ハルカな花

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910488

感想・レビュー・書評

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  • 花にまつわる謎を遥と名のる少女が解いでいく連作短編小説。遥とは一体何者なのか。
    出てくる花もメジャーな物が多く、あまり花に興味がなくてもスラスラ読める。とゆうか、あまね先生の本はどれも読みやすい。

  • おめでとう、私達が産まれた時、母は誰かに花束を頂き写真の中で笑顔の花を咲かせていました。
    ありがとうね、最期のその瞬間、私達は愛する人へ今までで最高に美しい花を手向けるのです。そう考えると、花は一生私達の心に寄り添い彩ってくれています。
    冷めていても、君が百合が好きだということだけは忘れていないよ。
    会話の無い間にそっと、トルコキョウを。
    どれだけの数のガーベラを育て、真っ赤な爪で愛でたことでしょう…誰か早く気付いてよ私が真っ赤な薔薇が好きだってこと。
    花の一生は、咲いて枯れるから美しい。大きな花を咲かせ魅了し、私達に愛された花は美しかった。そして私だけは知っている。
    貴方は枯れてからも、今も美しいということを。

  • 花と花言葉が織り成すストーリー、表紙絵やタイトルからあたたかい素敵な作品!……とはいかず、人間としてのどろっとした暗い部分がちゃんと表現されている一冊。

  • 花にまつわる短編集…かと思いきや…。
    少しずつ繋がっていく感じがとても良かった。

  • 花産業がさかんな小さな街で起きる花にまつわる小さな出来事を解決に導く不思議な少女「遥」と、遥に助けられて自分の問題と対峙していく人たちのお話。

    まるで童話のような優しいあたたかいお話。花にそんなに興味のない私でも「これってどんな花なのかな?」とか「お花にこんなに詳しいって素敵だな」という気になる。遥はいったい何者なのかな?というのが最後によい感じの余韻のように残る。

  • 一話目の泥棒の話は面白かったけど、
    それ以外は少し残念。
    「ハルカ」は結局何者だったのか、
    見えないだけですぐ傍にいるとは
    どういうことなのか、
    あかりに外見の特徴が似てたのには
    何か意味があったのか。
    後、同時に…。の意味も分からなかった。
    一話目ですごいわくわくしたから、
    結末がよくわからなくて不完全燃焼?
    みたいな気持ちです。

  • キャラが微妙な人ばかり。連作短編が最後につながる。

  • 【収録作品】二月-花あるところ泥棒あり/五月-花を抱いて恋せよ乙女/八月-花は口ほどにものを言う/十一月-花の色は移りゆけども/間章/十二月-誰がために花は咲く

  • 嫌な話で終わるのかと思いきや・・・。
    踏みとどまってくれて良かったな~、と思います。
    罪は犯してほしくはないです。

  • 面白かったけど、全体的に肩透かしな感じでした。

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著者プロフィール

1978年生まれ。メフィスト賞を受賞し、2010年『キョウカンカク』で講談社ノベルスからデビュー。近年は『希望が死んだ夜に』(文春文庫)、『あの子の殺人計画』(文藝春秋)と本格ミステリ的なトリックを駆使し社会的なテーマに取り組む作品を繰り出し、活躍の幅を広げている。

「2021年 『Ghost ぼくの初恋が消えるまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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