揺らぐ街

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著者 : 熊谷達也
  • 光文社 (2016年8月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911133

揺らぐ街の感想・レビュー・書評

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  • 編集者の山下亜依子は東日本大震災の後、被災地出身の作家・武山に原稿を依頼できないかと上司から打診される。武山は以前に新人賞を受賞したものの、その後本を出版することがなく地元の仙河海市に戻っていた。山下はこのタイミングでの依頼をためらうものの、武山を探し出し本を書いてもらうことに。
    編集者を通して、出版界を描いているというのには興味を持った。作中の武山が書いている「仙河海八景」(仮)は、既に出版されている「希望の海 仙河海叙景」と思われるので、先に読むことをお勧め。

  • 東日本大震災。
    作家と編集者の苦闘。
    震災の描写は少なかったが、テレビで見ていた映像が流れてきた。よりリアルに感じた。

  • 未曽有の大地震はもちろん、東京も揺るがした。交通網が麻痺し、歩道を埋めて歩み続ける人また人。嘘であってくれればよいのに。夢であってくれればよいのに――。苦悩する女流作家と女性編集者は、被災地・仙河海市へと向かった。

  • 本作は、これまでの仙河海シリーズ作品以上に重い。
    仙河海(気仙沼)の中の人達から見た被災地の描写よりも、被災しなかった人から見た描写が、あまりにも冷静且つ温度感の違いが、かえって重く感じる。

    著者が被災地に寄り添って、ずっと書き続ける事を期待します。

  • 調律師以来止まってしまった熊谷達也自身の時計がやっと動き出した。震災から今までの仙河海市シリーズは正に震災小説でとても良かったのだが、これで一段落するのだろう。最後は自分をモデルにした物語で熊谷達也自身の思いが伝わってくる。とても良かった。

  • 小説を作り出す側の世界の話。
    編集者と小説家と、新人賞以降消えてしまった小説家。
    震災をきっかけに物語が動き始める。
    震災のことを小説に書くという使命感や葛藤。色々な思いがある。

    話は淡々と進むが、武山が書く小説の行方や、桜城の「怖さ」と担当編集者の山下が気になり読み進める。実際には「恐さ」はなく、ちょっと肩すかし。3人の中の誰かにもうすこし焦点を絞った方が話が引き締まったのではないか?

    書き手と、これからの書き手、それを支える人、3人の話がバランス良くまとめられている。

  • 作中の、震災の前日で終わる話は別の作家で読んだことがあるような気がしたんだけど...

  • 編集者もぜったい無理!

  • 震災の渦中にあった作家と彼の周りの人物が織り成す成功物語だけど、主人公である女性編集者の真摯な姿勢が埋もれていた彼を見いだし文学賞受賞に至る。あまり暗さや重さや悲惨さの無いストーリーなのですんなり読めた。タイトルと内容があまりリンクしてなかったので意外でしたけど。

  • 私小説?
    震災をテーマとした小説を書くことの是非や葛藤が、全編に漂っておりました。

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