- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334910884
感想・レビュー・書評
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人間の都合に振り回される生き物達に申し訳なさを感じつつ、それぞれの視点から見える世界を新鮮に味わうことができました。インコの話とイグアナの話が辛かったー。でもどの話も優しくて、読み終えた後はほんわかした気持ちになれました。
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テレビ番組でADの山田ちゃんと一緒に日本全国をまわってすっかり人気者になったロバのウサウマくんをはじめ、猫、イルカ、犬、インコから果てはアゲハチョウまでが人語を解し、飼い主のことを想ったり悩んだりする短編集だ。
動物が人の言葉を理解する、という設定はありがちではあるのだけれど、そのぶん安定のやさしさとほんわかさがあって、読んでいて和む。
自分が昔小鳥を飼っていたこともあってインコの章ではぐっときてしまった。
動物たちがみんなこんな風に自分(飼い主)のことを愛してくれていたらいいな、という願望のような物語だ。 -
どうぶつ目線の物語。
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心のよどみを洗い流してくれるような柔らかく優しい本。動物が人間の言語を全て理解していたら?という「もしも」が前提の話の連作短編集。動物たちが一生懸命に全身を使って人に「自分の言葉」を伝えようとしている姿に涙腺が緩む。楽しい話ばかりではないけれど、それもまた、現実の姿なのだから仕方が無い。セキセイインコの「パピプー」と飼い主の「蓮くん」とのやりとりが、自分の実家で飼っているインコの姿が重なってしまい、思わず涙。案外「もしも」の話じゃ無くて、動物だって、人間の言葉を理解しているに違いないと確信した。
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連作短編8編
猫,犬,インコ,揚羽蝶,イルカ,イグアナ、鹿,ロバの目線から人間との関わりを描いて,厳しい内容でありながらお互いの思いやり,共感で,読後感はほっこり癒される. -
プロダクションに所属する動物たちの目線から書かれる小説。猫とインコの話がかわいくて好き。
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2016/5/30
猫にイルカ、イグアナ。色々な動物たちの声。
平和であったかい短編集。
日向でのんびり読みたい一冊。
表題作は「本屋さんのアンソロジー」に入ってたかな?
「うまれないタマゴ」が好きだった。 -
猫、イルカ、鹿、イグアナ、インコ、蝶、犬、ロバ
動物たちの視点で人間を描く、しっとりしみじみの連作短編集 -
お話。
こんな風に私たちは見られてるかもしれないよ(笑)