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クローバーナイト

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著者 : 辻村深月
  • 光文社 (2016年11月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911300

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クローバーナイトの感想・レビュー・書評

  • 大好きな辻村深月さんの作品だから楽しみにしていたのだけれど。。。。

    うーん。面白くなかったなー。
    子供いない共働き夫婦だから、実生活に重なるとこがないからかもしれないけど。。。

    無駄にキラキラしていて生活感も現実感も乏しいような。
    でも最後の話は良かったかな。

    「VERY」って雑誌の掲載されていた作品とのことで、この雑誌は読んだことないけど(美容院とかではあるかも)、電車の広告とかのイメージだと、「ああー」って感じ。

    実際に、職場の3歳の子持ち妊婦の同僚に聞いてみたら、こういう「プチセレブでホントは働く必要ないけど、自己実現のために、働いて社会に参加して、私ってキラキラでしょ」って人を「VERY妻」っていうらしい。
    23区の東側にはあんまいないですねーって笑

    まあ、多分にひがみも入ってますが、読んでいて引き込まれる作品ではなかったな。

    また「名前探しの放課後」みたいな鳥肌モノの作品が読みたい。

  •  育児や保活に悩む、共働きの夫婦の姿を描いた5編の短編集。
     イクメン、ママ友、保活、お受験、お誕生日会、仕事との両立、親との育児方針の違いなど、今どきのテーマについて、当事者だけが体験するであろう悩みや葛藤がリアルに描かれている。

     「他のママ友に知られたくない秘密」「保活の裏技」「お受験のジンクス」……、世間一般から見たら他愛もない話なのに、情報共有が限定的な世界では視野競作に陥って深刻さや重みが増し、時にはどんでん返しのようなあっけないオチが待っていたりする。最初の一編を読み終わった時には、育児をテーマにした日常ミステリーかと思ったくらい。

     作者の実体験や周囲に聞いた話が少しはベースになっていると思うが、それらも含めて育児に懸命な大人たちを、鋭い視線で、かつ明るい希望を持たせて軽やかに書いている。実体験のない者には共感できる部分より新鮮な驚きの方が多いのだが、なんでも小説にしてやろうとする作者の新境地がまた開けたようで嬉しい。

     夫である裕を主人公にしたことで、女性に任せがちな育児に関する新たな発見や驚きが何度も登場し、「世の男性は少なくともこのように感じて行動してほしい」という、願望というか応援が込められている気もした。

  • 2017.7.3.鶴峰裕、志保夫婦の莉枝美、琉大の子育てを通じて起こる日常の出来事をおう連作短編集。「イケダン見つけた」ママ友の集まりで小耳に挟んだママ友の不倫の噂ーその日なら、昼間は誰もいないから大丈夫。待ってるね-という他のママ友に送られた間違いメールの文面から始まった。話を聞いた志保はあることが閃き、噂を立てられているママに直接話を聞く。「ホカツの国」取引先の客にホカツ、保育園探しの話をしてほしいと言われた裕と志保。相手の妻は相当追い詰められた状況にいた。しかし、二人は夫…取引先の客…にある違和感を覚える。「お受験の城」志保とも共通の知り合い、由依に出会う。明らかに幼稚園のママ友と一緒にいた由依だったが由依の娘が通う幼稚園は都内有数のお受験幼稚園だった。「お誕生日の島」仕事で来られない志保に代わって莉枝美の友達琴乃のお誕生会に出席した裕は今時のお誕生会の派手さに驚く。莉枝美、琴乃の共通の友達である琳が来ていないことについて他のママ友のひそひそ話を耳にする。琳の母親は志保も知っている元モデルで有名セレブ幼稚園から転園してきていた。「秘密のない夫婦」志保の台湾出張中にかかってきたという家族からの電話。その電話て志保は2時間中座したという。その電話に覚えがなかった裕は志保の仕事仲間からその話を聞き、訝しく思う。その電話の正体は…。

  • 友人の勧めで読了。
    辻村作品の子育て小説で「朝が来る」は好きだったけど、こちらはやや説明的だなぁと感じてしまった。
    ママ友の難しさ、お受験、保活、息子の言語発達、母との葛藤、といった「あるある」のテーマを、小説をとおして詳しく説明してもらってるかんじ。

