佐藤優の沖縄評論 (光文社知恵の森文庫)

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著者 : 佐藤優
  • 光文社 (2014年3月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334786410

佐藤優の沖縄評論 (光文社知恵の森文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 3年くらい前の『佐藤優のウチナー評論』の文庫版、
    収録期間は変わらずに「2008年1月5日~2010年3月6日」。

    元々は琉球新報に連載されているコラムとなります。

    沖縄を“左派”や“全体主義”の島との評価を、
    特に基地問題以降、目にすることが増えてきていますが、、

    こちらはそんな“風潮”に疑問を投げかけるところから始まっています。

     “絶対に正しいことは複数存在する。
      従って、複数の真理が併存するような、
      寛容の精神が必要になるのである。
      この意味で、筆者は右翼だ。”

    “沖縄に根ざした保守”としての論旨を展開、
    やはりあらためて読んでみると、非常に興味深く。

    東京(中央)にいると、沖縄の言語空間は全体主義(≒左派)と、
    一方的に感じてしまうコトも多いですが、決してそうではないと。

    任意の「点」を中心として俯瞰すると、、
    各人がそれぞれ還るべき場所を守る、

    この思いは総じて「保守的」であり、
    いわゆる“右派”との親和性の方が高いのかなと。

    そして沖縄の想いを通したいのであれば、
    デモなどではなく中央に人を送り込もう、とはなるほどと。

    この流れは古代ローマの頃の流れともリンクします、
    属州から皇帝が出るくらいにローマ化が進んだとの点において。

     “新自由主義の浸透で日本人がバラバラになってしまい、
      他者が置かれた状況について想像し、
      共感する力が急速に弱っている。”

    そして一つ気になったのはこの点でした、
    やはり時代の転換点なのかなと、あらためて。

    ん、個人的に残念だったのは、、
    文庫ならではの“おまけ”が無かった点でしょうか。

    最近の連載からも何本か持ってきてくれればなぁ、なんて。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:312.199//Sa85

  • 佐藤優の琉球新報の連載の文庫化。
    沖縄に対する内地の構造的差別を徹底的に晒している。沖縄の人にとっては普通の感覚でも起こる内地とのズレ。
    立ち向かうために”沖縄が声を上げる”ことを説く。
    後天的に”日本”に属した沖縄は、どうにか日本と同化しようと努めてきた。そしてそうなれた。
    少しでも、沖縄の声が届けばいいと思う。
    それにしても、この人の話はいつも難しくて、面白い。インテリジェンス。

  • 国家は官僚であり、暴力装置である。
    沖縄集団自決、教科書検定問題。沖縄を日本国同胞として捉えているのか?

    沖縄を左翼の島と括っていたが、それは、違うと考え直した。違うというか、それは、内地の一方的なものの見方だったなと。差別をしていたのだ。この本をよんで、考え方が変わった。
    では、米軍基地問題は、どうすべきか?
    沖縄からは代替案を出さなくていいと著者は述べる。安全保障を考えると、米軍基地は必要だ。そんな時代でもないのかな。

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