大阪人の胸のうち (知恵の森文庫 b ま 4-3)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334784829

作品紹介・あらすじ

「誰かアホな奴が飛び込まへんかな〜」の期待に応えて道頓堀川に飛び込んでしまう大阪人。「味は悪ないけど、あいそ悪いわ」「そらアカンわ」。味よりも愛想第一のおばちゃんたち。「ほな、切るで」。胸がキュンとする恋人仕様の大阪弁etc.上京して十数年、大阪出身の著者だからこそわかる大阪人の胸のうちとは?好評イラスト・エッセイ第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • H30.10.31 読了。

    ・大阪人についてのエッセイ。面白エピソードを期待していたが少なかった。大阪人にとって食べ物屋の評価が味より愛想っていうのは、大阪らしいしうらやましくも感じる。大阪で買い物したら、店員さんとの会話も楽しめるのかなっと想像してしまう。

  • 文章は短いし、漫画も挟んであるので10分くらいで読めた。大阪人について書かれた本。
    大阪人なら大体頷ける内容ではないだろうか。私も始終にやにやしながら読んだ。最初の西川きよし、桂三枝を大好きな大阪人というのからして笑えた。ちなみに、うちには勿論たこ焼器はあるし、お好み焼きとご飯は一緒に食べません。しかし、いすゞショールームってどこか分からなかった…。
    こういう、大阪人について書かれた本は多いが、この本は特徴がざっくり軽く書かれてるから、大阪人以外が読んで「これが大阪人か~」と思っても概ね間違いではないと思う。

  • 大阪のうどん屋で
    「おばちゃん、きつねちょうだい」
    と言うと、
    甘くて染みウマの
    ジューシーなお揚げさんがのった
    うどんが出てきます。

    けど、関東で
    「きつね」を注文すると、
    うどんにする?
    そばにする?
    と聞かれてビックリでした(汗)


    あと同じく大阪のうどん屋で
    「たぬきちょうだい」と言えば
    刻んだお揚げさんの入った
    お蕎麦が出てくるのが常識なんやけど 、
    関東ではまたまた
    うどんか蕎麦かを聞かれ、
    お蕎麦というと
    出てきたのは油あげではなく
    なんと天かすの入ったお蕎麦!
    (関西では天かすは
    基本タダでトッピングできるのです)


    こんなに小さな日本で、
    たった500kmしか離れていない
    東京と大阪でも、
    なんやかんや違いがあって
    ホンマ面白いですよね♪


    本書は上京して十数年、
    大阪出身のイラストレーター
    益田ミリだからこそ分かる
    大阪人の胸のうちを綴ったイラストエッセイです。


    『一家に一台、
    タコ焼き機があるってホント?』

    『お好み焼きとご飯を
    一緒に食べるってマジ?』

    『(めっちゃ、むっちゃ、めちゃめちゃ、むちゃむちゃ、めっさなど)
    超を表す言葉の
    バリエーションの多さがスゴい!』

    『いち、にぃ、さん、しぃなど
    数を数える時や挨拶のときは
    節をつけることが多い』

    『大阪出身ということだけで面白い人だと認定され、
    面白さのハードルが自動的に上がってしまう』

    『いんじゃん(じゃんけん)は標準語だと思っていた』

    『忘れ物をして家に取りに帰ってきたとき、必ず
    ちゃうねんって言う』


    などなど、まぁ簡単に言えば
    ミリさんが上京して気付いた
    大阪人のあるあるネタのオンパレード集なんやけど、

    ミリさんのおっとりした人柄と
    素朴だけど味のある
    独特なイラストのおかげで
    自分自身納得しながら
    終始笑顔で
    ほっこりした時間を過ごすことができました。


    しかし他県の人が読んだら
    コレどう思うんやろ?(汗)



    大阪を離れて暮らす人なら
    懐かしく思うだろうし、

    リアルタイムな関西人なら
    思いっきり共感できるだろうし、

    他県在住で
    初めて大阪の秘密に触れる人なら
    カルチャーショック間違いナシだし(笑)

    外国人なら…


    しょ〜もない関西弁覚えてしまうかも(汗)
    ↑あかんや〜ん



    とにかく
    大阪人に興味のある人なら
    かなりオススメです(笑)

    • 円軌道の外さん

      あはははは(爆)
      まろんさん、
      楽しいコメント
      ありがとうございます!

      『いんじゃん』は
      大阪ではじゃんけんの意味で
      ...

