ポイズンドーター・ホーリーマザー

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著者 : 湊かなえ
  • 光文社 (2016年5月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910945

ポイズンドーター・ホーリーマザーの感想・レビュー・書評

  • イヤミス短編集。
    毒親とは。

  • 湊さんらしい小気味悪い作品でした。
    人は誰しも1つくらい闇を持っているのでは…
    その闇を隠さず表面に上手に表せる人、闇を隠し自分を追い込んでしまう人
    人間なんて、ダメなところや闇が少しあるくらいが魅力あるのではないでしょうか?
    6編の短編集でしたが、お互いの思いの温度差の違いで憎しみが生まれるんだと思うと、コミニュケーションの大事さは痛感しました。
    あと、親の思いは自分が親の年齢に追いつく事がない限り理解する事わかりあうこともないんだろうと思いました。
    死ぬまで、親の全てがわかるって事は無いって事ですね…

  • 2017.4.12 読了


    イヤミスの短編集~

    これぞ 湊ワールド。
    湊さん 苦手な人も これなら
    すぐに1編が終わるので
    いけるのでは??(笑)

    どの話も モヤモヤしますよ。


    私は 嫌いじゃないけど(笑)

  • 「湊かなえらしい」それが読後の一番の感想だ。
    『藪の中』を想起させる話の運び。
    それをワンパターンと見るか、お得意と見るか、それは読者次第、物語次第であるが、今回は後者だった。

    「毒親」という言葉が使われだしたのはいつの頃からだったか。
    その発現時期は定かではないが、この言葉に「母」であり「娘」である私はとてつもない恐怖を感じた。
    それがゆえに、この物語はその恐怖にさらなる拍車をかけた。

    確かに子供は親の影響を少なからず受ける。
    考え方、感じ方、食べ物や趣味といった好み、ありとあらゆるものに。
    そして親を見ながら子供は反発したり、共感したりしながら自己を構築していく。
    親は時には良きアドバイザーとなり、時には圧倒的な支配者となる。
    その差はほんの少し、なのかもしれない。

    私たちは自分の痛みには過敏とも言えるほどだ。
    誰かにこんな目にあわされた、あんな思いをさせられた、ひどいやつだ、許せない、そんな思いを誰もが多かれ少なかれ抱えて生きている。
    視野が広がって、受容でき、許すことができるようになったとしても、決して他者にはなりえない。
    だから、愛する者から同じように愛されるとは限らないことを私たちは気づいているはずなのだ。
    しかし、それでも私たちはその平行線の向こう側に夢を見る。
    足元を見ぬまま、夢だけを見ている。
    いつしか平行だったはずの人生が交差して、入れ替わっていることに気付かず生きているかもしれないのに。

  • マイディアレスト:母娘、姉妹と言えど愛し合えるとは限らない、ベストフレンド:あなたが嫌な女と思っているあの人は存外良い女かも知れない、罪深き女:勘違い女の恐ろしさ、優しい人:その気になった方が悪いか?、ポイズンドーター、ホーリーマザー:娘になり、妻になり、母になり、姑になり、そうなってはじめてわかることが女には色々ある。

  • 久しぶりに湊なかえらしいイヤミス短編6作。

    ■マイディアレスト

    ■ベストフレンド

    ■罪深き女

    ■優しい人

    ■ポイズンドーター

    ■ホーリーマザー


    どれもこれも人間の嫌な部分や気持ちを詳細に描いていて嫌になる。
    湊かなえの作品は今作タイトルにもなっている母親と娘のやり取りや心理描写にこだわって書いている物が多い気がする。著者自身の親子関係に思うところがあるんだろうか……

  • 『山女日記』『山猫珈琲』で作風が変わったかと思いきや、しっかり湊ワールド復活。
    客観的事実と、自分にとっての真実とは違うものなのですね。

  • 短編集

     6歳離れた姉妹の話は既読、脚本家の話も既読、幼い男女の友達同士の話ははじめてだけど面白くない。

     タイトルチューンの毒親の話は、前半が既読。後半、つまり天使の親はとても良かった。とてもほんのりした。初めての読後感だった。姑と比較すれば…なるほど。おもしろかったよ。

