ポイズンドーター・ホーリーマザー

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著者 : 湊かなえ
  • 光文社 (2016年5月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910945

ポイズンドーター・ホーリーマザーの感想・レビュー・書評

  • 立場が違えば見方も変わる。毒親。

  • 書評か紹介を見て、気になって図書館で予約。
    この人の文はすごい力を持っている。
    殺人の気持ちが分かる気がする位うまい。
    また、時間をおいて読みたい。
    山女日記もよかった。

  • 面白かった。
    最近の作品には「告白」のような勢いがなくなっていたように感じていたが、この作品は初期の面白さをしっかり感じさせてくれた。最後の2作以外は短編であるのも、逆に良かったように思う。作者の毒のある表現は同一人物に対する長期の描写を読むと疲れる部分もあるが、話によって切り替えができることによって緩和できた。
    「罪深き女」のラストシーンや、最後の二作、「ポイズンドータ」「ホーリーマザー」はとても印象に残った。

  • 2017.3.11

    人が変われば視点も距離も変わる
    近すぎて逃げられない母娘
    家族なのに理解してもらえない姉
    自分より不幸な人を見つけて よりまし
    毒親と言われない為の言い分

    湊かなえさんの人物描写は凄いの一言
    こーゆー人いるいる
    わかる!こわっ!

  • 最初の短編が一番ゾクッとして怖かった。
    姉妹や母娘、アパートの上下に住む隣人など、生きるうえで関わる人たちとは、
    こうも想いが通じないのか。
    親の思い、子の思いは永遠のテーマ。
    どちらの言い分もわかる気がするが、片側からみれば全くわからなくなるものだ。

  • テレビで一方的に話すことではないな、って
    私は義母と同じ見解か...。

  • 最後の最後のセリフが、筆者の言いたかったことなのかなあ?
    湊かなえファンではなく、思うところあって、この題名で借りた私なので・・・、まぁ思うとことはあるわけですが(ごにょごにょ)母子それぞれの立場があるにしたって、ちょっと毒すぎるというか。毒親というか、毒娘というか・・・。
    私が現在の「母」ではなく、20年前の「娘」だったら違う感想をもつかもしれないし。
    毒親って何なの?と考える機会にはなりました。

    表題作以外は☆3。表題作のポイズンドーター、ホーリーマザーは、個人的には☆2です。
    最初のほうの短編のが良かった、最後にくるにつれ、ちょっとがっかり。

  • この作家の本はどれも後味は決してよくないのだが面白い。

    人間の心の闇の描き方がとてもうまいので読んでいるとついついひきこまれてしまいます。

    短編ですがひとつひとつの完成度は高いです。

  • 毒親についてかと思ったけど、
    伝えたかったのは
    なんでも毒親のせいにする風潮も
    どうかと思う、ということらしい。

    でも、ホーリーマザーを読んで
    やっぱりそれはちがうと思う。
    弓香の母親は毒親だと思うし、
    浅瀬で溺れてるっていうのもちがう。
    そもそも子どものために、
    じゃないのが毒親だし。


    みんな自分の解釈で
    生きてるんだなぁ、と感じる1冊。

  • 人によって主観は異なる、ということなのかな?と思いました。
    対人関係怖くなる。。。
    (殺されるわけじゃないけど!)

    まあ相思相愛の人間関係ってなかなかないってことですね。

  • どの短編も、こういうズレってあるかも、と。
    毒親の定義は難しい。自分が親になってわかることもある。
    干渉しすぎないことが大事なんだけど、それが意外と難しい。
    見守る勇気も必要なんだけど、どの辺までが正解かなんてわからない。
    子供の性質にもよるし…

    表題の二編は、わかりやすく書かれている。
    娘視点と、親視点(親の周囲の人)から書かれていて、ズレがよくわかる。
    最後はバッサリ書かれていて、確かにそうだろうなって思う。

  • 湊かなえの描く人物像がとにかくリアルで、いるかもしれない、いや?モデルがいるのか?と、思わせるほどに怖い人間の描き方がリアル。

    この度は親子、しかも母親と娘の話なんだがとにかくリアルだし、周囲から、本人から、母親から、娘からの視点で描かれている進行にはゾワゾワさせられっぱなしです。。。。

    少なくとも自分の身にも起こりうる、もしくはそうだったそうだったと。納得できるほどに描きこまれる娘と母親の本音。

    こればっかりはいつの日も分かり合えないもの。

    自分が親になって初めて気がつくことも多々あるし。。。だからこそ、怖かった。

  • 表題作だけだったら☆1だったけど、「優しい人」は結構良かったので…

    ダヴィンチのインタビューで”安易になんでも毒親のせい”にしてしまう風潮(本当にそういう風潮合ったのかなあ…)に疑問を抱いていた、というご本人の弁を読んだ上での作品だ、というのは分かったうえで読んでもこれは納得いかなすぎ。

