江ノ島西浦写真館

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著者 : 三上延
  • 光文社 (2015年12月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910662

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江ノ島西浦写真館の感想・レビュー・書評

  • 「ビブリア古書堂の事件手帖」の著者によるミステリ。
    祖母の遺品整理のため「江ノ島西浦写真館」に訪れた桂木繭は、注文したまま誰も受け取りに来ない「未渡し写真」の見つけ、写真の整理をしながら、自分自身の過去とも向き合っていく。
    甘くもなくほんわか系でもないところがこの著者の魅力だと思う。
    (図書館)

  • うーん。...で?と思わずつぶやいてしまう終わり方。
    中盤は良いのにラストのエピソードと終わり方が微妙。
    全体的な雰囲気はとても良いのですが。
    昔のコバルト文庫とかティーンズハートみたいな感じなので若い方にはオススメかなぁ。

  • 濁った足音ってどんな音だろう。
    でも人は何かしら引きずって歩いているのかもしれません。繭と琉衣には時間という薬が必要だったのですね。秋孝や研司にも。
    時を切り取る写真館という場所だからこそまた動き始める光が見えてくるような描写。
    漠然と持っていた江ノ島に対するイメージが少し変わりました。

  • 過去にとある理由でカメラを手放した主人公が祖母の写真館に遺された未渡し写真にまつわる謎の数々と出逢い、再び歩み出すまでを描く日常の謎ミステリ。題材上どうしても専門知識に依りがちなところをそれだけでは終わらずに、謎解きのための一ステップに組み込んで論理で解決できるつくりになっているのが好印象。事件ひとつのために大仰な設定をブチ上げてしまう新本格っぽさ、間に倒叙形式を挟んでみたりと飽きさせず、ミステリ書きとしての三上延の手つきを再認できる非常に丁寧な作品でした。

  • 図書館で借りた本。
    祖母の影響で、子どものころから写真を撮ることが好きだった繭は、祖母が亡くなったあと、祖母がひとりで経営していた写真館に遺品整理に来ていた。写真館で見つけた渡せないままの写真たちには、それぞれ小さな謎が隠されておおり、小さな謎を解きながら、繭の過去も解き明かされていく。

  • ビブリオもそうだけど、この作者は人の底知れない悪意をざらざら書くと巧い……けど、読後感がよくない……。

    主人公の傲慢で独りよがりなところが、少しずつ変わっていってきたことは分かるが、幼馴染みをめぐる過去の事件の関係者やら、近所のお土産物屋の主人やら、真鳥家の方々やら、登場人物の悪い面だけがクローズアップされていて、バランスが悪い。事件の重さにも差があるので、お土産物屋のご主人なんてもう少し良い面も出してもよかったのでは?

    ラストはいちおうプラスの方向に進むだろう雰囲気で終わっていたけれど、消化不良気味。とはいえ、主人公と幼馴染みとの関係を考えたら安易なハッピーエンドなど書けないのでこれくらいが精一杯だったのだろうなぁ……。
    全体的に、人間の悪意を連ね並べてあるだけで、写真館の祖母の人となりも役割も中途半端だったし、何を語りたいのかが分からなくて釈然としない印象だった。

  • 表紙に登場人物のような人物が描かれていると、イメージが固定されてしまい、想像の楽しみが減ってしまう。
    できれば、シンプルな方が好みです。

    読んでいる間は、現実にある場所なのに、古い建物や環境の描写で、別世界に迷い込んだような、常にフワフワした感覚が心地よかった。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    江ノ島の路地の奥、ひっそりとした入り江に佇む「江ノ島西浦写真館」。百年間営業を続けたその写真館は、館主の死により幕を閉じた。過去のある出来事から写真家の夢を諦めていた孫の桂木繭は、祖母の遺品整理のため写真館を訪れる。そこには注文したまま誰も受け取りに来ない、とごか歪な「未渡し写真」の詰まった缶があった。繭は写真を受け取りに来た青年・真鳥と共に、写真の謎を解き、注文主に返していくが―。

  • 江ノ島にある写真館そこの女店主が亡くなり店を閉めることとなり、孫娘の繭は整理のために久し振りに写真館を訪れる。写真家を目指していた繭はとある出来事が元で、写真からは身を離していた。整理を始めると「未渡し写真」と貼紙のある缶が出てきた。そこにあった写真が秘めたものとは。
    「ビブリア古書堂」でお仕事ミステリのブームを生み出した作者による作品。閉ざされた古い写真館を舞台に、過去と現在が繋がります。写真というのは過去を閉じ込めたもの。その一枚に景色だけでなく人間の感情も時間も何もかもが込められるのでしょう。だからミステリの題材として扱いやすいものなのかも知れません。そこに写真の専門知識を謎を解きほぐす鍵として用いる。お仕事ミステリの模範となるようなきれいな型が出来上がっています。
    そこに出て来る人物誰も彼もが謎を心に秘めており、それらによって物語が紡がれていきます。主人公の繭の謎で引っ張っていくのかと思いきや、序盤でその謎は開陳されます。でもそこを解放することによって、後の人物同士の関係性が生まれるのだから面白いです。
    全体的にセピアが掛かったようなおとなしめの印象ですが、それが凛とした印象へと移りゆく様子も楽しめました。

