虫たちの家

著者 :
  • 光文社
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910990

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  • 九州から船を走らせてつく島
    「虫たちの家」
    マリア
    テントウムシ
    ミミズ
    オオムラサキ
    わけありの女性4人が住んでいる
    お互いの素性や過去は詮索しない
    ネットを使うことを禁止

    ある日、女子高校生のアゲハと母のミツバチが
    本土からやってくる
    島の男達と親しげに話すアゲハ
    よくない噂をテントウムシは聞き
    アゲハの過去を調べる

    明るい原田ひ香さんのイメージとは異なる作品
    ミステリー要素がある小説

    アゲハのキャラクターが強烈
    テントウムシが言うように
    嫌いになれないのは
    彼女の過去を武器にする強さ

  • ネットによる性犯罪被害にあい外に出られなくなった女達が、小さな島に家を借りて偽名を使ってひっそりと集団で暮らす「虫たちの家」。そこへ不思議な雰囲気を持つ母娘が移住してきて、暮らしが壊れ始めるお話。

    テーマはかなり惹きこまれるし面白い!みんなが虫の名前で暮らしているのも、なんだか不気味で良い。前半は一気読み、ただ後半からちょっと「?」と思うような進み方に。

    決して展開がおかしいわけではなく「なるほど、そういうことか」という仕掛けもあるんだけど、細部がちょっと気になるというか詰めがいまいちなのか…

    せっかく面白いテーマだっただけに残念。

著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2005年『リトルプリンセス2号』で、第34回「NHK創作ラジオドラマ大賞」を受賞。07年『はじまらないティータイム』で、第31回「すばる文学賞」受賞。他の著書に、『母親ウエスタン』『復讐屋成海慶介の事件簿』『ラジオ・ガガガ』『幸福レシピ』『一橋桐子(76)の犯罪日記』『ランチ酒』「三人屋」シリーズ等がある。

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