    とはいえ、どのテーマも身近なので、親近感をもって読みました。

  • 勝手にミステリーかと思って読み始めたので拍子抜けした。
    うーん…育児に奮闘する核家族夫婦の話しだったのかー。
    小さな子どもを抱えて仕事もして、たいへんだろうなーとは想像するけれど、なんだか共感できない。
    なんだかモヤモヤする。切羽詰まった感じが伝わってこない。お金があるとかないとかで幸せははかれないけれど、なーんか優雅な感じがしてしまうんだよなー。住む世界が違うっていうか。お掃除の代行業者、ホームパーティー…考えたこともなかった。ひがみかな。
    結局初めの2つだけ読んで挫折しました。
    辻村深月さん、初期の作品は好きだったんだけどな…

  • 幸せ物語。全然面白くなかった。

  • 温かい気持ちになる本。
    共稼ぎの夫婦と子供2人の家族。
    四つ葉や三つ葉のような構成の家族の中で、
    平穏を守るために戦う。
    クローバーナイト。
    もがきながら、
    育児に奮闘する姿。
    ステキでした。
    とても良い夫婦。
    旦那様すばらしい人。
    もう一度、
    子育て中に戻れたら。
    こんな風な夫婦になりたいな。
    辻村深月さんは、
    やっぱり面白い。

  • (2017.06.24読了)
    5歳の女の子と2歳の男の子を保育園に預けて働くパパ、ママのお話。
    ママ友の不倫疑惑、必死で保育園を探す保活、など連続短編のような感じで5つのお話から成ります。
    久々の辻村深月で期待が大きかったせいか、正直少し物足りなかったかな。

  • 保育園児二人を働きながら育てている夫婦の育児奮闘記。
    保育園に入れるための保活、小学校お受験、お誕生日会などなど、友達の話も含め現代の子育ては大変。
    世に惑わされず、自分たちの思いを如何にしっかり持つかが大切なのだろう。

  • 「シロツメクサの夜」ではない。
    ここでのナイトとは、knight、騎士の事。
    更問。ここでの騎士とは何を指す?
    それはそれぞれのchapterを見れば一目瞭然。
    イケダン、ホカツ、お受験、お誕生会、夫婦。
    初出の雑誌「VERY」にピンと来る人もいるかもしれない。
    答えあわせは本文で。

    ホカツについては近年話題になるように、まさに死活問題。
    幼稚園と保育園の違いすらわからない人もいる一方で、認可か無認可(東京都は認証)か、始め時、三歳児神話に翻弄される人は決して少なくない。
    どうせ今だけでしょ、と後回しにした結果が今の問題だ。
    この問題は、兵藤の妻、紘子のように鬱々としてしまう人も多くいることだろう。
    点数稼ぎのために偽装離婚まで考えてしまうかもしれない。
    しかし、それは嘘、虚偽なのだ。
    せっかく内定が出ても、バレれば取り消し理由になる。
    そしてそうなればおそらく乳児期の入園は不可能だろう。
    みんな目を覚ませ!それはやっちゃいけないことだ!
    しかし、そこまで「母は」追い詰められている。

    「秘密のない夫婦」では子供の成長の話が出てくる。
    発達が遅いみたいだから相談したら?
    そんなの余計なお世話だ!これは、ウチの家族の問題です!
    主人公夫婦はそう、主張する。
    確かに、他人の無責任で余計なアドバイスは腹立たしい。
    しかし、療育中の子供を持つ親の身としては、早く気づくことの重要性にも目を向けて欲しいと思った。
    悩んだり、争ったり、検索したりするよりは、一度第三者に見てもらって欲しい。
    何もなければそれでいい。
    しかし、1割はいると言われる発達障害については、小さい時に気づくことが子供の福祉にとって重要なのだ。

    間違っているかも、あれでよかったのか、家族とは悩ましい問題ばかりだ。
    しかし共に歩むのが家族。
    甘えを内包した、面倒で、難儀な、愛しい人々、それが家族なのだ。