    ちょっと前に「正当なレイプ」発言で大騒ぎになったアメリカの議員さんがいたけど、これも「正当な毒親」なるものが存在して、それと比較してあんたのは軽度だから甘えているんだ、なんて結論到底受け入れられない。長年の”家””家族”というものの呪縛がずっとあってやっとそこに潜む問題点として認知され始めたばかりの段階で出すような”別の視点”では無いように思う。

  • 直木賞候補作品だったので久々にイヤミス女王の作品、図書館で予約してました。

    イヤミスというジャンルがあまり好きではないのですが、それ以前に内容が薄くてびっくり。
    短編集だから仕方ないのか?

    例えば表題作は、母と娘、それぞれの立場からの視点で綴った連作短編でした。
    事実は一つではなくて立場によって感じ方が違うのね、と言いたいのかなと思ったけれどそれよりは、母が毒親と思っていたら次の章を読んでびっくり、娘が毒娘だったのか!という納まり方を狙ったもの、だったのかな。タイトル読むとそんな感じだよね。
    でもさー、気持ちの押し付け合いを見せられているだけで不快、というよりは薄っぺらくて・・・退屈でした。

    湊さん短編向いてないよ。

  • 「優しい人」という話の最後の一文が心に残りました。
    「世の中は、全体の1%にも満たない優しい人の我慢と犠牲の上において、かろうじてなりたっている~中略~あなたは優しい人じゃない。でも、それは決して悪いことじゃない。」
    自分が優しくないことに嫌気をさしたことがありましたが、少し救われた気がしました。

    本のタイトルでもある「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」という話が一番心に残りました。母が良かれと思ってやっていることでも、娘に伝わっていなければ意味がないですよね。
    私にも娘がいるので、色々考えさせられました。

  • 母と娘。姉と妹。男と女。ままならない関係、鮮やかな反転、そしてまさかの結末…。人の心の裏の裏まで描き出す、極上のミステリー全6編を収録。『宝石ザミステリー』掲載に書き下ろしを加えて書籍化。

    30過ぎの処女の姉。
    虐待を受けていた近所の少年に食事をあげていた。その少年が無差別殺人をうやった

    「マイディアレスト」
     幼い頃から年の離れた妹への嫉妬心、自分だけに厳しく妹に甘い母親への不満を持つ姉が主人公。彼女はこれまでの人生、常に妹や母親に対する不満を持って生きてきた。母親に束縛され育った自分はアラフォーにもかかわらず独身・実家暮らし。男性経験もなくロマンス小説に憧れる。対照的に、自由に育てられた妹は都会へ出てデキ婚。実家での出産を控えていた。久々に里帰りした妹は姉を見下し、バカにするが…。
    妊娠して実家に戻った年の離れた妹を殺す


    「ベストフレンド」
     プロのシナリオライターを目指し、賞に応募し続けてきた主人公女性。ようやくある賞の優秀賞に選ばれたが、映像化が約束される最優秀賞に選ばれたのは明らかに自分より才能も人間性も劣る女性だった。嫉妬心を燃やす主人公は、自分の作品を好意的に評価してくれる関係者の協力のもと、地道にシナリオを書き持ち込み続ける。しかしライバルの書くつまらないはずのシナリオはなぜか評価され、いつの間にか彼女は売れっ子シナリオライターになってしまう。売れっ子シナリオライターを殺そうとしたのは優秀賞の男。疑われていたのは自分。
    空港に花束を渡しにいくと警備刑事が出てくる。そのスキに男がナイフで売れっ子を襲う。自分が代りに刺されてしまう


    「罪深き女」
     スーパーで無差別殺傷事件を起こした青年を、幼い頃から知る女性が主人公。彼女と青年は小学生時代、同じ母子家庭という境遇のもと、数年間を同じアパートで過ごした。当時、男に溺れた母親に育児放棄されてひもじい思いをしていた彼に声をかけ、食事を与えるなど尽くしてきたが、そういった“余計な親切”は逆に真実を覆い隠してしまい、彼のためにならなかったのではないか?それが結果的に青年となった彼に凶悪事件を起こさせてしまったのではないか?と彼女は悩むが…。

