いちばん悲しい

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  • 光文社 (2017年1月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911423

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いちばん悲しいの感想・レビュー・書評

  • うーん。妄想ちゃんをもっと!痛くて面白い人だし。なんかサラッと消えてしまった感じ。瑠璃に目をつけたのも、強引な勘だし。
    嫌いじゃないけど、どこかイマイチなような、そうでもないような。。

  • なんとなくの想像通りでした。
    誰も好きになれない…

  • ある日殺害された中年男性。その事件の謎を探るうち、浮かび上がる過去の事件。夫を亡くした妻、愛人を亡くした女性、子供を亡くした女性、それぞれの悲哀を描きながら綴られる物語は、とにかく嫌な雰囲気がいっぱいです。もうタイトルからして鬱陶しいこと鬱陶しいこと!
    というのも。そりゃあ大切な人が殺されて悲しいのは当たり前なのですが。どの人も「いちばん悲しいのは私なのに」という自己憐憫が過剰すぎて、「可哀想な自分」に酔っているだけなのにいらっとします。「妄想ちゃん」のキャラもあまりに強烈。悪いけど、ぜんっぜん可哀想に思えません。
    そんな中で徐々に明らかになる事件の真相は、これはもう予想だにできなくって、いい意味で愕然。ただ、この事件を引き起こしてしまったあの人の行動は、どうも責める気になれないなあ。もちろん正しい行動ではないけれど。もっとも自分を見失わずに、大切なものを守るために起こした行動だと思えるからかもしれません。

  • 都内で男性の刺殺体が発見された。7カ所も刺されていた上、金目のものが盗られている様子もないことから怨恨か通り魔による殺人と思われる。風評被害に襲われる被害者の妻子、名前や身分を偽られていた愛人。一番悲しいのは一体誰なのか。事件は思いもかけない方向に転がっていき……。

    天才でも良い人でも見目麗しくもない刑事たちってなんか珍しい。全体的に重く、じめっとしている。登場人物たちの鬱屈が生々しく、思惑が絡み合うのが面白かった。前半後半の内容にギャップがあって、二本の話を読んでいるようだったけれど、女たちのどうしようもなさは一貫していてよかった。愚かで悲しい後味の悪いラストだったけれど、目が覚める人もいてよかった。

  • ある大雨の夜に男性の刺殺体が発見された。
    刑事の薫子をはじめ、女たちの胸のうちがあぶり出されていく。
    〈わたしがいちばん悲しいのに〉そう言いながら、女たちはしたたかに生きていく。

    手のひらにじっとり嫌な汗が。
    あー、怖かった。
    思わず、手にしていた本を投げ出してしまった。

  • 犯人は、水底から現れて、水底へ消えて行った…



    ある一人の中年男性が殺害された事件をきっかけにして、彼を取り巻く女性たちがそれぞれに抱える心の闇や歪んだ愛情が顔を覗かせる。
    やがて、その暗闇は周囲を巻き込み雨降りの中を、まるで地面を這うようにして広がってゆく…。

    自分が「いちばん悲しい」「いちばん可哀想」だと思っている彼女たちの悲痛な叫びが聞こえてくるようで、読んでいるうちはどんよりと重苦しい気分になる。しかも、徐々に「可哀想な自分」という立場に酔いしれていくような言動や思考にはなんとも胸糞が悪くなる…。
    誰にでも辛いことや悲しいことがあって当たり前だけど、それを他者に無理やり理解させたり、競い合うような不幸自慢とかはやっぱり間違っているなぁ…と改めて思う。



    なかなか掴めない犯人像や決定的な証拠。先の読めない女たちの行動や、次々と暴かれる過去の出来事などなど。読者も同じく水底に引きずり込まれる様にして物語に深く入り込んでしまう。はやく続きを読みたい!…でも怖い…!なんて思いながらも、あっという間に読み切ってしまいました…。

    ラストは予想外の展開で驚き。
    なんだか少し遣る瀬無さが残る…

  • 事件をとりまく人たちが皆、自分が「いちばん悲しい」と思って行動する様子が描かれている。
    それはとても自分勝手にみえるが、絶妙なリアリティがあるようにも思えた。
    事件の真相は意外とシンプルで、「いちばん悲しい」という描写を邪魔しないものだった。

  • 誰が1番悲しいんだろう。

  • +++
    ある殺人事件が抉り出す、常人の想像の及ばない、劇毒。

    ある大雨の夜、冴えない中年男が殺された。不倫相手の妄想女、残された妻子、キャンプでの不幸な出来事――事件の周縁をなぞるような捜査は、決して暴いてはならない秘密をつきとめる――女たちの心の奥底にうずまく毒感情が、人の命を奪うまでを描いたイヤミスの誕生! !
    +++

    登場人物がみんな自己中心的で、誰にも感情移入できない。誰もが、自分こそがいちばん悲しい被害者だと、まるで悲しさ比べでもしているような物語である。存在感のない中年男・戸沼暁男が何者かに殺された。一体犯人は誰なのか。警察が探る中、次々に関係者と思われる人々の内情が明らかにされ、やり切れなさがどんどん増していく。そして真犯人がわかってみれば、これもまたなんとも哀しい事情を抱えているのだった。いちばん悲しいのは、こんなに悲しい人たちをたくさん見せられた読者かもしれないと思わされる一冊である。

  • 初めて読む作家さんの本だったが、意外におもしろかった。

    ある雨の夜、中年の男が殺害された。
    男には妻子がいるにも関わらず、付き合っている彼女がいた。
    いちばん悲しいのは、妻子か彼女か……。

    犯人がわからなすぎた。意外な犯人だったが、ちょっと設定に無理やり感も。

  • 誰もが自分が一番…当然だけど、こうして文章で読むと冷静になれて、ハッとする。私も気をつけよう。

  • ある殺人事件が抉り出す、常人の想像の及ばない、劇毒。

    ある大雨の夜、冴えない中年男が殺された。不倫相手の妄想女、残された妻子、キャンプでの不幸な出来事――事件の周縁をなぞるような捜査は、決して暴いてはならない秘密をつきとめる――女たちの心の奥底にうずまく毒感情が、人の命を奪うまでを描いたイヤミスの誕生! !

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