      あはははは(爆)
      まろんさん、
      楽しいコメント
      ありがとうございます!

      『いんじゃん』は
      大阪ではじゃんけんの意味で
      「じゃんけんポイ」のことを
      「いんじゃんでホス」
      って言います(笑)


      「なおす」は「しまう」と同じで、
      かたずけてという意味ですね(笑)


      あと机や大きな荷物を運ぶときに
      「そっちかいて!」
      (そっち側持って)

      って頼むと
      ほとんどの他県の人は
      体を掻くことやと思って
      面食らってしまうみたいです(笑)(^_^;)



      おおーっ!!
      まろんさんは北海道ですか〜(^O^)

      一昨年富良野に行って
      食べ物は美味いし
      自然は美しいし
      人は優しいしで、
      もう北海道に移住したいくらい
      ハマってしまいました(笑)

      てか、茶碗蒸しの底に栗の甘露煮とか
      お赤飯に甘納豆とか
      ビックリしましたよ〜(汗)

      北海道では
      それが普通なんですか?


      自分は
      『ケンミンショー』っていう番組が好きなんやけど、

      ところ変わればなんちゃらで
      住んでる地域によって
      常識が非常識になったり、
      いろんな違いがあって
      面白いですよね♪


      2012/05/23
    • まろんさん
      「そっちかいて」も知らなかった!
      心の中の「素敵な関西弁メモ」に書き加えておこう! φ(・ェ・o)~メモメモ

      おお~、富良野に行かれたん...
      「そっちかいて」も知らなかった!
      心の中の「素敵な関西弁メモ」に書き加えておこう! φ(・ェ・o)~メモメモ

      おお~、富良野に行かれたんですか~!
      いちめんのラベンダー畑とか、『北の国から』の舞台だったりとか、
      北海道らしい、素敵なところですよね。

      北海道は寒さに対抗してカロリーを蓄えるためなのか、
      茶碗蒸しに栗の甘露煮は、ほんとに定番で、
      スーパーで売ってる茶碗蒸しにも、ちゃんと栗が入ってます!
      お赤飯に甘納豆は、私が小さかった頃はふつうだったんだけど
      今は昔ほど幅をきかせてないかも(笑)

      あと、私が気にいってたのは北海道の七夕で、
      なんと、ハロウィンみたいに、子供たちが提灯を下げて
      「たけ~にたんざく たっなばったまーつりー」と歌いながら
      玄関に七夕の笹飾りを飾った家々を廻って、
      ろうそくやお菓子をもらう、というものです。

      もともとはろうそくをもらう行事だったらしいんだけど
      だんだん豪勢になって、お菓子をくれるお家がふえてきて
      七夕のあとの子どもたちは、しばらくはおやつに困らない
      素敵な日々を過ごしたのでした♪
      2012/05/23
    • 円軌道の外さん

      あっ、寒さに対抗するために
      甘いのが必要なんですね(^_^)


      てか、北海道の七夕って
      まさにハロウィンですやん(笑)
      ...

      あっ、寒さに対抗するために
      甘いのが必要なんですね(^_^)


      てか、北海道の七夕って
      まさにハロウィンですやん(笑)

      子供たちは大喜びですよね♪


      貴重な情報ありがとうございます!

      今度北海道行ったら、
      絶対茶碗蒸し探します(笑)(^O^)



      あと自分は方言好きなんで
      仕事でいろんな地域に行くたびに
      地元の人と
      なるべく直に話すようにしてます(^^)


      地元の言葉に触れると
      日本ってやっぱいいなぁ〜って
      ホッとするし、

      他の地域の県民性を知れば知るほど
      そこに住む人たちが身近に感じられて
      日本という国が
      また好きになります♪

      2012/05/25
  • テレビで見る「大阪」に違和感を憶えながら暮らす大阪人として、ミリさんの本は割合納得の出来るお話が多かった。世代が違うせいか、あれ?と思う部分もあるが、ときどきはさまれる漫画もほっこりと可愛らしい。

    ちなみに我が家ではお好み焼きにご飯、は合わせません。サイドメニューはせいぜい、焼きそばや豚平焼き。でもお好み焼きをおかずにご飯、派は周りに結構生息しているみたい。