  • 二人のお子さんを保育園に通わせる、35歳共働き夫婦のお話し。
    旦那さんが語り手となっての短編集

    家事代行サービス、保活(保育園活動)、お受験、お誕生会、子育て法の違いで口出しする実母の問題、など
    様々な子育て問題をテーマにした話です。

    旦那さんが語り手だから、まださっぱりしてるのかな、と思います。

    最終的には解決・明るい方向への展開だけれど、ちょうど育て真っ只中の人は、ちょっと滅入ってしまうかも。
    もう子育て終了してるけれど、昔を思い出すと、これとはちょっと違うけれど大変だったな。

    保育園活動は、住んでるところでは相当シビアだったので、かえって職場の近くのが入りやすそうと、引っ越したり、
    保育園のママ友付き合いも大変だったなぁ。

  • 随分とオサレ~な家族が出てくると思ったら、VERYで連載ということに納得。ママ友、保活、お誕生日会、お受験にと都会は大変なんだな~と興味深く読んだ。とくに保活に関してはこれが現実なのかと驚いた。子供のためなのか母親としてのプライドなのか色んな感情が渦巻いている感じがして、主人公の家庭はともかく、こういう物質的に恵まれていても心情的には恵まれている感じがしない世界の中で育つ子供たちってどんな大人になるのかなぁとそっちの方が気になってしまった。

  • 2歳男児と年中女児を保育園に通わせる、35歳共働き夫婦のお話し。
    イケダン、保活、小学校受験、お誕生日会、孫に口出しする実母の5章からなる物語。
    どれも自分とは違う世界の話だけど、興味深い。
    この旦那さまのようなクローバーナイトがうちにも欲しいと思った。

  • 公認会計士の鶴峯裕は娘の莉枝未と弟・琉大の保育園のお迎えを忘れる夢を見た。大手子ども服メーカーから独立してオーガニックコットンの専門ブランドを起業した妻・志保は大笑いしながらもそんな夫に感謝。家事代行に保活、お受験に誕生日会に不倫疑惑ー

    ◆veryに掲載かぁ…どうりでアウェイ感が半端ない(笑)保育園に入れない、とはニュースで聞くけど私は子供が小さい間に仕事してなかったからこれも実感なくて、「今はこんなに大変になってるのか…しかし辻村氏も母になっちゃったのねぇ」と思ってたけど、やっぱり流石の辻村氏だな。

    正直、本当にこれはターゲットが選ばれるから、それ以外の人たち(特に男性)には響かないと思うのです。だけど、子育て世代の保育園、幼稚園、習い事、保護者との関係、親との関係って、渦中ではわからないけど当事者の世界の外から見るといつも誰も必死。

    しかしな-…「ほ、か」と打つと「保活」って予測変換されるほどメジャーな言葉だなんて知らなかった…←明らかに渦中でない人。本当の目的を隠した裏技も恐ろしい。あの旦那さんと家族としてやっていけるのか?紘子さんは…。お受験も誕生日会も子供に良かれと思ってるのにこんなに神経すり減らすなんて…。そして裕、いい旦那すぎるだろ!(笑)

  • 核家族。保活、誕生日会、お受験、子育て。都会ではほんとにこんなに大変なのか。くそ田舎に住むボクはピンとこないが面白かった。

  • 4歳の娘と2歳の息子を持つ働くママ志保の夫裕の子育て奮闘記(笑)

    VERYに連載されていたそうで、今の時代の働くママの周囲の様子を家族を守るクローバーナイト(騎士)であるパパの目線から語る話。
    家事代行サービス、保活(保育園活動)、お受験、お誕生会、子育て法の違いなど、様々な子育て問題をテーマにした話が続きます。
    大分上の世代ではあるので、今はすごいな~と感心することも沢山ありましたが、興味深く楽しく読みました。

    裕と志保夫妻がとても素敵。
    夫婦は男と女でい続けるなんて無理!と思っているので、2人のような夫婦にはとても好感を持ちました。

    我が家も大きくなった子供達に、まだまだ悩んでいる次第。
    でも、はるか昔からずっと思っていたこの子達に幸せにしてもらったという気持ちを、改めて思い出し、忘れずにいようと思いました。

  • 2017/05/01
    移動中

  • *何が“普通”になるのかは、誰にもわからないのだ。ママ友の不倫疑惑、熾烈な保活、過酷なお受験、驚愕のお誕生会、そして―。保育園に通う一男一女を抱える鶴峯家。家族の幸せを守るべく、新米騎士が右往左往しながら奮闘中!VERY連載時から話題沸騰!*

    とにかくリアル。語り手を新米パパ裕に据えているので、内容の割には重くなり過ぎずに仕上がっていますが、読む時期によっては気持ちが滅入ってしまいそう。

  • 東京の保活は大変なのね。セレブっぽいともっと大変?

