- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334784591
感想・レビュー・書評
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ブッダのいいとこだけ抜いた本でしょ?と思うなかれ。漫画で通して読むのと、活字で捉えるのでは、また違った趣があります。いずれにしても、偉人と、天才が合わさると、こんなにもすんごいもんなんですね。
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『救い』って言葉。
実はよくわかりまへん。
誰にしてもらうものなの、それ。
「救い」ってのは
誰かに与えるものでも
与えられるものでもなくて、
自分をどう赦すかに
かかっていると思うんだよね
悲しい思いや
痛い思いをしてたとき
誰かを憎んだり恨んだりしないで
自分を赦してあげると
すごく楽になれると思う。
ブッダは厳しいなぁ
自分に厳しい。
自分に厳しいひとは
他人にも厳しい気がする。
厳しさにも
いろいろあるけれど。
愛のある厳しさを
他人にも自分にもきちんと
伝えることが大切と思う。 -
手塚治虫が大好きな私は平積みされていた本書を見て「おおっ!」とすかさず購入したわけなのであるが、それは随分と前のことで・・・
随分前に購入したのに、読み始めた時期がまたしても映画化とかぶるということになった。何やら世間は手塚のブッダが映画化されるというブームが起こっているような感じなのであるが、私は決してそれに乗っかったわけではないぞ!という、全く不要な考えを持ちながら・・・これも煩悩というのであろうか・・・本書を読み進めたわけである。
こんなもの読まなくても原作を読むのが一番ではないか、という声もあろう。私もそういった考えも持っていたが、なかなかどうして、こうやって活字で抽出されると響きがまた違うものである。言葉の一つ一つがストレートに伝わってくる感が非常に強い。日常に役立つ言葉満載である。
本書を経て、また原作の漫画を読みたい。映画も楽しみである。 -
10/12/03。
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1994年12月・講談社刊の文庫化。
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・手塚治虫の『ブッダ』から、名言と思われるものを集めたもの。
マンガのワンシーン+フレーズ+解説。
・人間の根本的な問題に、わりとシンプルな解をだしてる。
・解説のレベルがやや低い。 -
・7/22 読了.手塚治虫によるブッダの創作マンガの一節集だ.どこまで本気にブッダのことを伝えようと思っていたのか、仏教徒でもないのに詳しく知ってるもんだと思って感心した.
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手塚治虫の『ブッダ』に登場する印象深いセリフを、コマとともに抜き出し、解説を加えた本。
手塚治虫の『ブッダ』は、ブッダの生涯を必ずしも忠実再現しているわけではなく、オリジナルキャラクターも多数登場させているとのことですが、この本は、ブッダに即したセリフが採り上げられており、ブッダの説くことがわかりやすく頭に入ります。
ブッダの苦行など、漠然としか知りませんでしたが、羅列された内容を読むと、それがどれだけ大変なことかよくわかります。
口にするのは1日米粒一つだけとか。身体を極限までいじめ抜くことで、修行僧は次々に命を落としていったそうです。
やさしい情愛の言葉が掲載されているというよりも、むしろ苦しみと共に苦行を重ね、その果てに心理追求に至る道が書かれているような一冊。
手塚治虫本人も行っているように、宗教家ではなく、哲学者としてのブッダを、その言葉を通して紹介しています。
『聖☆おにいさん』を読んでから、すっかり仏教とキリスト教にソフトなイメージを持っていましたが、本来の宗教とは、このように、真の意味での厳しい禁欲を通して見いだされるべきものだと、改めて思いました。 -
悩んでる時とかに、よく読んでいます。
考えさせられることが多いです。 -
手塚治虫の『ブッダ』から読み取れる釈迦の思想を解説。そのため『ブッダ』を一度は読んでいる必要があり。
仏典と漫画の異なる部分を指摘しているため、『ブッダ』という漫画をフィクションとして捉えなおすうえで役に立ちます。
ただし解説において、仏教思想と現代社会の問題とを、むりやり結び付けるような論理の飛躍が多いように感じました。