    「優しい人」
    幼い頃から他人と深く関わろうとせず、嫌なことも我慢して遣り過ごすのが普通だと思って生きてきた主人公女性。そのような振る舞いは結果的に周囲から評価され、親や教師からも誉められた。しかし一線を越えて相手の心に入り込むことがないため、心と心で繋がれる相手と巡り会うことはなかった。彼女は高校の同級生でもある、初めての彼氏からそれを指摘されようやく自分を理解するが、そんな時たまたま誘われたバーベキューで出会った先輩社員男性に、彼女の振る舞いを“好意”と勘違いされ付きまとわれる。先輩社員はストーカーと化し、彼氏に嫌がらせするようになったため、彼女は止めさせるために要求されるがままデートに付き合うが…。



    「ポイズンドーター」
     幼い頃から母親から束縛され続け、やることなすこと逐一口出しされてきた主人公女性。彼女はそんな母親や母親が暮らす故郷を捨て、都会に出て運よく女優になることが出来た。地元の“親友”からは同窓会への誘いがあるが、母親を憎むあまり帰省しようとは思えない。そんな時、「毒親」をテーマに討論する番組に出演することになった彼女は、母親から受けた過去の仕打ちの数々を番組で暴露し、そのネタで本まで書いてしまった。その後母親は運悪く“交通事故”で亡くなってしまうが…。


    「ホーリーマザー」
     「ポイズンドーター」の出来事以降、ネットや週刊誌で女優の母親は“実は交通事故ではなく、娘にテレビで毒親扱いされたショックで自殺した”や“実際の母親は聖母のようないい人だったのに、嘘をテレ... 続きを読む

  • 反省を込めて、母は娘にとって凶器になると思った。母の価値観を娘は刷り込まれる。人は自分勝手に思い込んで物事を見るものだ。善だと思ったことが反対側から見れば悪になる。久し振りに湊かなえさんのいやミスも短編のため型通りのドンデン返しで耐えられたが、今読むのは得策じゃない感じだわ。

  • 最後の毒親話

    母親になって娘をもった今
    心にズシンときました。

    娘であった時は私もバシャバシャしてたわ…

  • 平成28年上半期直木賞候補作品。短編集。6編。
    自分が思っている自分と他人から見た自分が、どれほど違っているのかを湊さん得意のイヤミスで描く。
    ほぼ母と娘の確執が生む話になっている。もちろん自分が親になってから分かる親の気持ちもあるのだが・・・
    良くも悪くも、安定した湊さん節。

  • 立場や見方によって変わる心の奥に潜むもの。ザリザリと読み手の気持ちを逆なでる黒い感情。母娘、女同士だからこそなのか、わかり合えるか全くわかり得ないのか極端になるのだろうか。

  • 図書館で借りました。
    短編集。

    やはり、湊かなえ先生は凄い。
    毒親、最近の言葉ですが要素はもう何年も前からあるけど、ようやく被害者が声を上げられる環境になりつつある、と言う感じ。

    良くも悪くも、親の影響は子供に多大な影響を与える、と言うこと。
    親の立場からと子供の立場からとでは、まるで見る景色は違う。
    それを100%理解する事は他人である以上、絶対に無理だけど、理解したいと言う気持ちは忘れてはいけないし、言葉の出し惜しみはもっといけないと思った。

    しかし、母親と娘の関係とは絶対に父親や息子にはわからないと思う。

  • ペアで表題作になっている2編を含めた6編の短編集。
    世間体を気にし、周囲に迎合し、自分の意見を押し付けるような言動、そしてそれに傷ついても飲み込んでしまうところ、そんな人のダークさを見せつけられる。
    どんでん返しのネタバレにも、どこか予想の範囲という感じだし、やられた感も、もちろん爽快感のかけらも感じることはない。
    モノローグ、主観の危うさが印象に残った。
    17-5

  • 湊かなえさん、エッセイを読むと本人は穏やかそうなのに小説はとても怖い。狂気がないと小説家は務まらないのだなあと思う。

    本作品にも人間の怖い部分、やさしい部分が鮮やかに描き出されている。表象は一つでも、考えや思いは人によってまったく違う。それにより誤解や確執が生まれる。注意深く生きないといけないなあと思う。

  • 読書記録です。まだの人は読まないでね。

    「マイディアレスト」「ベストフレンド」「罪深き女」「優しい人」「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」
    毎度のことながら、この著者の作品を読むと、いつもは避けている自分のブラックな部分を刺激されて…というか突きつけられてこわい。でも、怖いもの見たさで読んでしまう。
    どの作品にも「あ~そういう黒い考えってついついしちゃう…」と共感できる内容がある。それが怖い…
    「長女と次女」「脚本家」「自己満足」「優しくするならとことんしなきゃ」「暴露するリスク」「暴露した結果」の副題的ヒントを後日の私のために入れておきます。

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