりさせられる。

    思わずクスっと笑ってしまうエピソードが多いが、認知症の実母の介護を一人でしたり、陰で子供たちを見守っていたり、実はすごいお母さん。

    読みながら自分の母のことを思い、ミリさんがお母さんを手伝ってあげればよかったなどと反省しているところには共感しきり。

  • H30.11.20 読了。

    ・益田さんのお母さんが好きな気持ちが伝わってくるようなほっこりしたエッセイでした。お母さんと買い物や旅行に行けるなんて、良い関係がうらやましいですね。

    ・「母はよく『いつもニコニコしていなさい』と子供の頃からわたしと妹に言っていた。まぁ、ムッツリしているより感じがいいからそうしていなさい、ということなんだろうけど、実はこれは人間関係を築くうえでとっても重要なことを習っていたのである。」
    ・「母を思い出すとき、母はいつも笑っている顔である。」
    ・「母と旅をしていると、嬉しいときに嬉しいと素直に表現できることの大切さをしみじみと感じてしまう。」
    ・「隙無しファッションの人より、粋の意味さえ知らぬおばちゃん(うちのオカン)にわたしはかなり癒されているような気がするのである。」
    ・クジ運について「欲しい欲しいと欲のある人には当たらへんの」

  • お母さんと言う立場にいる全ての女性は

    (強く、優しくなけりゃ、とても勤まらないポジションだよなぁ~)と、
    つくづく思ってしまう。

    だが、人も然る者。
    要領良く、仕事をこなしてゆく技を少しずつ覚え、
    自分の楽しみや余暇を充実させてゆく術も少しずつ会得してゆく。
    お母さんは、それが特に上手い!
    …と、ミリさんや私のおかんを見ていると、そう思えてならないのだ。

    女性は、
    老化する。のではなく、

    進化して行く。(…と、思う事にしている。)

    傍にいるだけで、いや、
    家のなかにいるだけで、ホッと安らかな気持になれる、
    まるで菩薩の様な存在である「お母さん」。

    年をとると、こんな風になれるのか、と思うと、
    進化もまた楽しみのひとつにもなるのであった♪

  • 益田ミリさんのお母さんのほっこりエピソードがいいです。
    いつの間にか、自分も「お母さん」に近づいていて、他人事とは思えない。笑
    人に優しく、家族思いな素敵な「お母さん」のように、温かく生きたいです。

  • お母さんあるある。自分の母親はもう亡くなってしまったが、なんかとても懐かしい感じを体感できた。これを読むと亡き母親を思い出して、なんかほっこりする。

  • お母さん、そーだった!そーだった!!
    というところが沢山ありました。
    昔を思い出させてくれた素敵な本でした。

    逢いたいなーー、お母さん。


    ミリさんありがとうございます。

  • 2018.11.17

    益田さんのお母さんへの愛と、益田さんのお母さんの娘への愛が溢れていて、読んでいて心がほんわかあったかくなりました。

    わたしは一人娘でお母さんにはだいぶ甘やかされて育ったなぁ…(今もだけど)
    母と娘っていいなぁと思える読んでいてジーンとなるエッセイでした。

  • 30分弱で読完。
    クスってなるのに愛が溢れてる作品で最後はちょっぴり泣きかけた。
    益田さんってそんなことどうでもいいや〜とか、もっと人に優しくなる世界であればいいのにって優しい一面や人間らしい一面があると同時に時にはムッ!ってなってるイメージなんだけどこういうお母さんがいたからこんなにも感情が豊かな人なんだろうなって納得。
    自由で気ままだけど必ず味方でいてくれる愛されるお母さん、読んでて幸せな気持ちになったしこういうお母さんにもなりたいし、私のお母さんもそういう人だから一緒に旅に行きたくなったし親孝行したくなった。

  • 益田ミリさんのお母さんの話
    益田ミリさんの魅力は、お母さんからの影響が大きいんだなと思う素敵なお母さんです

    益田ミリさんが、お母さんにとにかく優しい
    花壇のお花の話も、くだらない事で一緒にゲラゲラ笑う話も優しい気持ちになるし、ちょっとさみしくもなりました

    さみしい原因は、いつかお母さんがいなくなってしまう日が来るかもしれないと思ったからかもしれません

    私なんて、お母さんに全然優しくできてないな
    いつも甘えてばかり

    自分がお母さんになってからも、素敵なお母さんにはなれていないし

    益田ミリさんの、お母さんに甘やかされた事が心の芯になっている っていう文章、心打たれました

    もっとお母さんにも子供にも優しくなれますように
    優しい娘であり、お母さんになれますように

  • ”明るい大阪のおばちゃん”そんなお母さんの中には、子供を愛する気持ちがたくさん。そして、そのお母さんもまた「娘」。

    ブログにて詳しいレビューしています*
    https://happybooks.fun/entry/2014/01/29/000000

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。イラストレーター。主な著書に『欲しいものはなんですか?』『みちこさん英語をやりなおす』『そう書いてあった』『今日の人生』『しあわせしりとり』『すーちゃん』シリーズ、『マリコ、うまくいくよ』『僕の姉ちゃん』シリーズ、『スナック キズツキ』『ツユクサナツコの一生』『ヒトミさんの恋』『ランチの時間』等がある。

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