探偵は女手ひとつ

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911379

感想・レビュー・書評

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  • 山形県を舞台に、元警察官でシングルマザーの探偵・椎名留美が活躍する、六編の連作短編集。山形言葉での会話のやり取りが新鮮に感じられた。著者お得意(?)の疾走感溢れる内容で面白かった。

  • シングルマザーの探偵、舞台は山形。

    女性の探偵物ってあまりないし、
    危険なところにも乗り込んでいくのはカッコイイ!
    ただ、お母さん感がもっとあったら良かったなぁという感じ。
    全然お母さん感がないんだものぉ。
    シングルマザーはめっちゃ忙しいよ!

    それと、山形弁に慣れていないので
    男言葉と女言葉の区別がつかなくて
    誰が喋っているのかわかんなくなること数回。

    山形弁ムツカシイ~

    これは多分、
    関西弁しかり、方言を使った作品だと
    同じ感じなるのだろうなぁと
    思った次第。

    行ってみたいなぁ。
    できれば雪のない時に。

    初読みの作家さんでした、面白かったです。

  • 普通に面白かったー

  • 地方の元女性警官の探偵の話。こういう話もありだけど、構図が八神瑛子シリーズと同じで新鮮さは無いな。

  • 著者の生まれ育った山形を舞台にした小説は、不思議な香りがする。同じような田舎育ちだからかもしれないが、好意と嫌悪が混じった不思議なニオイだ。片田舎の複雑な人間関係が交錯する舞台で、商売でなく真実を求めて止まない、元警察官の子持ちシングルマザー探偵。悪徳へのハードルが物凄く低い田舎で、必死に踏ん張りながら東北人らしい粘り強さとウォームハートで事件を解決していく。スゴく魅力的だ。また、腐れ縁で時々相棒の逸平も、田舎のヤンキーらしく純情さも描かれていて、こちらも劣らず魅力的。
    スゴイ!と大声で言う作品ではないが、そこはかとなく気になる良作だ。都会生まれの人には深いところで届かないかも。

  • 椎名留美、30代後半、元警察官、夫も警察官で殉職、シングルマザー、4年前から探偵(便利屋)を。パチンコ店の並び代行、サクランボ収穫の手伝い、デリヘルの女の子の送迎、雪掻き、たまに浮気調査や素行調査・・・。山形弁丸出しで、アナログかつ強引な手法。でも、後ろには強面の伝説の番長と警察が。深町秋生 著「探偵は女手ひとつ」、2016.12発行、連作6話。面白かったです。続編があると嬉しいです。

  • 続きがあったら読みたいです。

  • はじめは慣れない方言に読みにくさを感じたが、読み進めるうちに、方言だからこそリアリティが感じられことに気づき、すっかりのめり込んで読んでしまった。

  •  とても面白い。発売当時、山形の小説家講座で深町さんにサインをいただいた本をようやく読んだ。山形は知人や友人がいて、行くたびにいいことがあって自分にとても暖かい。小説家講座は仙台と山形の両方に行っていて、どっちに行くにも山形を通る。そんな道中を思い出しながら読む。真冬は峠が厳しいの行ったことがないので、主人公の雪下ろしの様子は分からない。新潟も豪雪はあるので同じようなものだろう。

     主人公が元警官でヤクザに対してもヤンキーに対してもまったくひるむことがなく腹が座っていてかっこいい。スキルも高い。そんな女探偵が普段は何でも屋をやっており、漫画のアシスタントで雇いたい。

  • 34で山形に探偵事務所を開いて4年、とはいえほとんど仕事は便利屋の椎名留美。6月下旬はさくらんぼ収穫の手伝い。東根の警察署長でかつての上司、有木毅からさくらんぼ窃盗犯の捜査協力依頼がー【紅い宝石】他

    ◆高級果実の窃盗はホント酷い昨今、マエがあるからってずっと言われるその子供って可哀想…。莉奈ちやん、母娘2人で頑張ってたけど、もっと違う道とれたら…私だったらこのドクズ捕まえるために殺られにいくかも。独居老人で雪深いとこって大変だなぁ…強欲ババアの嫉妬が犯罪を暴くとかww

    制裁はすごくスッキリした-ヾ(●´∇`●)ノ「人のプライバシーを侵したり、過去の秘密を暴いたり、汚い仕事だらけだがらよ。せめて真実には誠実でありてえの」カッコイイー!

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著者プロフィール

1975年山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。同作は14年『渇き。』として映画化、話題となる。11年『アウトバーン』に始まる「八神瑛子」シリーズが40万部を突破。著書に『卑怯者の流儀』『探偵は女手ひとつ』など多数。

「2022年 『天国の修羅たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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