- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334910662
感想・レビュー・書評
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プロローグ+エピローグ+全4話の構成。
ビブリアシリーズのヒロインを主人公に持ってきた感じ。
写真を題材にしたレトロな雰囲気は居心地がよかった。
あきらかに続編がある終わりかたで、続きも読むし期待できるけど、登場人物のほとんどがカラッと爽やかな性質ではないから、続巻で展開される物語も陰湿なものなんじゃないかと予想。
さいきんはやりの、ひとつの店を舞台にしたミステリーのオムニバスはなんだかんだで人間の優しさや暖かさに着地するものが多いなかで、本作で最後に明かされる謎は冷たく乾いている。
最後にひとひらの希望が残されるとはいえ、上記の点が読後感がスッキリしない印象のひとつなんだろうな。 -
主人公・繭の人物造形がどことなくビブリアシリーズの栞子さんに似ているのは、作者の好みなのか書きやすいからなのか…舞台となる江ノ島と写真館の描写は良くて、これで写真に詳しければもっと楽しめたのに、そこはちょっぴり残念でした。
繭の学生時代の鼻持ちならない特別意識や人を傷つけた事に傷ついてしまう感じは、多少の差はあれど、皆が抱えている苦さだろうなぁ。 -
主人公が好きになれなかった。
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写真やカメラに詳しくないので少し難しいところもあったけど苦にならない程度だったのですんなり読めました
繭の過ちや秋孝の真実などぞっとするところありつつ、全体的に静かに展開していく雰囲気が好きでした -
館主の死により幕を閉じた江ノ島西浦写真家。
遺品整理のため写真館を訪れた孫の繭は、
注文したまま誰も受け取りに来ない
「未渡し写真」の束を見つける。
繭は写真の謎を解き、注文主に返していくが…。 -
ざらつく読後感。著者の人間に対する見方はシニカルなように感じられる。
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もう一つのシリーズの古書店に比べ、作り物めいた印象が強いと感じるのは、私と写真の間に距離があるからだろうか。本についてはもともと活字中毒ゆえ、それだけで楽しい。
この人の作品って無駄に美形が出るよね。美形って書かれるより、○○が好きとか魅力的って書いてあれば無駄な美形レベルが下がるのに……。 -
ちょっと無理な部分もあるけれど、極悪人は出てこない優しい話
雰囲気はやはり「ビブリア古書堂」に似ている