素敵な日本人 東野圭吾短編集

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911515

感想・レビュー・書評

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  • 9編の短編集

    #正月の決意
    初詣に行った神社の境内で倒れている男性をみつけた夫婦──
    このバカバカしいくらいなやりとりに、肩の力がすっと抜けた。
    そうだ、いい加減な人間たちが威張って生きている世の中、
    真面目な人間が死んでどうする。負けるな!

    #十年目のバレンタインデー
    アイディアが浮かばず連載が止まっている作家が、
    十年ぶりに昔の彼女と食事をすることに──
    バレンタインの四角い箱と、手紙の中身は ?
    どんでん返しにスカッとした。

    #今夜は一人で雛祭り
    嫁ぐ娘と亡き妻を思う父の物語。
    京都のお雛様の飾り方、童謡のおだいりさ~まとおひなさま♪の歌詞のこと。

    #君の瞳に乾杯
    合コンで知り合った彼女。君は僕がずっとさがしていた人だ。決してこの手を離さない。

    #レンタルベビー
    ロボットの赤ちゃんを使い、疑似子育て体験をする夫婦。最後のオチが!

    #壊れた時計
    時計の時間がずれている…
    なぜ修理したの?
    そのままにしておけばよかったのに…

    #サファイアの奇跡
    神社にいつもいるマシュマロが好きな一匹の猫、イナリの元へ通う少女。
    見かけは全く違ってしまっても、きっとわかるよ。

    #クリスマスミステリ
    劇団の売れっ子俳優と、嫉妬深い女流脚本家。
    クリスマスツリーの謎。
    情念に背筋がぞわっとした。

    #水晶の数珠
    ハリウッド役者を夢見る息子を勘当した父親の愛。
    これがたまらなく好き。
    珠数の使い道に涙がこぼれた。

    『素敵な日本人』
    素直に日本人って素敵だと思えたり、そうではなかったり…
    SF、ミステリー、ファンタジー、ハートウォーミング、
    どれもきちんとオチがあって楽しめました。

    毎日寝る前に一編。ゆっくり読んでください。とあったのですが、次々と読んでしまい寝不足。
    大満足な短編集でした。

    • azu-azumyさん
      うさこさん、こんにちは。

      最近、東野圭吾さんの本を読んでいないのですが、これは面白そうですね!
      毎日寝る前に一編ではおさまらないので...
      うさこさん、こんにちは。

      最近、東野圭吾さんの本を読んでいないのですが、これは面白そうですね!
      毎日寝る前に一編ではおさまらないのですね!
      しっかりメモしました!!
      2018/04/23
    • azu-azumyさん
      うさこさん、こんにちは。

      最近、東野圭吾さんの本を読んでいないのですが、これは面白そうですね!
      毎日寝る前に一編ではおさまらないので...
      うさこさん、こんにちは。

      最近、東野圭吾さんの本を読んでいないのですが、これは面白そうですね!
      毎日寝る前に一編ではおさまらないのですね!
      しっかりメモしました!!
      2018/04/23
    • 杜のうさこさん
      azumyさん、こんにちは~(^^♪

      コメントありがとうございます!
      なんだかすごくホッとしました。
      ご存知の通り、小心モノの気に...
      azumyさん、こんにちは~(^^♪

      コメントありがとうございます!
      なんだかすごくホッとしました。
      ご存知の通り、小心モノの気にしぃさんなので、何かしでかしたか?私と、あれこれ考えてしまって…(>_<)
      azumyさんには、何のことやら?ですね(#^^#)
      ごめんなさい。

      それとは別に、ブクログのレビュー欄にコメントが丸見えになってしまうようになり、かなりショックです。
      私はつい、本に関係のないおしゃべりをしてしまうので…。
      と、また関係ないことを書いてしまいました。

      この本、面白かったです♪
      大好きな野圭吾さんにハードルを上げきっている私には、
      最近どうも物足りない作品が多かったのですが、
      これは短編ということもあって気軽に楽しめました♪
      特に最後の#水晶の数珠は、超おススメです!

      では、またお話できるのを楽しみに^^
      ばいばい(^^)/

      追伸☆
      二重投稿は気にしないでね!
      やっぱり何か機能的な関係?かも。
      2018/04/24
  • ★3.5

    9編からなる短編集
    ・正月の決意
    ・十年目のバレンタインデー
    ・今夜は一人で雛祭り
    ・君の瞳に乾杯
    ・レンタルベビー
    ・壊れた時計
    ・サファイアの奇跡
    ・クリスマスミステリ
    ・水晶の数珠

    流石、東野さんです。
    短編集なので、ずっしりとした読み応えがある訳ではありませんが、
    一話一話、ミステリ・サスペンス・脳科学・SF・近未来・ホロッとするもの…。
    冒頭からぐいぐい引き込まれるし、予想する結末を裏切ってくれる。
    色んな味わいがあり、短編集の素晴らしさを感じる事が出来ました。
    人間描写も秀逸でした。

