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- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334911133
感想・レビュー・書評
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調律師以来止まってしまった熊谷達也自身の時計がやっと動き出した。震災から今までの仙河海市シリーズは正に震災小説でとても良かったのだが、これで一段落するのだろう。最後は自分をモデルにした物語で熊谷達也自身の思いが伝わってくる。とても良かった。
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小説を作り出す側の世界の話。
編集者と小説家と、新人賞以降消えてしまった小説家。
震災をきっかけに物語が動き始める。
震災のことを小説に書くという使命感や葛藤。色々な思いがある。
話は淡々と進むが、武山が書く小説の行方や、桜城の「怖さ」と担当編集者の山下が気になり読み進める。実際には「恐さ」はなく、ちょっと肩すかし。3人の中の誰かにもうすこし焦点を絞った方が話が引き締まったのではないか?
書き手と、これからの書き手、それを支える人、3人の話がバランス良くまとめられている。 -
作中の、震災の前日で終わる話は別の作家で読んだことがあるような気がしたんだけど...