シャルロットの憂鬱

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911270

感想・レビュー・書評

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  • 読友さんの感想が気になって登録+予約。元警察犬のジャーマンシェパードのシャルロット(女の子)、飼い主の夫婦。メインがシャルロットなので、夫婦の名前を思い出せない。でもOK。シャルロットとの散歩で多くの事件が起きる。空き巣、寂しい家庭の女の子、猫の轢き逃げ、別の猛犬、墜ちつきのない男の子。何気ない日常におけるミステリーなのだが、シャルロットと一緒だと、なぜか大きな話しになる。しかし愛嬌があって甘え上手なシャルロットに釘付けとなる。こんなアイドルが家にいて欲しいが、娘×2+妻というアイドルがいるんだよね。⑤

  • 「シャルロットのアルバイト」の予約を入れようとしたらシリーズなのを知り、こちらを先に読みました。
    元警察犬のシャルロットと夫婦の日常の中に舞い込んできた謎を、自然な流れで解いていく優しい時間が流れている話です。

    犬を飼ったことも飼う予定もないですが、子犬ではなく成犬を飼う流れもスムーズで、夫妻やシャルロットに関する情報はとても少ないのに、情景が浮かんでくるようです。

  • 動物好きのあたしにとって、さくさく読める、しかも泣くことがないので、幸せな作品❤️
    土佐犬の小夏ちゃんの話だけは、ちょっと…ヘビィな内容だったけど、他のはさらっと読めました。

    犬は本当に賢いし、感情豊かだし、こちらの表情をよくわかってくれるし…(もちろん他の動物もだとは思うけど)
    うちも、娘や私が泣いていたら、心底心配してくれていたな…と、思い出し、しんみり…

    警察犬のリタイア犬、それもアリかな…と、ちょっと考えたりしました。

  • 最初にアルバイトを読んでしまって、前後逆ですが問題なし。
    シャルロット、和みます。
    続編あるといいな

  • 子供をなかなか授かることのできない、浩輔・真澄夫婦が、元警察犬であるジャーマンシェパードの雌・シャルロットを飼うことになり、浩輔・真澄・シャルロットのまわりで起こる日常ミステリーの短編集。
    子犬から飼うのではなく、引退した警察犬を飼うという設定が、なんだか良かった。お利口で可愛らしいジャーマンシェパード、憧れます。そのシャルロットの表情が、まるで目の前で見ているかの様な豊かな表現で、とても癒されました。
    そして夫婦とシャルロットのまわりで起こる事件も多種多様で面白い。
    今回、「シャルロットのアルバイト」を読みたいなと思ったら、第二弾であることを知り、こちらの「シャルロットの憂鬱」から読むことにしました。「シャルロットのアルバイト」では、どんな事件が待っているのか、そして引き続きシャルロットの日常を垣間見るのがとても楽しみです♪

  • 犬と暮らす夫婦の周囲で起こる
    ちょっとしたミステリー。
    これまでかわいいというイメージがなかった
    ジャーマンシェパードが、
    こんなに愛らしかったとは。
    謎解きの解決が、普通の人にしては鮮やかすぎる気もするが、シャーロットと飼い主のやりとりを読むだけでも
    癒される。

    動物を飼う、ということが
    多くの責任をともなうことを改めて感じさせてくれる一冊。

  • 良くもなく悪くもなく。
    シャルロットという元警察犬が事件解決に活躍するのかと期待していたらそうでもなく、飼い主夫婦が事件解決に積極的に奔走するというほどでもなく、シャルロットとの生活の中で事件に遭遇し、ほどなく事件が解決していく。
    爽快でもなく苦々しいと言えるほどでもなく。
    何だか印象に残りそうにない作品。多分半年もしたら内容を忘れてしまいそう。

  • 近藤史恵お得意の「日常の謎」もの。いろいろ続編を待ち望んでいるシリーズもあるけれど、これはこれで、やはり面白かった。今回(今シリーズ?)の主人公は警察犬を引退したジャーマンシェパードのシャルロット。警察犬なのに、当時のきつい訓練を思い出すのか、警察嫌いと言う何とも「人間臭い」女の子。甘え上手なところとか、本当に表現が上手くて、すぐそばにシャルロットがいる気分で読める1冊。シリーズになることを期待したい。

  • 元警察犬シャルロットの飼い主夫婦が身近に起こる事件を解決していくコージー・ミステリー。

    ほっとくと大変な事件に発展してそうなお話も何話か含まれていますが、シャルロットのお陰かあまり深刻な感じはしません。コナンで毎回殺人が起こってもあまり凄惨な感じがしないのと同じ理屈でしょうか?

    シャルロットは良い味出してますが、事件を解決するのは浩輔と真澄夫婦。シャルロットが主人公ではありません。

  • ほんわかしつつも、生き物を飼うということの責任についてもしっかりと書かれており楽しめた。
    シェパードのメスの名前が「シャルロット」ということで、海外が舞台のお話かと思ってたけど、日本だった笑

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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