  • 本書はいわば、わたしにとっての関西バイブルの集大成みたいなものになりそうです。
    このタイミングで読めたのも感慨深いものがありました。

    「関西絵ことば辞典」http://booklog.jp/users/fumix/archives/1/4894449048
    で、もうこれに勝るものは出てこないだろうと思っていましたが、
    まさか益田ミリさんからそれを出されるとは思ってもみませんでした。
    参りました。
    「すーちゃん」はじめ、数々の作品を読ませてもらいましたが、
    作品を読んでるだけでは決して大阪出身と思えないのが正直なところですが、
    本書ならびに光文社知恵の森文庫三部作(と勝手に命名)を読むと、
    やはり流れている血は大阪であり、どちらかというとソフト大阪人のイメージがつきました。

    日々の生活の中で慣れ親しんできたあのフレーズ、このニュアンスを、
    あらためておさらいするように読み進めていけました。
    さらに今回新たな発見もいくつかあり、
    例えば前の職場の方たちの呼び名が、確かに「っ」が入る率がものすごく高くて(P72参照)おもわず目から鱗。そして(笑)
    さらにこれは住み慣れてだいぶしてから知ったことだったので、
    一時自分の中で激しくブームだった「大阪ドレミ」(P29~参照)

    でも一番衝撃的だったのが、わたしの知らない梅田周辺を、この本で知ることなり、時代の流れを感じておりました。
    「いすゞのショールーム前」
    これ知らない。わたしが来たころにはすでになかったようです。
    同じようにソニプラも阪急の下のしか知らない。
    こっちに来てはじめて教えてもらった待ち合わせ場所は「BIGMAN」
    ミリさんのときはなかったのかなぁ・・・。
    わたしの知ってる大阪と、私の知らない大阪を知る、
    そんな1冊になりました。

    さいごに。
    不思議なもので、関西ことばで書かれている文章は、そのイントネーションで黙読している自分がいる。
    でも普通の文章(いわゆる標準語)を関西のイントネーションでは、今も、そしてこれからもきっと読み上げることはできないだろうなあ。
    これが生まれも育ちも関西か、そうでないかの決定的な違いだと思う。

  • かるーく読める、大阪人あるあるのエッセイ。
    大阪人ではないけど関西人なので、わかる~~というところがたくさんで面白い。
    ただ、阪神優勝で道頓堀に飛び込んでいるアホ達は、渋谷のハロウィンパーティーで羽目を外しているようなアホと同類で、そのノリが大阪のいいところみたいに紹介されても、承服しかねる。ただの迷惑行為ですから!

  • 愛すべき大阪人が詰まった本。
    彼氏の大阪弁はちょっと妄想してしまった。。確かにキュンですね!!
    ミリさんが絶対に書きたいと思っていた3つのテーマのうちの一つだそう。ではあと2つも読まないとね。

  • 2021.4.14読了
    3.0
    マンガを読む感覚で、サクッと読めた。
    大阪のキタとミナミで文化が違うのかな。
    大阪に転勤して住んだ経験があるが、ここに書かれているような、The関西人はあまりいなかったような気がする。

  • 大阪弁が懐かしくて買って読んだ。
    笑いながら一気読み! おもろかった。
    印象に残った文章
    ⒈ 阪神が優勝したら、また絶対に飛び込む奴がおるで。
    ⒉ 大阪の人は、バカって言われると本気で怒るんやってぇ
    ⒊ から揚げが6個(六甲)と大根おろし付きで、六甲おろし

  • 大阪で生まれて育ったものとしては、「ほんまに」と思うネタばかりで、すらすら読めました。関西出身だとわかると「本当に,家にたこ焼き器あるの?」と何度聞かれたことか…。そんなに珍しいことなのかと こちらが驚いてしまう。「当たり前やん!たくさん焼けるやつと大きなたこ焼き用と、普通のと三つくらいあるで」と嬉しそうに答えてします。ああ大阪人やわ。
    それぞれの話に,共感したり笑ったり、あったあったと思い出したり。ちょっと懐かしく感じました。
    最近でも、関東へ行ったりすると、毎週見ている番組が、関西ローカルだと気付き、がっかりしたり。
    やいやいしゃべってるように見えて、意外と関西人は気にしいで気いつかいなんです。
    ちなみに、わが家でも、お好み焼きとごはんはいっしょに食べません(笑)

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。イラストレーター。主な著書に『欲しいものはなんですか?』『みちこさん英語をやりなおす』『そう書いてあった』『今日の人生』『しあわせしりとり』『すーちゃん』シリーズ、『マリコ、うまくいくよ』『僕の姉ちゃん』シリーズ、『スナック キズツキ』『ツユクサナツコの一生』『ヒトミさんの恋』『ランチの時間』等がある。

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