- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334910198
感想・レビュー・書評
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二人の掛け合いが心地よい。
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屏風に描かれた犬が動くところを見た遊女が次々と姿を消す。その謎を解こうと奔走する俳諧師其角と絵師暁雲。時代ミステリとして二人の役割分担や友情も含めて活躍をハラハラしながらも楽しんで読みました。二人の関係がとてもよかったです。ところが事件の全貌が明らかになった後は、事件以前の過去の話は報告する形で軽くまとめられてしまっていましたし、後の二人についても実在の人物ゆえに忠実になぞっているのか悲しい結末で残念です。そんな思いで読み続けた後のラスト数ページは思いがけずに綺麗で切なくて本当に泣かされてしまいました。
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最初イマイチだな、って思って途中ですが読むのやめようと思ったんだが、他の人の感想みると主人公2人の評判が良いのでもうちょっと読んでみるか、で途中からはスルスル読み進められた作品。
2人の距離感とか関係がいい。少し悲しいけど人の優しさがあるのが良い。
でも、続きはなさそうだ。
2018.12.1 -
ちょっと期待しすぎたかも。主人公が小さく纏り過ぎ。もっとおおらかで大きい人と思う。
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芭蕉一門の俳諧師・其角と、豪放磊落な
絵師・多賀朝湖(後の英一蝶)は、
ある夜吉原の太夫に呼び出される。
近頃「動く屏風の犬」を見た遊女が、
次々と姿を消している。その謎を解いて
ほしいというのだが…。 -
芭蕉の一番弟子と謳われながら、一門に馴染めない俳諧師・其角と、豪放磊落な絵師・多賀朝湖(後の英一蝶)。二人は、不思議と馬が合った。ある夜、吉原の揚屋で太鼓持ちとして宴を盛り上げていた彼らは、二人の太夫に頼みがあると呼び出される。近頃、屏風に描かれた犬が動くところを見た遊女が、次々と姿を消している。その謎を解いてほしいというのだ。女たちを救うため、二人は奔走するが…。