署長・田中健一の幸運

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  • 光文社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911850

感想・レビュー・書評

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  • またまた馬鹿馬鹿しくて大笑い。主人公のキャリアの署長・田中健一はプラモのことしか考えていない。うっかり漏らした言葉や行動を周りが勝手に解釈して、事件を解決してしまうのだ。女性刑事の三条が思い込みが激しくて、逆にそれが爽やかというかなんというか。署長の、警察庁に戻って暇な時間ができるプラモ作り放題という望みも、夢となって仕舞ったようだ。

  • フォローしてる方のレビューを読んで、絶対に読みたいと思い手に取りました。私もその方と一緒で「長い腕」シリーズを読んでて、あの話を書いた人がコメディー?を書くんだ、楽しそうと思いました。

    読んだ感想は、あり得ないだろーでした。とにかく、ツッコミどころ満載で、なんでそうなっちゃうの?ばっかりでした。東署の署員は思い込みが激しいというか発想力がすごいというか。それがまた素晴らしいんですけど。田中署長は、ただプラモデルの事しか考えてないのに。そんな署長は、何だかんだで警察庁のトップに行きそうですね。

    今、仕事が忙しくて気が滅入ってしまってるんですが、この本は読んだらもっと気楽に考えようと思いました。笑いは大事です。

  • 署長がどうというよりは、思い込みの激しい人たちのせいで成り立つ連作もの。しかも事件のスケールが大きくて、真面目な勘違いの連鎖が面白かった。

  • 基本的な流れは前巻と同じです。
    プラモデル好きの警察庁のキャリア田中健一が地方警察の署長に。キャリアらしくお飾りでいる気まんまんなのに周りが勝手に解釈して超絶キレ者と勘違いされ・・・という。

    面白かったです。なんかこう、疲れてるときに読むとこの上なく癒されるというか。いい意味で馬鹿馬鹿しさが漂ってるのもそうなんですが、事件の犯人を除けば、基本的に悪人がいないようなつくりになってるからなんじゃないのかな、と。いや実際は悪人というか犯罪者とかいてもそういう描かれ方をしているように思いました。

  • 【収録作品】署長・田中健一の幸運/署長・田中健一の執念/署長・田中健一の熱中/署長・田中健一の休日/署長・田中健一の憔悴/署長・田中健一の帰還 2 
     面白さがパワーアップしている。後を引く。

  • ドタバタ、コメディ。
    アンジャッシュのコントか、ラッキーマンか。
    暇つぶしにはなった。

  • 「警察官僚はいっぱいいるけど、二度も警察署長をする者なんて、そうそういないぞ」。桜田門の警察庁本部で窓際を決め込もうとしていた田中健一だが、今度は京都で署長になることに。今度こそ現場にかかわるまいと誓うのだが……。軽快なユーモア警察小説。

  • 2020/03/02 16読了

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著者プロフィール

1961年、愛媛県生まれ。京都大学理学部動物学科卒業。セガ・エンタープライゼスなどゲーム制作会社に勤務。2001年 『長い腕』 で第21回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。2012年、続編の『呪い唄』を刊行後、『弔い花』 『疫神』 『誘神』 『署長・田中健一の憂鬱』 と精力的に執筆活動を続ける。本書は、著者の郷土愛が詰まったお仕事ミステリー第3弾。

「2021年 『明日に架ける道 崖っぷち町役場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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