  • 若い女性が主人公の小説。図書館本。 117

  • 学生時代は普通にイタイ思い出いっぱい・・・
    でも犯罪はいけないよね 
    卒業後もつるんで必死になって隠蔽工作とかしている女性
    が出て来ますが、この御仁あたまおかしいんじゃないでしょうか。

  • 江ノ島の路地の奥、ひっそりとした入り江に佇む「江ノ島西浦写真館」。百年間営業を続けたその写真館は、館主の死により幕を閉じた。過去のある出来事から写真家の夢を諦めていた孫の桂木繭は、祖母の遺品整理のため写真館を訪れる。そこには注文したまま誰も受け取りに来ない、「未渡し写真」の詰まった缶があった。繭は写真を受け取りに来た青年・真鳥と共に、写真の謎を解き、注文主に返していくが―。

    繭は大人しそうに見えて、かつてはプロの写真家になれるという強い自負を持ち、周りから嫌われていた過去がある。
    繭のとった写真が原因で、大事な人を傷つけてしまった過去も。
    そんな過去を忘れるようにしてきたが、写真の整理をする中で、少しずつその過去と向き合って行く。

    繭は自分に自信が持てていないが、観察力の鋭さと、頭の回転の速さは、ビブリオ古書堂の栞子さんに通じるところがある。
    自分にとっての『負』に向き合う元気をもらえる本。

  • ミステリー。何とも言えない読後感。知らない方がいいことと、知っておいた方がいいこと、どちらも苦しい。

  • 配置場所:広呉図書1F
    資料ID:93156785
    請求記号:913.6||M

  • ビブリア古書堂の新刊までのついでに手にとって見ました。
    写真館にまつわる短編の連作ですが主に写真に特化したトリックで意外と面白かったです。
    ちょっと人間関係の描写が浅いかな?と思わないでもないですが。
    続巻はちょっと期待できませんができれば読んでみたいと思いました。

  • いゃぁ…なんつーか、いちいちグサグサ刺してくる話ですよこれは。
    自分に悪気はなくても、自分の行為がヒトを傷付けてる、ってことはどうしてもあるじゃん? まぁ、悪気がないのが余計に救いようがないというか、まだ悪気があったほうがマシというかね。
    そういう思い出したくもない過去を無理矢理引っ張り出してくる小説です。
    この後味の悪さは、ヒトには勧められない(笑)。
    これ読んで平気なヒトはよっぽど清く正しく生きてきたヒトでしょうね。

  •  桂木繭は、祖母が亡くなったあと、そのまま残っていた写真館の後片付けをしなければならなくなった。江ノ島の路地を入って喧騒から離れたところにある江ノ島西浦写真館。
     繭は、あることをきっかけにカメラに全く触れていなかったのだが、写真館を片付けているうち、自分の辛い過去にまつわることが分かってきて……。

     主人公の繭をはじめ、繭の幼馴染みで今は行方を眩ましている瑠衣、近くに住む祖母の介護に来ている秋孝、それぞれに物語があってどきどきしながら読みました。

  • あらすじにもあるように、ビターであたたかな青春ミステリ。江ノ島に行ったことがないので、街の雰囲気がいまいち想像できなかったのですが、暖かな雰囲気は伝わってきました。繭が西浦写真館を整理する中で、見渡しの写真に関する謎だったので、続編はなさそう気がします。謎はまあまあ重いものが多かった気がします。秋孝には幸せになってほしい。繭と琉衣が和解?するシーンは長く書かず、最後にさらっと出てくるだけだが、逆にそれが良かったです。

  • 祖母の遺品整理のためやって来た、闇を抱えるOLが主人公。
    彼女を手伝うイケメンにも事情があるのですが……。
    まず主人公が自分でも悔やんでるけど大概無神経。ちょいちょい妙に鋭いから余計かな。
    イケメンの事情がこれまたなんつーか強引な。
    うーむ、死んだばーちゃんはいい感じなんですけどね。
    小さな謎がいくつもあって、それぞれ良くまとまってて上手いんですが。
    もしかしたら対象が古書のビブリアの方が面白いかもね。

    装幀 / 鈴木 久美
    装画・カット / こより
    初出 / 第1話のみ『ジャーロ』54号掲載。他書下ろし。

  • 祖母から借りたニコンEM。3年前。自分の撮った一枚の写真が。無残な事態を作り出した。写真は過去の瞬間を切り取る。誰かが死んでもその人の写真はずっと後まで残る。

  •  正直期待していなかった。ビブリアがそれほど好きじゃないから。

     これは好きです。ただ、主人公が他人の家の事に首突っ込みすぎ。そこまでしてはダメよね。

  • 暗い。琉衣と繭の関係も歪んでるんだかお互い様なのか。西浦写真館は困った人を救済する場のようだけど、写真屋さんて人の秘密をたくさん知ってしまう場所だなぁと改めて思った。

  • 過去に引きずられながら生きていく。誰しもそうに違いない。それが例え苦い過去であってもだ。でも、それならいつ転機が訪れてもいいのではないか。生きていれば。

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