クローバーナイト

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著者 : 辻村深月
  • 光文社 (2016年11月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911300

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クローバーナイトの感想・レビュー・書評

  • 家族の幸せを守るべく、新米騎士(ナイト)が右往左往しながら、
    奮闘している姿を描いた5編の連作短編集。

    ・イケダン、見つけた?
    ・ホカツの国
    ・お受験の城
    ・お誕生会の島
    ・秘密のない夫婦

    鶴峯裕は小さな会計事務所で働く35歳。
    大学の同級生だった妻・志保はオーガニックコットン専門のブランドを立ち上げ、
    最近は雑誌の取材も受けるまでになった。
    5歳の長女・莉枝未と2歳の長男・琉大と可愛い盛りの二人の子供を
    保育園に通わせる日々だが、
    時間の融通のきく裕は送り迎えもよくやっている。
    ママ友たちからはイクメンと評判だが…。
    鶴峯家にも育児にまつわ難題は次から次へと押し寄せる…。

    ママ友の不倫疑惑や、熾烈な保育園活動、過酷なお受験や驚愕のお誕生日会。
    最後には実母と娘の葛藤など、どのお話も結構重くって、子育て未経験の私には
    テレビなどで耳にはするが、今はこんなに大変なの…と衝撃を受けた。
    女性誌「VERY」に連載されていただけに、ちょっぴりセレブ過ぎたかなぁ。
    ちょっと、違う世界ってと遠く感じてしまいました。
    でも主人公の鶴峯家の二人が人としてもとても温かく、優しくって
    二人の仲がとっても良くて素敵でテーマは重いけど気持ちは重くならずに読めました。
    最後の「秘密のない夫婦」では友達親子だと思っていた志保とママが…。
    支配したいモンスターママだったなんて~(´⌒`。)
    でも、このお話が一番きついけど面白かったです。
    辻村さんらしく、女性の心理描写が繊細で、子育て未経験の私でも色んな共感を感じました。
    子育てをされている方、またその親世代の人に読んで頂きたいなぁ。
    子育て世代の人には凄くパワーを与えてくれる一冊だと思いました。
    皆、きっといろんな力に助けてもらっているのです。
    そして、どんなに激しくぶつかり合っても家族というのは甘え合うのだよね。
    お母さんになった辻村さんだからこそ、書けた一冊だったのでしょうね。

  • 今年最初の本はこちら。辻村さん好きだし表紙が良かったし。
    子育て中の辻村さんだから書けた内容かな。
    幼稚園や保育園での関係性や、両親との関係。
    お受験やお誕生日会。子供が小さい時っていっぱい煩わしい事あるよね。
    そういうのを乗り越えて親も成長していくのだ。
    この鶴峯ご夫妻いい夫婦だね~

  • 子育て真っ最中の家族4人の話。
    夫婦共働き、子供2人は保育園。
    ママ友問題やら保活問題(保育園に入れるよう活動することを言うらしい)やらお受験やら教育方針の違いから実母と揉める話やら…。

    ひとっつも興味ないし
    ひとっつも共感出来ないし
    主人公であるこの4人家族…特に夫婦の関係が良好過ぎて全く問題がなさ過ぎて半笑いで読んでしまった(汗)
    クローバーナイトと言うタイトルの由来にも多少引き気味の私が読んじゃいけなかった本かも(笑)

  • *何が“普通”になるのかは、誰にもわからないのだ。ママ友の不倫疑惑、熾烈な保活、過酷なお受験、驚愕のお誕生会、そして―。保育園に通う一男一女を抱える鶴峯家。家族の幸せを守るべく、新米騎士が右往左往しながら奮闘中!VERY連載時から話題沸騰!*

    とにかくリアル。語り手を新米パパ裕に据えているので、内容の割には重くなり過ぎずに仕上がっていますが、読む時期によっては気持ちが滅入ってしまいそう。

  • 四つ葉や三つ葉のような構成の中で、その平穏を守るために戦うクローバーナイト。お受験、保活、お誕生会、子供の成長問題、子供を巡る他者と、あるいは身内との複雑な人間関係、・・・・寸刻の油断もできない。誰しも日々、慄き、揺れながら、考え、生きていかなければならない。人は一人では決して生きていけない。改めて実感。

  • クローバーナイトのナイトは夜じゃなかったのか。4人家族を守る騎士。話題は育児や保活、お受験。旦那さんの裕が出来すぎている。イクメン。

  • 小さな子どもを二人保育園に預け、フルタイムで働く共働きのお母さんの物語・・・と聞けば
    自転車の前後に子どもを乗せて
    髪振り乱して走る母親を想像するがさにあらず。
    登場するのは、きちんと髪を巻き
    家の掃除も外注する余裕があるオサレな都会のワーキングマザーなのである。
    (VERY掲載と知って甚く納得)
    保活・小学校お受験・お誕生会問題・母と娘の確執などなど・・・
    実際に見聞きすることが多いテーマだけに
    とても面白く読めました。
    小さな社会での価値観は、外から見てそれがどんなにおかしなことであっても
    中にいる当事者からしたら簡単に破ることなんてできないんだよね。

