- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334911263
感想・レビュー・書評
-
座間味くんシリーズの最新刊が出たので、読むのを前にシリーズ作品を振り返ってみた。
ああ座間味くん、こんなキャラクターだったなぁと懐かしく読んだ。
特別機動隊勤務の南谷結月巡査が上司に勧められ、警視長の大迫と座間味くんと食事をしながら大迫が聞いた様々な事件の話を聞く。
大迫はその事件の顛末から南谷にありがたい教訓を垂れるのだが、座間味くんの見解は全く違っていて…というパターン。
大迫が心地よく部下である南谷に講釈を垂れているところを座間味くんが毎度全く違う解釈を始めるのだから大迫は堪らないだろう。
だがそこで憤慨したり気分を害することなく『聞こうか』と落ち着いて座間味くんに話を促すところはさすがキャリア組。
座間味くんの推理は面白い。
同じ事件でも少し見方を変えるだけで違う構図が見えてくる。短絡的な事件が実は巧妙に練られた計画だったり、失敗と思われた出来事が実はその時出来た最良の方策だったり。逆に嫌な気持ちになる話もある。
ただこれはあくまでも大迫の話を聞いただけの座間味くんの個人的見解であって、真実かどうかは分からない。だが石持さん作品なのでそれで良いのだ。
いずれにしても南谷としては雲上人である警視長と美味しい食事を楽しめ(最初は緊張で味わえなかったようだが)て、様々な事件の話を聞いて座間味くんによって視界も拡がり、有意義な時間であることは違いない。
最後には南谷の転機もある。
座間味くんシリーズを追いかけている方には、座間味くんのプライベート含めその後が知れて楽しいと思うが、個人的には座間味くんと一緒だと食事が楽しくないなぁと思ってしまう。ごめんなさい、これも個人的見解です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
座間味くんシリーズを読むのは、おそらく2回目。
「Rのつく月〜」と同じように、ある事件を他の人から見ると別の違った真相に気づく、というストーリー。
短編なので、あっさり読みやすい。
次は座間味くんが遭遇したハイジャック事件を読みたい。 -
座間味くんシリーズとしては「月の扉」を入れると、4作品目。「座間味くんの推理」とサブタイトルがついてからは2作目になるのかな?前作から、大迫警視庁と彼(座間味くん)と現役の警察官が美味しい食事を楽しみながら、推理する展開になり、今回も機捜の女性警察官・南谷を迎えた短編集。相変わらず、座間味くんならではの推理は楽しめる。しかし、「月の扉」からはもう15年ぐらい経った設定で、座間味くんがもう40近くで、しかも中学受験を迎える子供の親と言うことが一番驚いた!毎回変わるお店も実在するのか、すごく気になるところ。
-
パレードの明暗
220823読了。
今年21冊目今月6冊目。
#読了
#パレードの明暗
#石持浅海
図書館本
座間味くんシリーズ。
とある事件の顛末を座間味くんが別視点から解釈し直す短編集。
水戸黄門的様式美を確立している。
多角的視点は大事だが、ちゃんとできてる人は少ないと思う。
だからこそ座間味くんはアドバイザーとしては貴重。
友達としては面倒くさいが笑
-
長編 1冊、短篇集4冊が出版されている「座間味くん」シリーズ(刊行順に月の扉・心臓と左手 座間味くんの推理・玩具店の英雄 座間味くんの推理・パレードの明暗 座間味くんの推理・新しい世界で 座間味くんの推理)の短篇集第3作目。小説宝石誌に、2015年1月号から2016年7月号にかけて掲載された。話の聞き手に女性巡査が加わり、テーマの内容も女性が絡んでいる。
[収録作品]
女性警察官の嗅覚
少女のために
パレードの明暗
アトリエのある家
お見合い大作戦
キルト地のバッグ
F1に乗ったレミング -
サクサク読めてあっという間に終わってしまう。
でも前作の方が面白かったかな。 -
久々の座間味くんシリーズでした。
同じ事柄でも、見方が違えばこうも違う。
というのがわかるので楽しいですね。
でも久々のせいか読むのに時間がかかってしまったな。
それにしても毎回美味しいお店に連れて行ってもらえたうえに、こんな話が聞けるなんて羨ましい。 -
座間味節
-
まぁ、石持浅海ってことで。