地に巣くう

  • 186人登録
  • 3.67評価
    • (15)
    • (28)
    • (31)
    • (5)
    • (0)
  • 37レビュー
  • 光文社 (2015年11月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910631

地に巣くうの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 遠野屋清之介の生き方を誤魔化しとしか見られない町方同心の信次郎、魔力のような彼とのかかわりを断ち切れないながらも商人として生きようとする清之介、彼らの剣呑な関係に危うさを感じ仲を取り持とうとする岡っ引きの伊佐治。
    三人三様の心奥を綴りながら、人間の心の闇を活写する『弥勒』シリーズ。
    今後どういう決着が待っているのか、清之介は信次郎の思惑に絡め取られてしまうのか、ハラハラドキドキ、読み手の心も絡め取られ、このシリーズはまだまだ目の離せない。

  • 酒席の帰途、老いた男に襲われ、腹を刺された信次郎。島流しの罪を赦免されたばかりの老人は、信次郎の父に積年の恨みがあったらしい。信次郎の冷徹な頭脳は、亡き父親の裏の顔すらも暴くのか...!? 『弥勒』シリーズ第6弾。

    すべてを見通す明晰さと、決して情に揺らがない酷薄さを持つ同心・木暮信次郎。そして、一流の暗殺者だった過去を抱えた、小間物問屋の主・遠野屋清之介。
    お互いを嫌い抜きながら、なぜか離れられないふたりの腐れ縁。その関係が変わらないようでいて、深まっていく様子が楽しい。

    前巻までは遠野屋の心情や来し方が描かれることが多かったが、今巻はこれまで謎だった信次郎サイドの話。やや絵空事めいていた信次郎のキャラクターにようやく血が通ったような気がして、今までで一番面白かった。

  • 信次郎の父親、右衛門についてあきらかになった。
    信次郎の父親が何もない訳ないだろうなぁくらいに思ってたけど、まさか抜け荷の片棒担いでたとは。
    さすがにこれは予想外だった。
    伊佐治がべた褒めするし、信次郎の印象も悪いものではなかったから何か裏があったとしてもこういうのではないと思ってた。
    抜け荷かぁ。それに口封じと島流しまでしちゃうとは。
    島流しも口利きしてやると言いつつしないで、ご赦免願いも出さず。
    信次郎の父親がまさかこんな人物だったなんてな。
    信次郎もさすがに驚いてたし、見直したらしい(笑)
    見なおしたというあたり流石信次郎だわ。

    遠野屋、ついに刀を抜いてしまった…。
    信次郎の思う壺なんだろうな結局。
    あの隙は偶然だったかもしれないけど、それでも抜かせる算段をしてたんだろうな。
    脇差を投げ渡すってとこも細かい伏線なんだろうなあれ。
    遠野屋、刀を抜いた割には予想よりも冷静だった。
    今回、遠野屋は信次郎が自分にとっておりんと対極の位置に並ぶ唯一無二だとはっきりと自覚したから、この部分が大きいんじゃないかと思ってる。
    あの遠野屋がねぇ…としみじみしちゃったよ。
    信次郎のことをついに唯一無二だと自覚した遠野屋に謎の充足感が(笑)
    余程自分にとって感慨深いことだったんだな。
    同じ気持ちの読者さん、きっといるはず…!

    弥勒シリーズは巻を増すごとにキャラ達が自分について考え、思い至るよな。
    こういうとこが本当に好きだし、このシリーズの魅力な気がする。
    今回、遠野屋が信次郎の内面に切り込んだのは伏線だと思っていいのかな?
    期待してしまう(笑)
    信次郎は自分の正体を知るのが怖いのか…。
    どうなんだろうなぁ。
    自覚して必死に目を背けてる、とか有り得そうな気がしなくもない。
    自分の正体を知った時の信次郎の反応がとても気になる。

    このシリーズは毎回次が出るまで待ち遠しい!
    早く続き読みたい。

  • 「弥勒の月」にはじまったこのシリーズ6冊目。同心木暮信次郎と、岡っ引きの伊佐治、途中から加わった遠野屋の主人清之介。今回の謎解きは、信次郎の父と関わっているので、伊佐治は落ち着かない。
    物語は主に清之介と伊佐治の、心の内を語りながら進みます。理詰めで解いていく信次郎と、過去を封じ、今は商人として生きる清之介の行き詰まるやりとりが、ねっとりして、やりきれなくなる頃に、伊佐治が人間らしい対応を差し挟む、その間合いが絶妙。台詞が多すぎるところもあるけど、江戸ことばが調子よいですね。
    私には映画の脚本を読んでいるような小説です。謎解きは、今回半分当たったので嬉しい(←推理小説が苦手)

    それにしても、いくつものシリーズを抱えて、しかも、どれも面白いあさのさん。次の話が待ちきれません。
    「ミヤマ物語」は3部作でよかったけど、「燦」、おいち不思議語り、「№6」、どれももう少しまとまってから読もう。と思いつつ、つぎはどのシリーズを読もうかと考えてしまう私です。次を待たされるのに・・・。

  • このシリーズは最高に痺れます!
    主人公、二人の緊張感がなんとも言えず、巻を重ねる毎に高まっていくようで、ある意味最高のコンビです。その緊張感を和らげる役目の親分がまたいい味出ています。こんなに最新刊が待ちどおしい本もないです。ずっと続いて欲しい!
    今回のセリフで痺れたのは、「殺してやってもよい」 清ノ介、かっこいい!
    個人的には、信次郎のが好きですけど……

  • 面白かったー。もっと読みたい。

  • 信次郎と清之介の間の空気感を例えるなら、じりじり、いやひりひりか。
    その間で常に自分の立ち位置を意識している伊佐治と。
    そんな張りつめた状態から抜けられなくて、一気に読み進めてしまった。

    ただ、最後の事件の種明かしがやや性急に感じられて、少し物足りなかった。

  • 弥勒シリーズ6弾。同心木暮信次郎が何者かに襲われ刺された。下手人を探しながら、同時に島帰りの男が殺された事件を追ううち、このふたつの事件が繋がっている事が明らかになり…。
    信次郎に重きをおいていて、遠野屋清之介の影が薄い作品。私には信次郎のややこしさが鼻についてしまって、面白さ半減。シリーズを重ねるごとにそうなっているような気がする。

  • 登場人物の心理描写とかモノローグが若干くどいような…
    でもそれがなかったら厚み半分で終わりそう

  • シリーズ6巻目。ただ2人のやり取りを楽しむ(あまり楽しくはない)ために話の方は二の次感があり、その為に1巻目早々退場のおりんさんや、今更ながらの20年前の父の黒歴史やら、毎回周りはいい迷惑(?)。

全37件中 1 - 10件を表示

あさのあつこの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

地に巣くうに関連する談話室の質問

地に巣くうを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

地に巣くうを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

地に巣くうのKindle版

ツイートする