コミュニケーションのための催眠誘導 「何となく」が行動を左右する (知恵の森文庫)
- 光文社 (2006年5月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334784263
作品紹介・あらすじ
「何となく」の印象で人の行動は決まっていく。見かけはそれほどでもないのに、「何となく」女性が惹きつけられる男性。とくに美人でもないのに、異性からも同性からも「何となく」愛され、信頼される女性。彼らとあなたの決定的な違いは何だろう?理想の人間関係をつくる、「潜在意識」によるコミュニケーション・テクニック。
感想・レビュー・書評
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日常生活の中で、いかに催眠技術が用いられているかがよくわかる。交渉ごとでも恋愛でも、うまくいくケースには、何らかの技術が用いられている(本人は意図しなくても)。本書であげられている具体例は、「彼女をゲットする」ことにもっとも特化しているが、ほかのあらゆることに応用が可能。
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今まで読んだ心理系の本では、一番わかりやすくかつ実践的な内容だった。
ラポールって、ただの共感だと思ってたけど、今ならその重要さが理解できる。 -
▼自分から情報提供してしまう心理
・人間にとっての一番の関心ごとは「自分」。
そういう話をしたくてしょうがない。
→ 相手の話、相手の会社の話をさせる
そうすると身を乗り出して来る
・相手の聞きたいことを話してあげる
・相手の「話したいこと」に以下に近づくか?
・サトルネガティブでジャブ「〜には問題ありませんよね?」
▼トランスに入る
NG:トランスに入っていきます
OK:トランスにはいっていくと、守られたような、安心できるような温かい気持ちになっていきますよ。
「おれにはそんな長所があるのかー。眠らせておくのはもったいないな。
どうしたら活かせるのだろう…そうか心を開けばいいんだ」
という「空想」を、相手の心に「間接的に、ふわっと空想できるように」誘導する
▼相談者が聞きたいと思っていることを言ってあげる
・これがコールドリーディングの基本中の基本
・「あなたは愛情深い」「人間関係の問題を抱えていますね」
「欠点の中に良いところを見いだしてくれる人」
・人は誰でも、自分は平均より上だとおもっている
▼ストック例:
・ 「あなたは自分に対して厳しすぎるところがあります」
・これまでの人生、もらうよりも、与えることの方がおおかったようですね。
・あなたはどんなにがんばっても本当の悪人にはなれない人です。
・決して騙されやすい人ではないですが、未知のことにもオープンに接することが出来る人です
・信じていた人に裏切られたことがありますね。そして、それ以降は人との接し方にも慎重になりましたね。
・今、あなたは誰かから嫉妬されているように思います。心当たりはありますか?
・いま、あなたは経済的な問題を抱えていますが、決して対処できないほど大きなものではありません。
★Meタイプ、Weタイプ
向かって「左側」がMeタイプ、「右側」がWeタイプ
手を組んだとき:右が上、左が上
前髪:左側がでる。右側が出る
怪我しやすい箇所:右半身、左半身
猫派、犬派
★サトルネガティブ
・〜ではありませんよね?
・人からは「〜」といわれませんか?
・〜というのは、あなたのことではないですよね?
・〜というのは、わたしのきのせいかなぁ?
・〜ということは今まではないですよね?
・〜ということは気付いてないですよね?
ちょっと首をかしげながら「どうもよくわからないんだけど」というニュアンス
ヒットしなければ「そうですよね」と流す
★サトルクエスチョン
・〜 とういうのはなぜですか?
・〜 の意味がわかりますか?
・〜 といったら、何のことでしょうか?
・〜 というのは正しいですか?
・〜には何か重要な意味がありますか?
・〜というのは何だろうなぁ…
ex:いきなり 「結婚したいのはなぜですか?」
「結婚したいとおもっていますか?」ではなく。
ヒットしなければ、「あれ、では私の解釈がまちがっていたのでしょう」
▼相手のやる気をださせる
・タイプは「Me」か「We」か
Me:大事なのは 自己実現。
We:大事なのは 一体感。
・相手に合わせたアピールをする。Me,We
向かって左側にいる人ほどMe的傾向が強い
・Me:上昇志向。論理的
・We:チームワーク。情緒的。
▼大勢の前で話すときは、2面性を両方内包させる
・相反する立場から、ひとつのことをいう
★初対面でこころを開かせる
・なぜその動物を飼っているのか?
・飼うならなににするか?
・「人からこう見られたい」の心理
・帰り際に「別の同義語」に置き換えて伝える
・思っているどおりの評価をしてもらえれば、気分も良く、こころを開きやすい -
催眠誘導と言っても、やり手の経営者や営業が持ってる経験則を明文化したような感じ。
誘導するテクニックを使うにしても、相手との信頼関係が前提だから、「どうにか騙して上手く操ってやろう」という動機では使えない。
自然な観察・会話をするには、自分はまだまだ経験値不足だけど、相手が誘導のテクニックを使っているコトには気付けるようになったと思う。 -
自分の「なんとなく」の理由がわかる本でした。
なんとなく、ひっかかる
こういわれて決めたけれども、それはあの言葉に起因するのかしら
などなど、日常で気になっていた自分の癖に理由が見出せるような本でした。
字のごとく呼吸を合わせるコトの影響力や
タイプを見極める事で上手く伝えられる。
逆に考えると、
「なんとなく」上手くいかなかったことが
なんとなく、の選択で表現していたその表現方法が
歯車が会わなかったから、なんてこともあるかもしれません。
ここぞという時だけでなく
気持ちのいいコミュニケーションと毎日の礎になればいい
そう思わせてくれる本でした。
文庫版で加筆された最後のメッセージを含めて
完結しています。
「文庫版のための追記」まで読んで、実践してください♪ -
テレビで初めて石井(裕之)さんを見たときに
すごく興味を持って著書を買い集めたうちの一冊です
バリバリの操作主義なんですが、あまり嫌な感じはしない
石井さんの人柄かな~と思いました -
『ホムンクルスの目』のベースといった感じ。考え方としてはまとまっていて読みやすい。まずは観察ができるようにならないとね。
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ヤバイ・・面白すぎる。
ぶっちゃけ、人には紹介したくないくらい面白いw
まあ、書いてある内容すべてが正しいとは思ってないけど、自分で考えるヒントにはなる。テクニックだけに目を奪われず、この本の本質がわかる人には超オススメ。目から鱗の1冊!! -
けっこう下世話な話題を盛り込んでておもしろい。使いこなせるかどうかは別として。笑
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さわりとしては、こんなものかな?という感じ