  • 保育園児2人を育てる夫婦の話。
    保活やらママ友の関係やら子供のお誕生日会やら実母との関係やら。

    独身の私には無縁だけれども、まぁここまでいかないにしても似たようなことはどの家庭にもあるのじゃないかなと思った。

    辻村さんがママになったから書ける話ですね。
    初期作品も良いけれど、作品の幅がひろがったなぁ。

  • 保活問題、お受験問題、ママ友付き合い、誕生日会のこと、親子間の子育てに対する世代間の違いなどを夫目線で語られているのがドロドロ感がなくて良い。保活のために離婚を考えること、セレブ幼稚園での誕生日会の規模が大きいことと付き合いの大変さ、第二子を妊娠しおめでたい事なのに、幼稚園の先生からお受験のために酷い仕打ちを受けたりと価値観の違い、自分らしい子育ての大変さを感じる。イクメンとして子育てに関わる中で客観的視点から、夫として協力できることを考え、積極的に子育てに協力する頼りある夫だと感じ、素敵だと思う。

  • 子育て中の人にはいいかも。

    ママ友とかお受験とか実家とかとの関係で一喜一憂する物語。

    陰湿ではないので、今悩んでいる人もそうでない人も読めると思います。

    子育てって、色々大変なのねって思っちゃいました。

    ちょっと甘いけど★4つ

  • 自分とは全く関わりのない世界の話(育児)で、とても客観的に「大変ねぇ」と読んでいたけど、モヤモヤした部分も多かった。でも関係ない立場で子育て世代に口出ししたら怒られそうで怖いからノーコメント。ただ主人公家族がCMの似非ファミリーのようにファンタジーな幸せ家族で、正直気味が悪かった。最後そんな幸せ家族にも色々あることが明かされるけど、それでも全体的にはモヤモヤ。実際は世間の子育てはもっと(私の価値観で)健全であってほしいと思いました。楽しい読書ではなかったのが残念。

  • 幼稚園のお誕生日会の話がすごかった。

  • 辻村さんといえば思春期の主人公というイメージがありましたが、パパママ視点の物語を書くようになったのだなぁと年月の経過を感じました。
    “ホカツ”も“言葉”も私にはもう通過してしまった事柄ですが、当時と今の状況を比べると、情報が多い分、今は余計に大変だなぁと感じます。“受験”も“誕生日会”も過ぎてしまえば「そんなこと」と思えるのでしょうが、当事者が必死になるのは仕方ないことかもしれません。それだけに思い詰めてしまうこともあるのでしょうね。この物語の主人公は幸いにも育児に協力的なパパなので、ママは随分助かっていると思いますが。
     最後の章『秘密のない夫婦』は第二子の言葉が遅いと志保(妻)に志保の母がしきりに言う話でしたが、私も息子の言葉の件ではいろいろと言われ、とても心配した経緯があるので、きゅっと胸が痛みました。全ての子どもにあてはまる育児の方法なんてないから、不安になり悩むのだと思います。そんなパパママ達を見守る環境が整えば良いですね。
    物語の中にもちょっとした謎解きがあるのが辻村さんらしかったです。 

  • 自分も保育園利用しているので、あるある、と思いながらもお受験や誕生日会が恐ろしくなってきた。最終話の実母との話が泣けた。
    この小説、私みたいな近い境遇の人はまあ読めるけど、そうじゃない人は読んでて楽しいのかな?と、ふと思った。

  • 保活って大変なんだなと思うのみ

  • タイトルの意味、そういうことだったのか!というのが、いちばんの驚き。
    東京にいた頃は、こういう話に嫌悪感を抱くばかりだったけれど、今は単に「違う世界の話」というように見れる。
    超マイノリティ都市東京。こわっ。
    2017/7/8読了

  • 面白かった!!!
    辻村さんやから、この家族に何か起こるんかなってどきどきしたけど、何もなくて(何もってことは無いけども)良かったw

    私はまだ経験したことないし、100%ノンフィクションではないやろうけど、今の時代の子育て(幼稚園・保育園)ってこんなんなんかなー・・・
    鶴峯夫妻が出来すぎてて羨ましい・・・こうなるまでに色々あったみたいやけど、あえてそこに焦点合わさないってのも新鮮!

  • 「VERY」に連載ということで軽い話ではあったけれど、子育てしていると気になる、保育園のママ友とか子どもの発達とか、お受験とかそんなテーマで興味深くはあった。それにしても物語が「きれいごと」でまとめられるのはなんだか興ざめしてしまう。「VERY」だから仕方ないのかな。読んだことが「なに」にもならない物足りなさばかりを感じる。

  • 最初読み進めたときは、雑誌VERYに連載していただけあって、VERYとVERY読者に合うように話が書いてあって、せっかくの辻村深月作品なのにバイアスがかかってて勿体ないなあと大変失礼なことを思っていました。が、最後の章の話、さすが辻村深月作品、ああ、このモヤモヤした重い気持ちを描写しやり取りを書くこの感じ!!となりました。
    でも、これは私が既婚、子供なし、という状況だからなのかもしれません。
    最後の章は夫婦と母親、義母親との話。他は子供がいるからこそのお話で、共感できるかできないかが大きかったです。きっと、状況が違う方が読めばそれぞれ感想が違ってくると思いますし、共感できなくても小説を楽しむというスタンスで読めれば、どなたでも楽しめると思います。