  • 短編集でちょこちょこ読めて読みやすい。
    最後の2編
    ポイズンドーターとホーリーマザーだけ内容が繋がってるけど、それぞれ読める。

    毒親がテーマになってるみたい。
    イヤミス女王らしくスッキリとはしない。

    当事者は毒親と感じていても、第三者から見るとそう見えない。
    外面がいいのもあるけど、同じ立場や別の環境にあると白が黒に、黒が白にも見える。

    花粉症なのかまだそうでないかみたいな、各個人の問題だけど本人だけが悪くもないような
    気持ちわかるけど、その限界はどこにあるのか、見えないものを探るような気になる。

  • 図書館で半年くらい待ってやっと読むことができた、湊かなえ女史による小説です。彼女の作品は「高校入試」以来です。この本は、母親と娘の間で起きた事がテーマになっています。

    思い起こせば、私が子供のころ(中学生2年生位まで)は、忙しい父親は余裕がなかったようで、主に母親によってひかれたレールに従って、色々なことをやってきました。

    なので子供のころは本当に忙しかったです、放課後に遊べる曜日がありませんでした。小学生低学年のころは、それが当たり前だと思っていましたが、3年生を超えるころには「なぜ私だけなんだろう」と思い始めたのを覚えています。それでもどうすることもできず、変化があったのは、4年生の最後に東京から神戸へ引っ越しをすることになり、3月の上旬に、習い事(合唱団、ピアノ、書道、塾)を全てやめて、時間ができ、数週間程度でしたが、放課後にクラスの友達と遊ぶことができたのが嬉しかったですね。

    その時の記憶がずっと残っており、二人いる娘たちには、できる限り自分でやりたいことを見つけさせるようにしてきたつもりです。。と私は思っていますが、娘たちはどう思っているのか。。。

    親の立場、娘の立場、いろいろあると思います。この本では、それに娘の友達、娘の友達の母親の立場も加わり、様々な人間模様が繰り返されます。

    小説だからこそ体験できる、貴重な時間を過ごすことができました。今日は朝から雨降りで、一気に読み終えました。読書って、楽しいですね~

    以下は気になったポイントです。

    ・妬む気持ちを前向きなパワーに昇華できないのは、大概、男性である(p83)

    ・我が子を支配していることに自覚のない母親が、自分も支配されていたという被害者意識に陥り、弱い自分を過剰に演出しながら、ますます子供を追い詰めている可能性がある(p184)

    2017年3月26日作成

  • 重い。ずっしりくる。精神状態悪い時は読めない。
    最後ので極論に値する人以外は声をあげちゃいけないのか否かって議論があったけど私はあげていいと思う。
    気付いて助けてもらえるかなんてそれこそ運任せじゃないかな。ちょっとの事で騒ぐ人が救急車呼んで本当に必要と
    してる人が呼んだ時救急車が足りないって理論だろうがちょっとの事で騒ぐなっていう風潮がいきすぎると
    誰も何もいえなくなるよ。

  • 立場が違えば見方も変わる。毒親。

  • 書評か紹介を見て、気になって図書館で予約。
    この人の文はすごい力を持っている。
    殺人の気持ちが分かる気がする位うまい。
    また、時間をおいて読みたい。
    山女日記もよかった。

  • 面白かった。
    最近の作品には「告白」のような勢いがなくなっていたように感じていたが、この作品は初期の面白さをしっかり感じさせてくれた。最後の2作以外は短編であるのも、逆に良かったように思う。作者の毒のある表現は同一人物に対する長期の描写を読むと疲れる部分もあるが、話によって切り替えができることによって緩和できた。
    「罪深き女」のラストシーンや、最後の二作、「ポイズンドータ」「ホーリーマザー」はとても印象に残った。

  • 2017.3.11

    人が変われば視点も距離も変わる
    近すぎて逃げられない母娘
    家族なのに理解してもらえない姉
    自分より不幸な人を見つけて よりまし
    毒親と言われない為の言い分

    湊かなえさんの人物描写は凄いの一言
    こーゆー人いるいる
    わかる!こわっ!

