ロバのサイン会

  • 80人登録
  • 3.51評価
    • (4)
    • (17)
    • (14)
    • (3)
    • (1)
  • 18レビュー
著者 : 吉野万理子
  • 光文社 (2016年3月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910884

ロバのサイン会の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 動物の目線から見ると、こんな世界だったら…楽しいなぁ。けど、人間に都合の良いというか、あくまで人間目線を崩さない物語だなぁと思ってしまいました。
    一話完結だけど、緩やかに繋がりもあって、ほっこりしながら読めた物語でした。

  • 動物が主人公の短編集。
    人語を理解していて、他の動物とも言葉でコミュニケーションをとる。

  • 動物が語り手である小説は、童話も含めて数多く、たくさん読んできたつもりだが、今回はなぜか違和感があった。幼いころから随分と時間がたったせいだろうか。
     読了してハタと気づいた。すべての動物が、読む者に感動を与えようとして動いているのだ。それぞれの思い、言葉が、人間を喜ばせるためにある。昔読んだ童話などは伝説的で考えることもなかったのだと思う。
     ここに登場した動物が人間の支配下にあることを確認した次第。人間の思惑と欲望の中で身をすり減らしている…と思うとちょっと悲しい。
     ペットを飼う経験の少ない者の意見でした。

  • 動物たちが主人公の短編8編。動物たちも飼い主が大好きで、いろいろなことを理解していて、考えている。奈良の鹿が、餌のない冬に鹿せんべいをもらうために、本当は草の方がおいしいのに春も夏も秋も鹿せんべいをもらっていたなんて。鹿も大変だなぁ。ほのぼのしていておすすめです!

  • 人間の都合に振り回される生き物達に申し訳なさを感じつつ、それぞれの視点から見える世界を新鮮に味わうことができました。インコの話とイグアナの話が辛かったー。でもどの話も優しくて、読み終えた後はほんわかした気持ちになれました。

  • テレビ番組でADの山田ちゃんと一緒に日本全国をまわってすっかり人気者になったロバのウサウマくんをはじめ、猫、イルカ、犬、インコから果てはアゲハチョウまでが人語を解し、飼い主のことを想ったり悩んだりする短編集だ。
    動物が人の言葉を理解する、という設定はありがちではあるのだけれど、そのぶん安定のやさしさとほんわかさがあって、読んでいて和む。
    自分が昔小鳥を飼っていたこともあってインコの章ではぐっときてしまった。
    動物たちがみんなこんな風に自分(飼い主)のことを愛してくれていたらいいな、という願望のような物語だ。

  • 哀しいのは、人間だけじゃない。動物の視点をのぞいてみませんか?(byらむね)
    (866363/913.6/Yo/大学図書館)

  • 動物達が語り手の短編集。その世界は少しずつ繋がっています。後半のおはなしがじんわりきて好きでした。

    「うまれないタマゴ」ゆたゆたとイグアナのネムリンが語るおはなし。 柔らかくおっとりとした優しい声のイメージ。ぽわっと暖かな空気が漂ってるのに、ほんとは悲しい「命」の話。もう生きる意味を奪われているのに、その悲しさに、登場人物の誰も気づいてない。それがより哀しい。

    犬派の人間としては「お値段100万円」もイイ。愛したい、愛されたい。犬と人間はそういう関係。ほんとの犬が思ってることなんて永遠にわからないけど、きっとどこの犬もこうです。たとえ愛されてなくても、どんな目にあわされても、犬は人を愛したいし、愛されたい。だからその子を選んでおいて、自分を一心に愛してくれるその子を最期まで愛する精一杯の努力をしない人間はほんもののクズだと思う。

    「青い羽ねむる」自分の死期を悟っている天才インコのパピプー。彼もまた蓮くんを愛してる。そして命の真理を読者に教えてくれる。でもそれが分かっていたとしても、やっぱり小さな相棒がこの世からいなくなるのは悲しい。だから愛し、愛される相棒を持つ人はみんな、蓮くんのように「死んでいく相手をちょっとでも幸せにしたい」んです。

  • どうぶつ目線の物語。

  • 心のよどみを洗い流してくれるような柔らかく優しい本。動物が人間の言語を全て理解していたら?という「もしも」が前提の話の連作短編集。動物たちが一生懸命に全身を使って人に「自分の言葉」を伝えようとしている姿に涙腺が緩む。楽しい話ばかりではないけれど、それもまた、現実の姿なのだから仕方が無い。セキセイインコの「パピプー」と飼い主の「蓮くん」とのやりとりが、自分の実家で飼っているインコの姿が重なってしまい、思わず涙。案外「もしも」の話じゃ無くて、動物だって、人間の言葉を理解しているに違いないと確信した。

全18件中 1 - 10件を表示

吉野万理子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ロバのサイン会を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ロバのサイン会を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする