三国志外伝

著者 :
  • 光文社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (525ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334923846

作品紹介・あらすじ

流転の皇妃、悲運の謀士、叛骨の朝臣、隠れた名将…名だたる主役の陰に、かくも魅力的な脇役たち。三国志を斬新な視点で自在に描く。

感想・レビュー・書評

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  • 演義中で脇役として書かれている人物達の短編が集められている。
    挙げられる人物は、甄皇后・孔融・臧子源・許靖・虞翻・荀・夏侯月姫・諸葛瑾・賈詡・楊脩・孟達・張温・龐徳・馬謖・諸葛恪・曹植の16人。
    三好氏の著書は好きなのだが、その中でも視点がまた良い本である。時代背景も分かりやすく、人物の描写も巧みで、感慨深い内容となっている。

  • 三国時代には、綺羅星の如く美女傑士が登場する。
    名だたる主役の陰に、かくも魅力的な脇役たちを書いた作品です。

    甄皇后(しんこうごう)―美貌の皇妃
    孔融(こうゆう)―孔子の末裔
    臧子源(そうしげん)―烈士の運命
    許靖(きょせい)―虚誉の人
    虞翻(ぐほん)―謀士、南海に果つ
    荀?(じゅんいく)―最後の朝臣
    夏候月姫(かこうげっき)―張飛の妻
    諸葛謹(しょかつきん)―諸葛一族
    賈詡(かく)―謀士の哀しみ
    楊修(ようしゅう)―乱世の掟
    孟達(もうたつ)―劉備の刺客
    張温(ちょうおん)―悲運の使者
    龐徳(ほうとく)―恩讐二代
    馬謖(ばしょく)―街亭の敗戦
    諸葛格(しょかつかく)―志、立たずとも
    曹植(そうしょく)―洛神の賦

    16人の短編の物語です。(携帯では文字化けしてるので仮名を参考に・・)

    三好徹の書く三国志は、「正史」を元に書かれてます。
    名前だけは知ってるて人居ますかね?
    主役でもない人々の人生が書かれてます。
    三国志を読んだ時ある人なら付いていけるかな?

    人それぞれ人生がある。
    いくら頭脳明晰でも武勇に秀でてても運命に翻弄される。
    ん〜こんな所かな?

  • そこそこメジャーから結構マイナーな人物まで16人の短編集。正史寄りで短めなので物語としては少々物足りないかな。脇役好きさんは是非。

  • 諸葛瑾や諸葛恪、張飛妻など、三国志時代の人物短編集。
    張温さんだのなんだの、マイナー人物が多いのが嬉しい。
    内容は正史寄り。正史よりの引用などもあり。
    ただオリジナリティは薄く、比較的史実に沿ってかかれてあるため小説としては単調かも。
    マイナー人物に惚れてみたい人にはピッタリな一冊(と思う)。

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著者プロフィール

一九三一年東京生まれ。横浜国立大学経済学部を卒業後、読売新聞社を経て作家生活に。六七年『風塵地帯』で日本推理作家協会賞を、六八年「聖少女」で直木賞を受賞する。推理・サスペンス小説、スパイ小説、歴史小説、伝記小説など広範囲なジャンルで硬筆な筆をふるう。

「2019年 『ガラスの階段 特捜検事 新編集版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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