- Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334910938
感想・レビュー・書評
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「……菊田……林さん、死んじゃった……死んじゃったよ……あたし、もうやだ……もう、刑事やめたい……」玲子は泣いた。
人目も憚らず、菊田にすがりついて、泣き続けた。膝から崩れおち、床にへたり込んでも、菊田は黙って、玲子の頭を、肩を抱いてじっとしていてくれた。
また何かが、玲子の中で、壊れた気がした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3.4
うーん、Nと続けて読んだけど。
何故か読むのに集中できませんでした。
Nの方がまだ面白かったです。
全体的に腹落ちしない展開、結末でした。 -
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姫川玲子×〈ジウ〉サーガ、衝撃のコラボレーション、慟哭のルージュサイド!
祖師谷で起きた一家連続殺人の捜査本部に加わった姫川班。
有効な手がかりや証言のない難しい捜査だが、捜査一課に復帰して間もない玲子の日々は充実していた。そのはずだった……。
緻密な構成と驚愕の展開、著者渾身の二大ヒットシリーズ競演!
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先に読んだ、Noirの事件と複雑に絡まり合い、日米地位協定に阻まれた過去の惨殺事件まで掘り起こしながら、物語は進み、部下を巻き込むまいとする姫川の相変わらずとも言っていい独走もあり、ガンテツとの駆け引きもあり、見せ場がたくさんあってスリリングである。女性であるということをマイナスにとらえるわけでもなく、かと言ってプラスにしきれるわけでもない姫川玲子という個性が、やはりこのシリーズにはなくてはならないと改めて感じさせられる。決して沈着冷静なわけではなく、時にエキセントリックで扱いづらくもあり、危うげでもあるのだが、それでも一度心を決めたときの強さは、誰にも負けない。菊田を始め、周りを固める男性刑事陣も、それぞれ個性的で魅力的である。悲しい結果も招いてしまったが、道筋に光が見えたのも確かである。姫川にはいつまでも闘ってほしいと思う反面、力を抜いて安らげる場ができればと望む思いも強くなるシリーズである。 -
『硝子の太陽N』と表裏の作品なんですね。続きモノと思っていました。そういう意味では、『硝子の太陽N』で描かれたのと同じシーンが、別の視点で描かれていて、表示興味深いです。
この作品の後、姫川玲子シリーズは『ノーマンズランド』に話はつながるんですね。
さて、この作品のジウサーガの前日譚にあたる歌舞伎町シリーズ。そっちも読んでみないとね。 -
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文庫化を待つ派なので、昨日ようやく読めました。来月刊行予定だという「ノワール」の方も楽しみです。
※でも、単行本版のレビュー見ると、、...文庫化を待つ派なので、昨日ようやく読めました。来月刊行予定だという「ノワール」の方も楽しみです。
※でも、単行本版のレビュー見ると、、、
当時の誉田ファンは「ノワール」の方を先に読んだ人の方が多そうな感じですね♪
2018/11/26
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世田谷区祖師谷にて、母子3人が惨殺される。菊田が同じ班に入った姫川班が捜査に当たるも難航する。世田谷での「歌舞伎町セブン」上岡の殺害事件に借り出される姫川だが、そこで28年間に起きた昭島市一家殺人事件との関連性を疑う。既に時効となったはずの事件だが、姫川がとった策とは・・・
N→Rの順に読了。
ガンテツこと勝俣との確執や、以前の姫川班の面々なども登場。残念な殉職もあったが、新たな姫川班のチームワークなどは、今後にも期待。というのも、最後にあの・・・
個人的には、N→Rの順に読んでよかった。 -
姫川玲子シリーズ。
このタイトルすごく好きだなぁ。語感が。
相変わらず面白かった。
一体どうなるんだと続きが気になって仕方がなかった。
けど、読後感は、重い・・・。
重たいです・・・。
私は葉山好きなので、出番多くて嬉しかったです。
これだけでも完結して読めるけど、もう一つの話も結構出てくるのでそっちの事件も気になります。
いつか読みたい。
最後の取り調べの玲子の台詞はスッキリしました。
そして、次が楽しみ。 -
姫川シリーズ最新刊。祖師谷一家殺人事件を追う姫川側と、グループの一員・上岡を殺された歌舞伎町セブン側から描いたコラボ作。一家殺人事件の被害者がアイドルだったこともあり、現実の事件とだぶるところもあり、余計に感情移入して読んでしまった。殺人のグロさや、衝撃的な展開は、初期の姫川シリーズを彷彿とさせ、菊田も戻った姫川班の今後に期待したい。
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最後のどんでん返しはまさに姫川シリーズ
ある種の痛快さを感じるノワールとは真逆と言ってもいい世界観 -
最初の事件と世田谷の事件と、どう繋がってるのか分からなかったが、向かう方向が間違った形での祖父の愛情だったのか?許されるわけはないけど。
昭島署が密かに捜査資料を守り続けていたことがわかった時、こんな警察署もあるんだと感動してしまった。
そして、守れなかった仲間、切なすぎる。 -
姫川シリーズ。
やり方が
残虐すぎる・・・
最後は、悲しさか混み上がってきました。 -
ノワール同時刊行のルージュ♪
こちらは捜一に復帰した姫川玲子が、警部補に昇任した相棒の菊田とともに深い闇の中に挑みます。
新生姫川班も個性豊かなメンツが揃ってます(^^)
今回は祖師谷で起きた一家惨殺事件、ノワールとのコラボで特捜を行ったり来たりと目まぐるしく変わる環境に思考がついていきません(笑)
『姫川、お前は死に神だ』の一言が本書のすべてか。 -
姫川玲子×ジウ サーガ、誉田氏の二大人気シリーズがコラボ。
姫川シリーズは凄惨な事件を扱う事が多いので、どうしてもそちらに意識が行きますが、人間関係もかなり濃いですよね。
仲間との絆、被害者や加害者の心情、先輩刑事との確執などなど。
事件そのもの+人間関係にハラハラさせられます。特にガンテツ、言葉もないですわ… -
とにかく先が楽しみで一気に読んだ。
面白かった。
もう一回読もう。
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傑作。
Nのほうから読んでいたので、伏線につぐ伏線で
最後にストンと落ちる展開。
人間関係は不要な部分もあるが、面白かった。