  • 子育て期の色々な問題を小説形式で紹介する本。と、思えばいいんだろうけど、あまりに出来過ぎた夫に何度か本気で吐きそうになった。自分がどれほど理不尽な立場に置かれていたのかと、話題のワンオペ育児時代を思い出して却って辛くなる。
    「クローバーナイト」ってタイトルの意味も最後まで読むと効いてるんだけど、なにも夫の言葉として無理くり登場させなくても良かったんじゃないだろうか…
    辻村作品にしては、とっても珍しい1冊。

  • 大好きな辻村深月さんの作品だから楽しみにしていたのだけれど。。。。

    うーん。面白くなかったなー。
    子供いない共働き夫婦だから、実生活に重なるとこがないからかもしれないけど。。。

    無駄にキラキラしていて生活感も現実感も乏しいような。
    でも最後の話は良かったかな。

    「VERY」って雑誌の掲載されていた作品とのことで、この雑誌は読んだことないけど(美容院とかではあるかも)、電車の広告とかのイメージだと、「ああー」って感じ。

    実際に、職場の3歳の子持ち妊婦の同僚に聞いてみたら、こういう「プチセレブでホントは働く必要ないけど、自己実現のために、働いて社会に参加して、私ってキラキラでしょ」って人を「VERY妻」っていうらしい。
    23区の東側にはあんまいないですねーって笑

    まあ、多分にひがみも入ってますが、読んでいて引き込まれる作品ではなかったな。

    また「名前探しの放課後」みたいな鳥肌モノの作品が読みたい。

  •  育児や保活に悩む、共働きの夫婦の姿を描いた5編の短編集。
     イクメン、ママ友、保活、お受験、お誕生日会、仕事との両立、親との育児方針の違いなど、今どきのテーマについて、当事者だけが体験するであろう悩みや葛藤がリアルに描かれている。

     「他のママ友に知られたくない秘密」「保活の裏技」「お受験のジンクス」……、世間一般から見たら他愛もない話なのに、情報共有が限定的な世界では視野競作に陥って深刻さや重みが増し、時にはどんでん返しのようなあっけないオチが待っていたりする。最初の一編を読み終わった時には、育児をテーマにした日常ミステリーかと思ったくらい。

     作者の実体験や周囲に聞いた話が少しはベースになっていると思うが、それらも含めて育児に懸命な大人たちを、鋭い視線で、かつ明るい希望を持たせて軽やかに書いている。実体験のない者には共感できる部分より新鮮な驚きの方が多いのだが、なんでも小説にしてやろうとする作者の新境地がまた開けたようで嬉しい。

     夫である裕を主人公にしたことで、女性に任せがちな育児に関する新たな発見や驚きが何度も登場し、「世の男性は少なくともこのように感じて行動してほしい」という、願望というか応援が込められている気もした。

  • 都会に住む子育て世代の悩み。
    自分がリアルタイムではないし、環境も違うので、なるほどね、的なちょっと客観的に読んだ。
    状況が似てる人は面白いかも。

    育メンとか、まだ登場してなかった頃だけにうらやましいくらいの旦那だけど、出来過ぎ?
    それから最後の章も実母との葛藤だけど、これが現実にはVS義母ってなって、もっとややこしくなるんだな( ̄▽ ̄)

  • 2017.7.3.鶴峰裕、志保夫婦の莉枝美、琉大の子育てを通じて起こる日常の出来事をおう連作短編集。「イケダン見つけた」ママ友の集まりで小耳に挟んだママ友の不倫の噂ーその日なら、昼間は誰もいないから大丈夫。待ってるね-という他のママ友に送られた間違いメールの文面から始まった。話を聞いた志保はあることが閃き、噂を立てられているママに直接話を聞く。「ホカツの国」取引先の客にホカツ、保育園探しの話をしてほしいと言われた裕と志保。相手の妻は相当追い詰められた状況にいた。しかし、二人は夫…取引先の客…にある違和感を覚える。「お受験の城」志保とも共通の知り合い、由依に出会う。明らかに幼稚園のママ友と一緒にいた由依だったが由依の娘が通う幼稚園は都内有数のお受験幼稚園だった。「お誕生日の島」仕事で来られない志保に代わって莉枝美の友達琴乃のお誕生会に出席した裕は今時のお誕生会の派手さに驚く。莉枝美、琴乃の共通の友達である琳が来ていないことについて他のママ友のひそひそ話を耳にする。琳の母親は志保も知っている元モデルで有名セレブ幼稚園から転園してきていた。「秘密のない夫婦」志保の台湾出張中にかかってきたという家族からの電話。その電話て志保は2時間中座したという。その電話に覚えがなかった裕は志保の仕事仲間からその話を聞き、訝しく思う。その電話の正体は…。

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