    「レンタルベビー」・「10年目のバレンタインデー」・「サファイアの奇跡」
    「水晶の数珠」が良かったです。

    一日一話、少しずつ読めたのも良かったです♪
    タイトルも意味深だなぁ。
    次回は素晴らしい長編を期待したいです。

  • 東野圭吾さんの短編集。
    温かみあり緊迫したものもあり。
    しかもどれも捻りを加えて一筋縄ではいかない。
    それぞれが惹き込まれる物語でした。
    個人的には1話目の「正月の決意」が何だか可笑しかった。
    「十年目のバレンタインデー」は短編ながらも極上ミステリー。

  • 久しぶりの東野圭吾、そして短編!
    どちらかといえば長編が好きだけど
    やはり東野圭吾、出来過ぎくらい
    読み始めてサクサク2〜3時間で読み終わり

    うまくまとめる、ぐいぐい読ませる。
    ストーリーテーラーでありわざし?
    特に「今夜は一人で雛祭り」に惹かれた

    左近の桜、右近の橘
    女雛、男雛
    京都との違い、前から知ってたけど
    このことを使ってこんな作品ができるとは驚きだわ。
    結構間違ってること多い!
    それがサトウハチローが噛んでるとは。

    8編の短編を総じて「素敵な日本人」?
    この意味はストンとわからなかった。

    「水晶の数珠」には親心を感じる
    いつの世も親の気持ちは変わらない
    読んで思うけど、自分は子供に対してここまでの親心がないと恥ずかしくおもう。

  • やはり、東野圭吾さんの作品は面白い!!!
    短編集だから、サクサク読めました〜♪
    毎回、こういう展開すごいなぁ〜と驚かされる。そして、ミステリー小説家の中でもすごく読みやすいと思う。
    ミステリー初心者、東野圭吾さんの作品を初めて読む方にオススメしたい1冊です。

  • 東野さんのバラエティーパックのような短編集。9話が収録されています。

    すごく読みやすいので、速攻で読み終わってしまいそうになるのを、敢えてチビチビ読ませて頂きました。
    ミステリを中心に、近未来系やファンタジー要素のある作品など、多彩な内容で楽しめますし、どの話もオチが効いていて上手いなぁ、と唸らせるものがあります。
    個人的には、少女・未玖と不思議な猫の交流が微笑ましく、何気に冒頭での未玖ちゃんの願い事が叶っているオチもナイスな第七話「サファイアの奇跡」と、
    堅物な父親とハリウッド俳優を目指す息子の確執を経て、心温まる読後感が素敵な第九話「水晶の数珠」が好きでした。
    “東野圭吾読んでみたいけど、長編はめんどくさいなー”という方にもお勧めです。

  • 久しぶりの短編集。
    あれ?これ昔ドラマ化になったりした?
    どの作品もオチがあって面白かったな。

    ミステリーというよりも、さくらももこ感。
    上手にまとめて、楽しませてくれる作品ばかり。
    寝る前にサクッと一話。おつまみ感覚。

  • 題名に惹かれ、読んだ本。短編集で読み易く、それぞれに思う気持ちも良かったと思う。

    • tomomin♡さん
      私もこちらの短編集読みました^ ^
      短編集なら、同じ時期に新装版で出た『犯人のいない殺人の夜』『怪しい人々』『あの頃の誰か』がおすすめです。...
      私もこちらの短編集読みました^ ^
      短編集なら、同じ時期に新装版で出た『犯人のいない殺人の夜』『怪しい人々』『あの頃の誰か』がおすすめです。
      長編なら作者は違いますが、原田マハさんの『楽園のカンヴァス』をおすすめします。アートミステリ面白いですよ♡

      読んだ中でおすすめの一冊などありましたら、私にも教えて下さい^ ^
      2021/04/04
  • ミステリーと言うよりは、東野さんらしい皮肉やユーモアが盛られたエンタメ短編集。

    ある決意を持って最後の初詣に出向いた夫婦に起こったある事件「正月の決意」
    十年前に突然去っていった女との再会のデートの中身は「十年目のバレンタインデー」
    きつい姑にずっと健気に我慢し続けていたと思われていた亡き妻の本心とは「今夜は一人で雛祭り」
    どうしてもプライベートに踏み込ませてくれない彼女の秘密は「君の瞳に乾杯」
    巧妙に完璧に作られたロボットベイビーで擬似子育て体験をしてみたら「レンタルベイビー」
    闇サイトで怪しさ満点の仕事を請け負い、誤って殺人まで犯してしまった男がやってしまったよけいな事「壊れた時計」
    など9編。

    やや出来過ぎ、やり過ぎな感じも垣間見えるものの、それも東野さんらしさか。
    全体的にはテンポよく、楽しく読めた。

  • 感動したり笑い転げたりすることはなく、但し人知れず心の中でニヤッと笑えるような作品群だった。作品毎の好みは読む人によって別れるとは思うが、肩から力を抜いて読むことが出来た。その意味で⭐⭐⭐のところを⭐⭐⭐⭐に加点することにした。こんな短編集もあっても良いと思います。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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