- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334911690
感想・レビュー・書評
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ポーランド、日本、ナチス強制収容所を舞台にした社会派ミステリー。現在と過去、ポーランドと日本、どう結びついて行くのか、ぐいぐい読み進めることができた。強制収容所で書かれた日記のあたりは歴史の一ページで重い。「手廻しオルガン」でよくまとめました、読み応えありました。
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うーん、気合は感じるんだけどミステリーとしては流石に飛躍が過ぎててちょっと置いてけぼりだった。
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53すごく準備と考察に時間がかかっていて、作家の思い入れが感じられる。ご苦労様です。ですが独白と本人のモノローグが並行して語られると何が本筋か理解しにくい。また読者が想定できない告白で終盤以降が構築されていて、あーそうですか、という読後感になる。筆力は感じます。頑張ってください
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表紙を見た時、正直エロでドロドロかなーなんて予想をしていたが、読み始めると惹き込まれて読み進めるのが早かった。
現在の愛知県犬山市で起きた殺人事件。被害者・木島弥一郎は左腕と胸部を切り取り、持ち去られていた。
また、ポーランドではナチスハンターを支援していたクシシュトフが殺される。
そして、吉村夫妻はポーランドでアンカという大学生に出会う。
遠く離れた場所で起きた二つの事件と、吉村夫妻、アンカがどのように関わっていくのか。
ナチスの蛮行にも関わりがありそう。
どう終結するのか、夢中で読めた。 -
ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。日本とポーランドとで起こった殺人事件。過去の強制収容所の悲劇的で重厚な物語から生まれる、現代の悲哀に満ちた物語。読み応えたっぷりの作品です。
ポーランド人女学生と日本人夫婦の心温まる交流から、次々に生まれてくる事件への疑惑が重苦しくて痛々しく。さらにその動機が当人たちには関係のない過去にある、というのがなんともやりきれない思いでした。過去は過去、と言い切ってしまえばいいのだろうけれど。そういうわけにもいかないのかなあ。 -
う~~~ん
ちょっと無理があるかなあ
タイトルにも -
島田荘司のファンなのでばらのまち福山ミステリー文学新人賞という本作を手に取ってみた。文体とか島田荘司っぽくてすいすい読めました。大掛かりなストーリー展開もよかった。でもその島田荘司っぽさが気になって(個人の感想です)次作以降にオリジナリティを期待です。
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日本で起きた殺人事件とポーランドで起きた襲撃事件。謎を解く鍵が第二次世界大戦中のポーランド人強制収容所で起きた事件ということで歴史的背景が深く関わりますが、知識がなくてもついていける内容で安心。時を変え場所を変え展開していくストーリーとある人物の手記から真相を炙り出すロジックが巧妙で読み応えがあります。
唯一残念なのはクライマックス。何通かの手紙で謎を明らかにするのは盛り上がりに欠けます。 -
ポーランド人強制収容所囚人の日記に隠された意外な真実とは!
日本とポーランドで起きた2つの殺人事件。72年前のナチスの闇が、今、甦る。正義の在り方と家族愛を問う、社会派ミステリー! 「ほぼ一気読みの吸引力。文芸ミステリーの時代が開花しつつある」――島田荘司。第9回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。