深淵 〈下〉

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著者 : 大西巨人
  • 光文社 (2004年1月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334924218

深淵 〈下〉の感想・レビュー・書評

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  • 主人公麻田布満(のぶみつ)が記憶喪失に苦しむ物語。
    ありがちな設定ですが、彼の場合は2度の記憶喪失です。

    2度ともなると、話の構造、苦しみの中味もひと味ちがいます。失った記憶と、戻った記憶との双方にどう向き合うのか。
    さらに2件の「冤罪」を問う裁判に深く関わります。

    文中にしばしば登場する箇条書きに、何かの分析レポートを読んでるかのような錯覚をするかも。
    それが、不思議なもので、淡々とした事実と論理が繰り広げられた文章を読むちに、主人公布満の、その周りの人の彼に対する気持ちが浮かびあがります。

  • 本気でこの主人公の行方を知りたい 

  • ひたひたと物語の展開する下巻。
    和歌に、詩の引用も加わったり、地の文がふいに台詞書きになったりと、やっぱり退屈とは無縁な一冊。

    筆者の博覧強記の足元にも及ばないため、この本の醍醐味を十分の一も味わえなかったと思う・・・。
    もっと幅広い知識と教養を身につけて再読したい。

    登場人物の名前が皆ひとひねりあって、印象に残る。女性の名前がまた奥ゆかしくて素敵。琴絵、白妙、たをやめ、双葉子・・・。

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大西巨人の作品

深淵 〈下〉の作品紹介

「冤罪・誤判」と言われる二つの殺人事件を通して描かれる、人間・社会のあるべき姿。人生観、社会観、世界観ないし現実認識、大西文学の現到達点。

深淵 〈下〉はこんな本です

深淵 〈下〉の文庫

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