T島事件 絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのか

著者 :
  • 光文社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911744

感想・レビュー・書評

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  • 現在進行形の事件ではなく、探偵事務所に持ち込まれた記録映像を見ながら真相を推理していくかたち。臨場感はあまりなく、新聞の記事を読んでいるようだった。色々な場面に共感できず残念。

  • 映画製作のロケハンで島に渡った六人、全員死亡。事件性なし。──本当に? 克明に撮影された渡島の記録と、生存者ゼロの悲喜劇的な結末が示す真実には、きっと、名探偵しか気づけない。事件と解決、動機と結果が転倒し続ける本格ミステリの極北。

  • とにかく事件の描写自体が淡々と、意図的にでしょうが、淡々と進むので退屈…。本当に派手なことは起こらない。
    せいぜい風見鶏が頭に落っこちて〜くらい。

    最後の章、探偵と作者が相対するところでようやく面白みが出てくるというか、見出せるというか。

    タイトルが全てのオチなのはいっそ気持ち良いですが。

    犯人の思惑をも超えた事件。
    事件と探偵、鶏と卵どちらが先か問題、のような。

  • 著者の作品を読むのは初めてです。
    アメトークで読書好きな書店店員をしてる芸人さんが推していたので気になり読みました。

    うーん…
    なんだか、8割退屈だけど最後の2割で驚きの大どんでん返しがくるのだろう…と期待しながら読み進めましたが…
    結局私には面白みがわからないまま終わってしまいました。
    どういう展開になるのかドキドキしながら読んでいた前半のワクワク感は見事に裏切られました。
    こういう小説の場合、裏切られる時は駄まされた、そうだったのか、という良い意味の裏切りですが、このまま特に何もなく退屈なまま終わるというまさかの文字通りの裏切り。
    私が凡人ゆえに分からなかったのかもしれません。

  • 本作品は月島凪という遠見事件にて佐藤誠を自主に追い込んだ名探偵をどれだけ知っているかが肝になっている。
    しかし、この探偵だが過去作品にほとんど登場はしない。関係者によって人物像が話されているのがほとんどだ。少なくともドゥルネシネーアの休日は読んでいた方が良いか。

  • 無人島に取材に行ったクルー6名が島内で全員死亡。取材用カメラで最後の殺人は記録されていたが犯人は自殺した。なぜ犯人は死んだのか?他の4名は誰が殺した?を探るミステリー。

    事件部分の取材ドキュメンタリーが放送禁止っぽくてワクワクしながら読みました。だから月島探偵に事件自体つまらないって切り捨てられてしょぼんとなった。最後の月島探偵との対話パートは謎解きというよりは作家と編集者の打ち合わせって感じで、楽しんで読んでた側としては白けてしまった。

    事件も小説もすべては月島探偵のためでしたが、月島探偵のすごさや魅力が伝わって来ず、いまいち納得ができませんでした。

  • 記録

  • 島に渡ったスタッフ6人の性格に個性が無いから誰が誰なのか分かり辛い
    だから誰かが死んだとしてもあまり感情移入出来ない
    探偵も終盤にちょっとしか出て来ないのも駄目だし、そんな理由で6人が死ぬか?って感じの結末で納得出来なかった

  • 詠坂さんは、やっぱりちょっと苦手かな。
    独特過ぎて。こういう手法なんだろうけど、
    凡人の私には、ひねくれ過ぎてわざとつまらなく描いてるようにしか思えない。

    詠坂さんの本が面白いと思える人は、かなりの上級読書家だなと思う。

  • これは読み逃してたもの。だって予告と違うタイトルだったから。しかもそれが伏線。

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著者プロフィール

1979年生まれ。2007年、カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「Kappa‐One」に選ばれ、『リロ・グラ・シスタthe little glass sister』でデビュー。クールな文体で構成される独特の世界観と、本格マインド溢れる謎解きがミステリ通の熱い支持を受けている。

「2022年 『君待秋ラは透きとおる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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