  • 最初の短編が一番ゾクッとして怖かった。
    姉妹や母娘、アパートの上下に住む隣人など、生きるうえで関わる人たちとは、
    こうも想いが通じないのか。
    親の思い、子の思いは永遠のテーマ。
    どちらの言い分もわかる気がするが、片側からみれば全くわからなくなるものだ。

  • テレビで一方的に話すことではないな、って
    私は義母と同じ見解か...。

  • 最後の最後のセリフが、筆者の言いたかったことなのかなあ?
    湊かなえファンではなく、思うところあって、この題名で借りた私なので・・・、まぁ思うとことはあるわけですが(ごにょごにょ)母子それぞれの立場があるにしたって、ちょっと毒すぎるというか。毒親というか、毒娘というか・・・。
    私が現在の「母」ではなく、20年前の「娘」だったら違う感想をもつかもしれないし。
    毒親って何なの?と考える機会にはなりました。

    表題作以外は☆3。表題作のポイズンドーター、ホーリーマザーは、個人的には☆2です。
    最初のほうの短編のが良かった、最後にくるにつれ、ちょっとがっかり。

  • この作家の本はどれも後味は決してよくないのだが面白い。

    人間の心の闇の描き方がとてもうまいので読んでいるとついついひきこまれてしまいます。

    短編ですがひとつひとつの完成度は高いです。

  • 毒親についてかと思ったけど、
    伝えたかったのは
    なんでも毒親のせいにする風潮も
    どうかと思う、ということらしい。

    でも、ホーリーマザーを読んで
    やっぱりそれはちがうと思う。
    弓香の母親は毒親だと思うし、
    浅瀬で溺れてるっていうのもちがう。
    そもそも子どものために、
    じゃないのが毒親だし。


    みんな自分の解釈で
    生きてるんだなぁ、と感じる1冊。

  • 人によって主観は異なる、ということなのかな?と思いました。
    対人関係怖くなる。。。
    (殺されるわけじゃないけど!)

    まあ相思相愛の人間関係ってなかなかないってことですね。

  • どの短編も、こういうズレってあるかも、と。
    毒親の定義は難しい。自分が親になってわかることもある。
    干渉しすぎないことが大事なんだけど、それが意外と難しい。
    見守る勇気も必要なんだけど、どの辺までが正解かなんてわからない。
    子供の性質にもよるし…

    表題の二編は、わかりやすく書かれている。
    娘視点と、親視点(親の周囲の人)から書かれていて、ズレがよくわかる。
    最後はバッサリ書かれていて、確かにそうだろうなって思う。

  • 湊かなえの描く人物像がとにかくリアルで、いるかもしれない、いや?モデルがいるのか?と、思わせるほどに怖い人間の描き方がリアル。

    この度は親子、しかも母親と娘の話なんだがとにかくリアルだし、周囲から、本人から、母親から、娘からの視点で描かれている進行にはゾワゾワさせられっぱなしです。。。。

    少なくとも自分の身にも起こりうる、もしくはそうだったそうだったと。納得できるほどに描きこまれる娘と母親の本音。

    こればっかりはいつの日も分かり合えないもの。

    自分が親になって初めて気がつくことも多々あるし。。。だからこそ、怖かった。

  • 表題作だけだったら☆1だったけど、「優しい人」は結構良かったので…

    ダヴィンチのインタビューで”安易になんでも毒親のせい”にしてしまう風潮(本当にそういう風潮合ったのかなあ…)に疑問を抱いていた、というご本人の弁を読んだ上での作品だ、というのは分かったうえで読んでもこれは納得いかなすぎ。

    ちょっと前に「正当なレイプ」発言で大騒ぎになったアメリカの議員さんがいたけど、これも「正当な毒親」なるものが存在して、それと比較してあんたのは軽度だから甘えているんだ、なんて結論到底受け入れられない。長年の”家””家族”というものの呪縛がずっとあってやっとそこに潜む問題点として認知され始めたばかりの段階で出すような”別の視点”では無いように思う。

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