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みんなの感想・レビュー・書評
環境の変化により、療養が必要な少年たちが集められた「海猫宿舎」に、新しい先生がやって来て、ちょっと不思議なことが起こる、やさしいお話でした。
少年たちが、お互いに付き合い方につまづきを感じつつ、なんとかうまくいくように模索して仲良くなっていく感じに、
小中学校の、国語の教科書に載っていたらいいなぁと思います。
もう少し長くてもよかったな。
「みんなどうしようもない強がり屋ばかりさ。」
船のことには触れません。
でも、パスカル先生の青い瞳に船のかたちが宿っていました。
【ネタバレ有】
柔らかい語り口で、優しくて不思議で少し切ないけどあったかい絵本のような作品。
登場する少年達はまだ10歳前後。
療養のため宿舎で共同生活をしています。
そんな歳で親元を離れるなんてただでさえ心細いのに、体調も思うようにいかない。
共同生活をしていれば当然摩擦も生まれます。
それぞれ寂しさを抱え、悩みながら少しずつ成長していく少年達がとても可愛いです。
『秋の或る日、岬はずれの小さな燈台に、ひとりの男の人がやってきました。黒っぽい冬の外套を着て、襟巻とひとつながりになった毛糸の帽子をかぶっています。』
長野まゆみの小説は、読み手がコーヒー傍らに椅子に座って本を開いているという行為そのものを折り込んであるように思う。
ずっと後の世界。強くなった紫外線や環境の変化に適応出来無い子供達が集まる場所のひとつが「海猫宿舎」です。子供達が出来事を通して少しづつ心を通わせ合い、成長してゆく物語だと思います。冷えた海沿いの地で、宿舎を暖めるストーブを感じる事ができました。
太陽に対するアレルギィのある少年達の療養所。その近くにある小さな灯台に新しい先生と船長さん(ネルにだけ見えていた)が住むことになった。
何がイイって表紙が素敵。
著者が装画もされてるんだけど、強いイメージを植え付けない優しいタッチで好みです。
様々な理由で療養が必要な少年達は、灯台のある岬のはずれに佇む「海猫宿舎」で生活をしている。
ある日偶然目にしてしまった光景。
それは夜更けに飛ぶ練習をする、片翼の海猫達や、それを指導する白ひげの船長。
夜の灯台で、芳ばしい香りのマフィンを作っていたおじいさんは何者なのか。
何故誰も彼の存在に気付かないのか。
暗い森の中をカンテラ1つで彷徨うような、ちょっとした心細さと、全編に漂う穏やかな空気。
これぞ長野まゆみワールドな感じですな。
風がそろそろ冷たく感じ始める、10月の終わり位に読むのがオススメ。

出版社/著者からの内容紹介
「こんど《海猫宿舎》で教えることになったんだよ。
つまり君たちの先生というわけさ」
体が弱く都会では暮らしていけぬ少年たちが、
療養し勉強する《海猫宿舎》。
そこ...