  • 星4,5

    奥さんと幼い二人の子供たちーー家族の幸せを守るべく、新米騎士(ナイト)・鶴峯裕が右往左往しながら奮闘する。

    ママ友の不倫疑惑、熾烈な保活、過酷なお受験、驚愕のお誕生会、そして――。保育園に通う一男一女を抱える鶴峯家は、子育てにまつわる数々の試練を乗り越えられるのか!? 直木賞作家・辻村深月が贈る、子育て世代への高らかなエール!

    以上、そんな作品です。
    まずは都会の熾烈な保育園へ入るための活動の凄まじさに驚きました!
    情報として大変なのは知っていたものの、まさかここまで熾烈な戦いだとは!

    ママ友付き合いも大変だし(>_<)

    そんな、多くの読者が日常的に遭遇する可能性も大きいテーマ・問題と真正面から向き合い、
    見事に面白く、且つ感動的に仕上げ、同じ境遇の読者にも勇気や力を与えであろう名作(^-^*)/


    どんなテーマでも高いレベルで面白く仕上げるのは、さすが辻村深月さんと思いました!

    そして、こういう女性向けのテーマの作品は、僕が何の情報もなく手に取ったら読まなかったであろうタイプの作品であり、
    でも実際に読んでみると面白かったり感動出来たり、自分が知らない分野・興味が薄い分野の情報や体験が出来たりして新鮮な感動を感じられて、
    そういう感覚が味わえるのはレビューを書いてくれたマイミクさん方のおかげであり、
    ネット交流の素晴らしさを一番痛感する時でもあります。

    なので、テーマ的にもりもり来ない方にも、是非読んで頂きたい名作ですO(≧∇≦)o

  • 四つ葉や三つ葉のような構成の中で、その平穏を守るために戦うクローバーナイト。お受験、保活、お誕生会、子供の成長問題、子供を巡る他者と、あるいは身内との複雑な人間関係、・・・・寸刻の油断もできない。誰しも日々、慄き、揺れながら、考え、生きていかなければならない。人は一人では決して生きていけない。改めて実感。

  • 育児にも協力的ないけてる旦那、裕の視点で描かれる保育園のこと、ママ友付き合い、お受験、義母とのこと、過熱するお誕生会のことなど家族の物語。

    妻の志保は起業して自営業。りえみと琉大の二人の子持ち。


    自分も子どもができたからこそ共感できる部分も多かったし、こんなことになってるの??と驚いた部分もあった。

    親と言ってもまだまだ新米で試行錯誤な感じはすごく近しい存在に思えた。
    特に琉大の言葉の遅れを気にする義母とのやりとりはなんだかかっこいいなーと思えた。

    裕みたいな旦那様、そしてパパがいたら心強いだろうなー。

    クローバーナイトはかっこつけすぎだけど、家族を守るって裕みたいな行動のことだなってしみじみした。

  •  未就学児の父親目線での人と人との関わり。私にもこういう経験があれば、もっと近く感じられたのかもしれないが、ママ友との微妙な雰囲気は察することしかできなかった。
     最後の章の実の母の「心配」が一番心に刺さった。どうして要らない心配ばかりするのだろう、心配が善意だと信じるのだろう。そして、自分の心配を共有してほしがるのだろう。心配は確かに伝播する。自分の中でも他人にでも、その感染力は凄まじい。だからこそ、なにかしっかりと自分を保つ何かを持っていなくてはならない。それが夫婦のチカラならほんとにいい。家族を守りたい気持ちは同じだけど、どこまでも暴走する「心配」は悪意よりも鋭く、心を傷つけてしまう。

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