晴れたらいいね

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著者 : 藤岡陽子
  • 光文社 (2015年7月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910419

晴れたらいいねの感想・レビュー・書評

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  • 第2次世界大戦、マニラに従軍看護婦として働いた看護婦たちを現代からタイムスリップした看護師の目を通して描いている。南方戦線へ行ったのは兵隊だけではない。看護婦として女性も赴いたのだと改めて知った。
    これはフィクションではあるが、当然著者は取材や資料で当時の看護婦たちの実情を把握し小説にしているのだろう。彼女たちの置かれた過酷環境、状況は大変なものだったに違いない。
    現代からタイムスリップしたーー戦争がいつ終結するか、どのような未来があるかを知っているーー主人公を配することで、ある程度の安心感をもって読者も読み進められるが、やはりこの世界大戦の凄惨さを感じずにはいられない。女性の目線で描いた戦争だ。

  • 涙が止まらなかった。当たり前だけど、戦争は二度してはならないと強く思った。戦争に翻弄された人々がどれだけいるのだろう。

  • 現代の看護師が戦時中の従軍看護婦へタイムスリップするという物語。『晴れたらいいね』と前向きな歌を口ずさんでいるものの、実際は戦時中の凄惨な戦場と、隊員救出に捧げる看護婦の思い、過酷な現場を見た看護婦の心情など内容は重いものだと感じる。看護婦や戦場の隊員らの人間模様が映し出されていて、双方の辛い気持ちや戦争の凄まじさ、戦争は2度とあってはならない思いなどがひしひしと伝わるものであった。凄惨な戦場での救出劇から伝わる命の尊さに感動ものだった。

  • 今の日本人の平和ボケはなんぞ!と自分含めて叫びたくなる作品。生きたい、と願いながらも口には出せずに散っていった命の上にある私達なのに。過酷な戦場での看護。これも戦争を語る重要なファクター。このまま戦争のない世界を(実際にはあるけど)続けていけるように思えない昨今。賢い政治家さん達に何とか頑張ってもらわねば。過酷な戦禍を潜り抜けて長らえた命の尊さに最後は涙でした。

  • 現代の看護師がタイムスリップして戦時下のマニラに赴任する従軍看護婦の体に乗り移った。
    その事実に戸惑いながら、戦争をその身体で体験していく紗穂。
    戦場にいる人は皆お国のためにと言うが、現代を生きる紗穂には、どんなことをしても生き延びるという強い気持ち、命を大事にする気持ちが根付いている。
    終戦間際に共に行軍することになった班員達にもその気持ちは通じ、生き延びるための彼女達の決死の日々が続くことになる。

    タイムスリップと従軍看護婦?と思っていましたが、著者の思いの詰まった素晴らしい本でした。
    2度と起こしてはいけない悲劇。
    多くの人が読むべき本だと思いました。

  • 2017/8/5
    テレビドラマで昔流行った「仁」を思い出しました。
    突然のアクシデントで昔にタイムスリップしてしまうドラマだったけど、この物語は戦時中の終戦あと1年を残すあたりにタイムスリップした話
    タイムスリップ自体が、現実的でないから、話の内容も⁇って思う個所もいくつかはあったけど、戦時の惨さは伝わってきて、新ためて平和の大切さを感じました。
    実際にはもっと酷かったと想像できます。
    最近、この作家さんにのめり込んでます。

  • 戦時中に迷い込んでしまった現代人の主人公。
    終戦の日を知っているからこそ耐えられたであろう過酷な日々。
    当時の人は終わりの見えない絶望の中で、何を支えに生きていたのだろう。

  • NHK FM 青春アドベンチャー「晴れたらいいね(全10回)」の原作
    http://www.nhk.or.jp/audio/html_se/se2016005.html

  • 小説としては上手くないし、タイムスリップものとしても良くできてるとは言えない。キャラクターの書き込みも足りない。
    しかし、著者の思いは主人公の言動を通じてよく伝わった。そしてその思いは現代の大部分の若者の思いと同じなのではないかと思う。若い読者は、戦争の残酷さと愚かさを知るだろう。なにより読みやすい。これは若者に薦めるのに十分な理由となる。
    戦中の人間はあんなしゃべり方しないとか、現代の看護師が戦中の物資乏しい中、どれだけ役に立つのかとか、タイムスリップとしてはあまりにお粗末な終りかたとか、まあ年をとった人間は考えがちだけど、どんなに立派な文学もドキュメンタリーも、読まれなければ意味なく、若者に読んでもらえる本は大事にしないと。
    しかし、ドリカムの「晴れたらいいね」が流行ったの、20年以上前なのに、現代の24才の女性がすぐ口ずさめるほど今も愛唱されているのだろうか?そこらへんの事情には疎いのだが、それにしてもちょっと古いのではないかと思った。

  • タイトルからはドリカムしか浮かばないけどなーなんて軽く読み始めましたが、のっけから濃くて読み終わるまであっという間でした。細かい違和感はあってもそんなの吹き飛ぶ内容でした。
    苛酷な日々も紗穂が耐えられたのは終戦の日を知っていたからじゃないかな。ヘイセイはユートピアだと言い切れないけど、私たちは確かに命の大切さを知っている。作者の思いがビシビシ伝わるような気がしました。

    余談ですが、寝るまえにこの本を読んでいて怖い夢をみました。単純な私。。

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