揺らぐ街

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911133

感想・レビュー・書評

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  • 調律師以来止まってしまった熊谷達也自身の時計がやっと動き出した。震災から今までの仙河海市シリーズは正に震災小説でとても良かったのだが、これで一段落するのだろう。最後は自分をモデルにした物語で熊谷達也自身の思いが伝わってくる。とても良かった。

  • 小説を作り出す側の世界の話。
    編集者と小説家と、新人賞以降消えてしまった小説家。
    震災をきっかけに物語が動き始める。
    震災のことを小説に書くという使命感や葛藤。色々な思いがある。

    話は淡々と進むが、武山が書く小説の行方や、桜城の「怖さ」と担当編集者の山下が気になり読み進める。実際には「恐さ」はなく、ちょっと肩すかし。3人の中の誰かにもうすこし焦点を絞った方が話が引き締まったのではないか?

    書き手と、これからの書き手、それを支える人、3人の話がバランス良くまとめられている。

  • 作中の、震災の前日で終わる話は別の作家で読んだことがあるような気がしたんだけど...

著者プロフィール

1958年仙台市生まれ。東京電機大学理工学部卒業。97年「ウエンカムイの爪」で第10回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2000年に『漂泊の牙』で第19回新田次郎文学賞、04年に『邂逅の森』で第17回山本周五郎賞、第131回直木賞を受賞。宮城県気仙沼市がモデルの架空の町を舞台とする「仙河海サーガ」シリーズのほか、青春小説から歴史小説まで、幅広い作品に挑戦し続けている。近著に『我は景祐』『無刑人 芦東山』、エッセイ集『いつもの明日』などがある。

「2022年 『孤立宇宙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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